おすすめ小説

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ホリー・ジャクソン『夜明けまでに誰かが』感想|“弱い人間”ほど、自分を責めてしまう

「RVのパンクと貧乏は関係ないのに、ぜんぶ自分のせいだと思ってしまう。」この考え方が、ずっと頭から離れませんでした。『夜明けまでに誰かが』は、狙撃手に閉じ込められた若者たちのサスペンス小説です。しかし、読後に強く残ったのは「犯人は誰か」では...
おすすめ小説

宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』感想|「他人の目」で生きる私には、成瀬が眩しすぎた

「自分の人生」を生きている人は、どうしてこんなに眩しいんだろう。空気を読んでしまう。失敗を怖がってしまう。変だと思われたくなくて、結局なにもできない。そんなふうに「他人にどう見られるか」で生きていると、少しずつ“自分が本当にやりたいこと”が...
ミステリー小説

小川哲『君のクイズ』感想|読者まで“解答者”にしてくる異常なミステリー

「問題文が一文字も読まれていないのに、なぜ正解できたのか?」この謎が気になりすぎて、ページをめくる手が止まりませんでした。しかも厄介なのは、「ヤラセだったら許せない」という怒りまで同時に沸いてしまうことです。ただのミステリーではありません。...
ミステリー小説

土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から』感想|やめかけた物語が、最後に自分を救った

正直、『謎の香りはパン屋から』は途中で読むのをやめかけました。最初の数話は、軽く読めるのですが、それ以上のものを掴めない感覚があったからです。私が日常ミステリーに求めていた"驚き”や“人の奥行き”とは、少し違っていたからだと思います。それで...
おすすめ小説

疲れたときに読みたい”心温まる小説”5選|何もしたくない日に効く、やさしい物語

最近、理由もないのに、ずっと疲れている。そんな感覚になることはありませんか。理由ははっきりしないのに、気づけば心がすり減っている。何かしたいわけじゃない。でも、このまま何もしないのもしんどい。そんなときにちょうどいいのが、“少しだけ心に触れ...
おすすめ小説

青山美智子『木曜日にはココアを』感想|綺麗すぎるのに、忘れたくない優しさが残る

「優しい小説が読みたい」そう思って手に取ったのに、優しすぎる物語には少しだけ戸惑ってしまうことがあります。青山美智子さんの小説『木曜日にはココアを』も、まさにそんな一冊でした。綺麗にまとまりすぎていると感じる場面もありました。それでも読み終...
ミステリー小説

山口未桜「城崎響介シリーズ」読む順番|心をえぐる医療ミステリー2作の魅力

真実を暴く探偵は多い。でも城崎きのさき響介は、真実のその先にいる“人間”まで見ようとする。山口未桜さんの小説『城崎響介シリーズ』は、事件を解くだけのミステリーではありません。読み終えたあとに残るのは、謎ではなく、人の感情です。冷静に真相を追...
ミステリー小説

山口未桜『白魔の檻』感想|優しい人ほど損をする世界がつらかった

「助けたいと思う人ほど、先に壊れてしまう。」山口未桜さんの小説『白魔の檻』を読み終えたあと、いちばん強く心に残ったのは、事件の真相そのものではありませんでした。苦しかったのは、誰かを救おうとした善意が、少しずつ削られていく姿でした。この小説...
おすすめ小説

織守きょうや『キスに煙』感想|なぜ人は幸せの途中で止まろうとするのか

この物語は、殺人事件のような始まり方をします。だから当然、「謎解き」と「どんでん返し」を期待しました。でも読み終わったときに強く残ったのは「驚き」ではありませんでした。もっと静かで、でもずっと重たい感情でした。幸せの絶頂で、それを終わらせた...
ミステリー小説

東野圭吾『予知夢』感想|オカルトが、科学で“ありえそう”に変わる恐怖

「予知夢なんて、科学で説明できるわけがない。」そう思っていたのに、最後には妙に納得させられてしまう。『予知夢』は、オカルトが科学に負ける瞬間を楽しむミステリーです。この小説で面白いのは、犯人当てだけではありません。むしろ、「なぜそんな現象が...
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