おすすめ小説

雨穴『変な家2 ~11の間取り図~』/間取りから、人間の闇が浮かび上がる

「家」という、最も身近で安全なはずの場所。しかし、その間取りにほんのわずかな違和感があったとしたら――。本作は、そんな不気味な違和感から始まる「間取りミステリ」の第2弾。全国から集まった11の奇妙な間取り図を調査していくうちに、バラバラだっ...
おすすめ小説

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~』/本の秘密が、人の秘密を暴いていく

鎌倉の片隅に、ひっそりと佇む古書店。そこに持ち込まれるのは、ただの「古い本」ではありません。ページのあいだに挟まれた想い。消せなかった署名。そして、本をめぐる人間たちの、どうしようもないほどの執念。それらを静かに、しかし鮮やかに解き明かして...
科学・テクノロジー

高校数学からデータ分析へ。線形代数を一冊で学び直す/『理工学の基礎「線形代数」に心震える』

理工系の学生にとっては「当たり前」でも、文系出身者にとってはどこか遠い存在——それが「線形代数」ではないでしょうか。今回ご紹介したいのは、そんな距離を一気に縮めてくれる一冊、『理工学の基礎「線形代数」に心震える』です。タイトルにある「心震え...
おすすめ小説

雨穴『変な絵』/9枚の「違和感」が、すべてを暴く

「この絵、どこかおかしい――」たったこれだけの違和感から、物語は始まります。何気ない線、塗りつぶされた灰色、震えるタッチ。一見すると意味を持たない「変な絵」が、やがて恐ろしい真実へと読者を導いていく。ページをめくるたびに、絵が語り出す。そし...
おすすめ小説

今村昌弘『屍人荘の殺人』/ありえないのに、これ以上なく本格

「ゾンビ×本格ミステリ」と聞いて、あなたはどう感じるでしょうか。奇抜すぎる? それとも色物?けれど本作を読み終えたとき、きっとこう思うはずです。――これは、とてつもなく真面目に書かれた、本気の本格ミステリだ、と。作者はデビュー作にして数々の...
おすすめ小説

雨穴『変な家』/家族という密室

「この家、どこか変なんです」たった一枚の間取り図から、物語は始まります。ドアのない「謎の空間」。窓のない子供部屋。二重扉。過剰な窓の数。ぱっと見は、ごく普通の一軒家。けれど、じっと見つめるほどに、違和感が増していく…。雨穴さんの小説『変な家...
おすすめ小説

伊坂幸太郎『パズルと天気』/人生はパズルか、それとも天気か

デビュー25周年を迎えた伊坂幸太郎さんが届ける短編集『パズルと天気』は、読み終えたあとに、じんわりと「幸せ」が広がる一冊です。収められているのは五つの物語。発表時期もテーマもバラバラ。恋愛ミステリ、現代版おとぎ話、少し切ない再会譚、犬たちの...
おすすめ小説

町田そのこ『彼女たちは楽園で遊ぶ』/考えなくていい世界の正体

自然保護活動を積極的に行っている団体の裏側に、「考えなくていい世界」への誘いが隠されているとしたら――。町田その子さんの小説『彼女たちは楽園で遊ぶ』は、親友を取り戻そうとする少女・凛音りんねと、「特別」になれると信じて山の施設へやってきた初...
科学・テクノロジー

「世界一美しい数式」は、本当に美しいのか?/『文系編集者がわかるまで書き直した世界一美しい数式を証明する』

\(e, i, π, −1\) 。直感的には何の関係もなさそうな数たちが、たった一行の式で結ばれます。\begin{align}e^{iπ}=−1 \\\end{align}数学史上もっとも美しい数式と呼ばれるこの等式に、「きれいだな」と感...
科学・テクノロジー

公式の向こう側に景色があった/『ふたたびの微分・積分』

「微分・積分」と聞いた瞬間、公式の暗記、意味不明な式変形、テストのための作業…。そんなイヤ記憶がよみがえる人も少なくないと思います。でも、この本は違いました。「ふたたび」というタイトルが示す通り、これはやり直しの本であり、同時に「本当の出会...
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