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今村昌弘『屍人荘の殺人』/ありえないのに、これ以上なく本格

「ゾンビ×本格ミステリ」と聞いて、あなたはどう感じるでしょうか。奇抜すぎる? それとも色物?けれど本作を読み終えたとき、きっとこう思うはずです。――これは、とてつもなく真面目に書かれた、本気の本格ミステリだ、と。作者はデビュー作にして数々の...
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雨穴『変な家』/家族という密室

「この家、どこか変なんです」たった一枚の間取り図から、物語は始まります。ドアのない「謎の空間」。窓のない子供部屋。二重扉。過剰な窓の数。ぱっと見は、ごく普通の一軒家。けれど、じっと見つめるほどに、違和感が増していく…。雨穴さんの小説『変な家...
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伊坂幸太郎『パズルと天気』/人生はパズルか、それとも天気か

デビュー25周年を迎えた伊坂幸太郎さんが届ける短編集『パズルと天気』は、読み終えたあとに、じんわりと「幸せ」が広がる一冊です。収められているのは五つの物語。発表時期もテーマもバラバラ。恋愛ミステリ、現代版おとぎ話、少し切ない再会譚、犬たちの...
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町田そのこ『彼女たちは楽園で遊ぶ』/考えなくていい世界の正体

自然保護活動を積極的に行っている団体の裏側に、「考えなくていい世界」への誘いが隠されているとしたら――。町田その子さんの小説『彼女たちは楽園で遊ぶ』は、親友を取り戻そうとする少女・凛音りんねと、「特別」になれると信じて山の施設へやってきた初...
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櫛木理宇『ふたり腐れ』/これは「怖い物語」ではなく「見ないふりをしてきた現実」の話

櫛木理宇さんの小説『ふたり腐れ』は、単なるサスペンスでも、猟奇事件を描いた物語でもありません。読み進めるほどに、「これはフィクションだ」と思いたくなるのに、どこかで「現実と地続きだ」と感じてしまう――そんな、逃げ場のない物語です。ページをめ...
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寺地はるな『そういえば最近』/誰もが物語を紡ぎながら生きている

「あ!そういえば最近」この何気ない一言から始まる本作は、「人が人を語ること」そのものを描いた、静かで鋭い小説です。突如連絡が取れなくなった作家・谷川治おさむと、その妻・愛里須ありす。二人をめぐる出来事は、編集者、友人、町の人々、書店員……な...
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伊坂幸太郎『楽園の楽園』/人はなぜ「物語」を求めてしまうのか

世界が終わる物語は、これまで数え切れないほど描かれてきました。けれど『楽園の楽園』が描くのは、「世界の終わり」ではありません。「ヒトの世界が終わるかもしれない」という、もっと静かで、もっと根源的な終末です。ページ数は驚くほど少なく、挿絵も多...
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『チョコレート・ピース』――心にそっと溶ける短編集

ひと粒つまめば、ほろりと甘く、時には少し切ない。短い物語が寄り添うように胸に残り、気づけば「自分の物語」にも灯をともしていく――。『チョコレート・ピース』は、そんな「チョコレートの詰め合わせ」のような短編集です。軽いおやつのつもりで読みはじ...
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『蛍たちの祈り』――絶望の闇に、小さな光が灯るとき

子どもは生まれ落ちた瞬間から、親という「呪い」にも「祝福」にも等しい存在に人生を握られてしまいます。『蛍たちの祈り』は、その残酷で逃げられない現実を、5つの物語を通して静かに、しかし鋭く突きつけてくる一冊です。親の罪、社会の偏見、他人の不幸...
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『遊園地ぐるぐるめ』──心がくるりと前を向く、魔法のテーマパークへようこそ

毎日押し寄せてくる「やるべきこと」に疲れてしまったとき、ふと「どこか温かい場所に行きたい」と思うことはありませんか?青山美智子さんの『遊園地ぐるぐるめ』は、まさにそんなときに手に取ってほしい、「読むだけで心の体温が1℃上がる物語」です。古び...
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