連作短編集

おすすめ小説

青山美智子『鎌倉うずまき案内所』感想|人生は螺旋階段みたいに、同じ景色へ戻ってくる

「自分を信じよう」「今いる場所で全力を出そう」『鎌倉うずまき案内所』は、そんな優しい言葉を何度も届けてくれる物語です。ただ、読んでいる途中、私は何度も立ち止まりました。言葉は好きなのに、物語には乗り切れない。優しい話なのに、なぜか苦しい。で...
おすすめ小説

宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』感想|「他人の目」で生きる私には、成瀬が眩しすぎた

「自分の人生」を生きている人は、どうしてこんなに眩しいんだろう。空気を読んでしまう。失敗を怖がってしまう。変だと思われたくなくて、結局なにもできない。そんなふうに「他人にどう見られるか」で生きていると、少しずつ“自分が本当にやりたいこと”が...
ミステリー小説

土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から』感想|やめかけた物語が、最後に自分を救った

正直、『謎の香りはパン屋から』は途中で読むのをやめかけました。最初の数話は、軽く読めるのですが、それ以上のものを掴めない感覚があったからです。私が日常ミステリーに求めていた"驚き”や“人の奥行き”とは、少し違っていたからだと思います。それで...
まとめ記事

疲れたときに読みたい”心温まる小説”5選|何もしたくない日に効く、やさしい物語

最近、理由もないのに、ずっと疲れている。そんな感覚になることはありませんか。理由ははっきりしないのに、気づけば心がすり減っている。何かしたいわけじゃない。でも、このまま何もしないのもしんどい。そんなときにちょうどいいのが、“少しだけ心に触れ...
おすすめ漫画

漫画『本なら売るほど』感想|本はやさしいだけじゃない。だからこそ読まずにいられない

「本が好き」という気持ちは、思っていたよりずっと汚いものでした。売れない本は、あっさり捨てられる。誰かが大切にしていた一冊でも、容赦なく消えていく。それでも。それでもやっぱり、本は人を救う。漫画『本なら売るほど』は、そんな矛盾をまっすぐ突き...
おすすめ小説

青山美智子『木曜日にはココアを』感想|綺麗すぎるのに、忘れたくない優しさが残る

「優しい小説が読みたい」そう思って手に取ったのに、優しすぎる物語には少しだけ戸惑ってしまうことがあります。青山美智子さんの小説『木曜日にはココアを』も、まさにそんな一冊でした。綺麗にまとまりすぎていると感じる場面もありました。それでも読み終...
ミステリー小説

東野圭吾『予知夢』感想|オカルトが、科学で“ありえそう”に変わる恐怖

「予知夢なんて、科学で説明できるわけがない。」そう思っていたのに、最後には妙に納得させられてしまう。『予知夢』は、オカルトが科学に負ける瞬間を楽しむミステリーです。この小説で面白いのは、犯人当てだけではありません。むしろ、「なぜそんな現象が...
おすすめ小説

青山美智子『人魚が逃げた』感想|あなたのその苦しさ、本当に“現実”ですか?

頑張っているのに、報われないと感じるとき。自分には何もないと思ってしまうとき。そんなとき、私たちは「現実」ではなく、“思い込みで作った世界”の中で苦しんでいるのかもしれません。青山美智子の小説『人魚が逃げた』は、そんな思い込みに静かに気づか...
ミステリー小説

東野圭吾『探偵ガリレオ』感想|事件は科学で解けるのに、心だけは解けなかった

「それ、本当に科学で説明できるの?」そう思うような不可解な事件を、東野圭吾さんの小説『探偵ガリレオ』は、冷たいほど論理的に解き明かしていきます。けれど読み終えたあと、心に残ったのはトリックだけではありませんでした。科学で割り切れるはずの物語...
おすすめ小説

青山美智子『チョコレート・ピース』感想|読み終えたあと、一番身近な人に優しくしたくなる

「ただの短編集かな」と思って読み始めたのに――。読み終えたあと、一番身近な人に少し優しくしたいと思いました。『チョコレート・ピース』は、チョコレートにまつわる短い物語が並ぶ一冊です。けれどこの小説が残すのは甘さではなく、言葉にしなかった気持...
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