日常ミステリー

ミステリー小説

土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から』感想|やめかけた物語が、最後に自分を救った

正直、『謎の香りはパン屋から』は途中で読むのをやめかけました。最初の数話は、軽く読めるのですが、それ以上のものを掴めない感覚があったからです。私が日常ミステリーに求めていた"驚き”や“人の奥行き”とは、少し違っていたからだと思います。それで...
ミステリー小説

坂木司『アンと青春』感想|空っぽのまま評価される怖さと、それでも働き続けてしまう理由

「とりあえず働いていれば、安心できる気がする。」そうやって手を動かし続けていると、不安を考えずに済みます。でも、ふと立ち止まったとき。何も積み上がっていない自分に気づいて、どうしようもなく怖くなる。坂木司さんの小説『アンと青春』は、そんな“...
ミステリー小説

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~』感想|本好きほどハマる“日常ミステリー”の傑作

「本には、持ち主の人生が宿る。」そんな言葉を、ここまで強く実感させてくれる物語はそう多くありません。鎌倉の小さな古書店を舞台に、本と人の秘密が静かにほどけていく――。『ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~』は、ただのミステリ...
ミステリー小説

坂木司『和菓子のアン』感想|きれいじゃない現実を知って、それでも好きでいられるか

とりあえず大学に行く、という選択は、きっと間違いではありません。でも、それが“自分で選んだ道”かと聞かれると、少しだけ言葉に詰まります。坂木司さんの小説『和菓子のアン』の主人公・アンちゃんは、その「とりあえず」を選びませんでした。両親の働く...
ミステリー小説

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~』感想|本の秘密が人の人生を暴く、静かに心を撃ち抜くミステリー

「本には、物語が二つある。」書かれている物語。そして、人の手を渡ってきた“もう一つの物語”。三上延さんの小説『ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~』は、その“もう一つ”を解き明かす物語です。派手なトリックや大事件はありませ...
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