おすすめ小説

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寺地はるな『そういえば最近』感想|“物語を書く意味”に心をえぐられる

「人は、なぜ物語を書くのか。」この問いに、ここまで静かに、そして鋭く切り込んだ作品はそう多くありません。寺地はるなさんの小説『そういえば最近』は、消えた夫婦をめぐるミステリーの形を借りながら、“物語ることの罪と救い”を描き切った一冊です。読...
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伊坂幸太郎『楽園の楽園』感想|短編なのに“思い込み”が崩れる衝撃作

「人はなぜ、理由を求めてしまうのか。」その問いに、ここまで鋭く、そして優しく突き刺してくる物語は多くありません。『楽園の楽園』は、短いのに壮大。そして読み終えたあと、自分の“当たり前”が静かに崩れていきます。ページ数では測れない読書体験が、...
おすすめ小説

青山美智子『チョコレート・ピース』感想|読み終えたあと、一番身近な人に優しくしたくなる

「ただの短編集かな」と思って読み始めたのに――。読み終えたあと、一番身近な人に少し優しくしたいと思いました。『チョコレート・ピース』は、チョコレートにまつわる短い物語が並ぶ一冊です。けれどこの小説が残すのは甘さではなく、言葉にしなかった気持...
おすすめ小説

町田そのこ『蛍たちの祈り』感想|絶望の果てに灯る“わずかな光”に、涙が止まらない

もし、人生のはじまりから「不幸」を背負わされていたら。もし、逃げ場のない場所で生き続けなければならなかったら。『蛍たちの祈り』は、そんな“どうしようもない現実”を突きつけてくる物語です。それでも、ページをめくる手は止まりません。なぜなら――...
おすすめ小説

青山美智子『遊園地ぐるぐるめ』感想|読むだけで心がほどける、優しさが連鎖する連作短編

忙しさや不安に追われて、心が少し疲れていませんか。そんなときにこそ読んでほしいのが、青山美智子さんの小説『遊園地ぐるぐるめ』。この物語は、どこか不思議な遊園地を舞台に、人の想いが静かにつながっていく連作短編集です。ページをめくるたびに、優し...
ミステリー小説

山口未桜『禁忌の子』感想|血のつながりだけで、人はここまで壊れてしまうのか

「血のつながり」は、本当に何よりも大切なのだろうか。山口未桜さんの小説『禁忌の子』を読み終えたとき、最後まで心に残ったのは、この問いでした。ミステリーとして始まる物語なのに、読み進めるほど事件の真相以外にも見えてくるものがあります。それは、...
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