おすすめ小説

ミステリー小説

東野圭吾『白鳥とコウモリ』感想|本当に責任を負うべき人間は誰なのか

「本当に責任を負うべき人間は誰なのか?」『白鳥とコウモリ』を読み終えて、突きつけられたのはこの重い問いでした。事件が起きると、世間はこぞって犯人を捜し、加害者家族を激しく叩き始めます。SNSでは個人情報が晒され、マスコミはセンセーショナルな...
おすすめ小説

宮島未奈『成瀬は信じた道をいく』感想|「何者になるか」に疲れた私を、成瀬が救ってくれた

「ちゃんとした人にならなきゃ」そうやって、“他人の求める自分”を演じ続けていると、自分が何をしたいのかわからなくなる瞬間があります。『成瀬は信じた道をいく』を読んで、私は何度も「羨ましい」と思いました。成瀬あかりは、肩書や世間の正解ではなく...
おすすめ小説

青山美智子『鎌倉うずまき案内所』感想|人生は螺旋階段みたいに、同じ景色へ戻ってくる

「自分を信じよう」「今いる場所で全力を出そう」『鎌倉うずまき案内所』は、そんな優しい言葉を何度も届けてくれる物語です。ただ、読んでいる途中、私は何度も立ち止まりました。言葉は好きなのに、物語には乗り切れない。優しい話なのに、なぜか苦しい。で...
おすすめ小説

永井紗耶子『青青といく』感想|「考えるな」に疲れた人へ。“自由自在”を取り戻す物語

「同じ考えになれ」という空気に、息苦しさを感じたことがある人へ。上司に逆らうな。空気を読め。前例に従え。そんな世の中で、「自分の頭で考えること」自体が怖くなっているなら、『青青といく』はかなり深く刺さると思います。この小説は、江戸時代の儒学...
ミステリー小説

市川憂人『ジェリーフィッシュは凍らない』感想|“考える暇を与えない”極限のクローズドサークル

「犯人は誰だ?」を追いかけていたはずなのに、気づけば次の謎が叩き込まれている。市川憂人さんの小説『ジェリーフィッシュは凍らない』は、そんな“息継ぎを許さないタイプ”のミステリーです。小型飛行船という閉鎖空間。雪山。連続殺人。隠蔽された過去。...
おすすめ小説

ホリー・ジャクソン『夜明けまでに誰かが』感想|“弱い人間”ほど、自分を責めてしまう

「RVのパンクと貧乏は関係ないのに、ぜんぶ自分のせいだと思ってしまう。」この考え方が、ずっと頭から離れませんでした。『夜明けまでに誰かが』は、狙撃手に閉じ込められた若者たちのサスペンス小説です。しかし、読後に強く残ったのは「犯人は誰か」では...
おすすめ小説

宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』感想|「他人の目」で生きる私には、成瀬が眩しすぎた

「自分の人生」を生きている人は、どうしてこんなに眩しいんだろう。空気を読んでしまう。失敗を怖がってしまう。変だと思われたくなくて、結局なにもできない。そんなふうに「他人にどう見られるか」で生きていると、少しずつ“自分が本当にやりたいこと”が...
ミステリー小説

小川哲『君のクイズ』感想|読者まで“解答者”にしてくる異常なミステリー

「問題文が一文字も読まれていないのに、なぜ正解できたのか?」この謎が気になりすぎて、ページをめくる手が止まりませんでした。しかも厄介なのは、「ヤラセだったら許せない」という怒りまで同時に沸いてしまうことです。ただのミステリーではありません。...
ミステリー小説

土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から』感想|やめかけた物語が、最後に自分を救った

正直、『謎の香りはパン屋から』は途中で読むのをやめかけました。最初の数話は、軽く読めるのですが、それ以上のものを掴めない感覚があったからです。私が日常ミステリーに求めていた"驚き”や“人の奥行き”とは、少し違っていたからだと思います。それで...
おすすめ小説

疲れたときに読みたい”心温まる小説”5選|何もしたくない日に効く、やさしい物語

最近、理由もないのに、ずっと疲れている。そんな感覚になることはありませんか。理由ははっきりしないのに、気づけば心がすり減っている。何かしたいわけじゃない。でも、このまま何もしないのもしんどい。そんなときにちょうどいいのが、“少しだけ心に触れ...
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