青山美智子『リカバリー・カバヒコ』感想/すべての悩みはカバヒコが解決!

おすすめ小説

さまざまな悩みでかき乱された心を癒してくれる小説『リカバリー・カバヒコ』を読み終えたので、あらすじと感想を紹介します。

スポンサーリンク

『リカバリー・カバヒコ』のおすすめポイントとあらすじ

おすすめ度:4.4

  • さまざまな悩みを抱える人たちを自分に重ね合わせながら読むことができる
  • 悩みを解決するきっかけがアニマルライドのカバヒコというのが面白い
  • 真剣に悩みと向き合って解決していこうと励まされる
あらすじ
郊外にあるのんびりとした公立中学校を優等生で卒業した宮原奏人かなとは、新築マンションに引っ越し、都内の進学校に通うようになりました。しかし、初めての中間テストでは42人中35位でした。それからは、やる気をなくし、授業にもついていけなくなくなり、得意の英語も平均点を越えられなかったので、61点を89点に書きかえて母に見せたりしていました。そんなある日。学校帰りに寄った日の出公園で、カバのアニマルライドと出会ったことで…。

『リカバリー・カバヒコ』の感想

悩みを抱える人たちが、自分の体の治したい部位と同じ部位を触ると回復すると言われている、カバのアニマルライド「カバヒコ」と出会ったことがきっかけで、悩みを乗り越えていく物語です。

高校進学で落ちこぼれたり、ママ友との関係に悩んだり、仕事と恋愛がうまくいかずに心がズタボロになるなど、まったく同じではなくても経験したことのある悩みが描かれていたので、自分に重ね合わせて読むことができました。

しかも、悩みを解決するきっかけは、「治したい体の部位と同じカバヒコの部位を触ること」というのが面白いポイントです。

カバヒコに触った部位こそが自分の悩みの本質であり、その悩みに真剣に向き合うことで、手助けしてくれる人たちと出会い、悩みを乗り越えていく人たちの姿を通して、真剣に悩みと向き合おう、出会いを大切にしようと励まされました。

また、ラストは、なぜカバヒコが悩みを解決する力があると言われるようになったのか?という種明かしもあるので、最後まで面白く、何度も心を震わせながら読み終えました。

さまざまな悩みでかき乱された心を癒してくれる物語に興味がある人に、ぜひ読んでほしい一冊です。

Bitly

コメント

タイトルとURLをコピーしました