おすすめ小説

青山美智子『木曜日にはココアを』感想|綺麗すぎるのに、忘れたくない優しさが残る

「優しい小説が読みたい」そう思って手に取ったのに、優しすぎる物語には少しだけ戸惑ってしまうことがあります。青山美智子さんの小説『木曜日にはココアを』も、まさにそんな一冊でした。綺麗にまとまりすぎていると感じる場面もありました。それでも読み終...
まとめ記事

山口未桜「城崎響介シリーズ」読む順番|心をえぐる医療ミステリー2作の魅力

真実を暴く探偵は多い。でも城崎きのさき響介は、真実のその先にいる“人間”まで見ようとする。山口未桜さんの小説『城崎響介シリーズ』は、事件を解くだけのミステリーではありません。読み終えたあとに残るのは、謎ではなく、人の感情でした。冷静に真相を...
ミステリー小説

山口未桜『白魔の檻』感想|優しい人ほど損をする世界がつらかった

「助けたいと思う人ほど、先に壊れてしまう。」山口未桜さんの小説『白魔の檻』を読み終えたあと、いちばん強く心に残ったのは、事件の真相そのものではありませんでした。苦しかったのは、誰かを救おうとした善意が、少しずつ削られていく姿でした。この作品...
おすすめ小説

織守きょうや『キスに煙』感想|なぜ人は幸せの途中で止まろうとするのか

この物語は、殺人事件のような始まり方をします。だから当然、「謎解き」と「どんでん返し」を期待しました。でも読み終わったときに強く残ったのは「驚き」ではありませんでした。もっと静かで、でもずっと重たい感情でした。幸せの絶頂で、それを終わらせた...
ミステリー小説

東野圭吾『予知夢』感想|ありえない謎が科学でひっくり返るミステリー

「予知夢なんて、本当にあるのだろうか。」そんな半信半疑のまま読み始めました。ほんの一話だけのつもりでした。けれど読み終えた時には、もう次の話を開いていました。東野圭吾さんの小説『予知夢』は、不可解な事件の裏にある真実を、物理学者・湯川学が解...
ミステリー小説

森バジル『探偵小石は恋しない』感想|恋を嫌う探偵が暴く、どんでん返しミステリー

「また似たような探偵ものかもしれない。」そう思って読み始めたのに、気づけば一気に最後まで読んでいました。『探偵小石は恋しない』は、恋愛を嫌う探偵が主人公なのに、持ち込まれる依頼は浮気や不倫ばかり。そのちぐはぐさだけでも惹かれるのに、読み進め...
おすすめ小説

青山美智子『人魚が逃げた』感想|心に刺さる言葉と優しさに満ちた物語

「人魚が逃げた」そんな一言が、もし現実の街で話題になったら――あなたは信じますか。青山美智子さんの小説『人魚が逃げた』は、そんな不思議な出来事から始まる物語です。舞台は銀座。ほんの数時間の出来事の中で、人生に迷う人々の心が少しずつほどけてい...
おすすめ小説

伊坂幸太郎『ラッシュライフ』感想|人生はこんなふうに交差しているのかもしれない

バラバラだったはずの人生が、ひとつに繋がる瞬間。そのとき、あなたはきっとページをめくる手を止められなくなる。伊坂幸太郎さんの小説『ラッシュライフ』は、複数の物語が交差しながら、最後に驚くほど美しく収束していく群像劇です。一見バラバラな出来事...
おすすめ小説

坂木司『アンと青春』感想|甘くて、切なくて、謎だらけ。心まで満たされる日常ミステリー

「こんなに優しいのに、こんなに深いなんて。」ページをめくるたびに、心がじんわり温かくなる。それでいて、ふとした瞬間に“人の本音”を突きつけられる。『アンと青春』は、ただのほっこり小説ではありません。甘い和菓子の裏にある、人生の苦味と選択の物...
おすすめ小説

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~』感想|本好きほどハマる“日常ミステリー”の傑作

「本には、持ち主の人生が宿る。」そんな言葉を、ここまで強く実感させてくれる物語はそう多くありません。鎌倉の小さな古書店を舞台に、本と人の秘密が静かにほどけていく――。『ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~』は、ただのミステリ...
スポンサーリンク