2016年に「働き方改革」という名の大号令が出され、私たちの働き方が変わるはずでしたが、
実際に大きく変わったのは、新型コロナウィルスの大流行からでした。
新型コロナの影響により、在宅勤務、ペーパーレス化、単身赴任の解除など、働き方が大きく変わった人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、新しい働き方とは何か、新しい環境でどうやって成果を出していくのか考えてみたいと思います。
コロナ禍が終わっても今の働き方が継続する
先ほども紹介しましたが、コロナ禍によって働き方が大きく変わった人も多いように思います。
私もその一人です。これまで会社に通うのに往復3時間近くかかっていましたが、
今では在宅勤務になったので、その時間に別のことができるようになりました。
また、会社に出社すると多くの割り込みが入りましたが、
おしゃべりで自慢ばかりしてくる歳上の同僚の話を聞かなくて済むなど、仕事に割ける時間も増えました。
このように、コロナ禍による強制的な働き方改革は、多くの人たちにとって嘆くようなものではなく、むしろ「悪くないもの」として受け止められているように思います。
それは、すでに何年も前から、日本企業の働き方に限界が来ていたからです。
つまり、コロナが収まっても、現在のような働き方改革は進められていくんですよね。
では、具体的にどのように働き方が変わっていくのでしょうか。
3つの視点で考えてみましょう。
1. 会議に出席しても評価されない
これまで会議に出席することで、何となく仕事をした気になっていた人も多かったと思いますが、
在宅勤務になったことで、どれだけ会議に出席しても評価されなくなります。
働いている時間が見える化できないため、成果で評価せざるを得なくなるからです。
また、ビデオ会議・音声会議にシフトしたことで、会議そのものも短くなりました。
特に、営業職の方はこのことを実感されていると思います。
これまでは来社した人を15分程度で帰すわけにはいかなかったので、だらだら雑談していましたが、
ビデオ会議であれば早く終われば別の仕事にシフトできるので、ダラダラ会話する必要がなくなったからです。
もちろん、私のようなエンジニアにとっても恩恵があります。
あまり関係のない会議に出席する必要に迫られても、ミュートしておけば、他の仕事を進められるからです。
『仕事をしたつもり』の感想に「無駄な仕事はやめて、本質的な仕事に集中しよう」と書きましたが、

それを実践しやすい環境になったんですよね。
逆にいうと…。
2. 成果主義へシフト
在宅勤務が当たり前になることで、外資系企業で求められていた「自己管理」が当たり前になり、
基本的に「仕事の成果」だけで評価されるようになります。
自己管理とは、先ほども書いたように定時に帰るとか残業するということではなく、
時間内に仕事を終わらせるために目標を立てて、どう動くかを考えることです。
『How Google Works』の感想にも書いたように、グーグルのエンジニアと同じように、自立した働き方が求められるようになるんですよね。

そのため、これまで以上に言語化能力が求められます。
自分の仕事内容やプロセスについて評価する上司に、自らの成果を説明できる能力が重要になるからです。
さらには…。
3. 今後のキャリアは自己責任
日本全体が右肩上がりの時代が終わったので、会社に頼っていく生き方ができなくなります。
これまで、このブログでも何度も紹介してきましたが、トヨタの社長が「終身雇用は難しい」と言われたように、日本の雇用形態も大きく変わろうとしているからです。

そのため、昇進をベースにキャリアを決めてはいけません。
それが叶う頃には、会社そのものがなくなっていたり、そのポジションの重要性が希薄になっているかもしれないからです。
重要なことは「自分がやったという仕事」を積み重ねていくこと。
さらに、望ましいキャリアを作るために、「この会社に自分は何を提供でき、その対価として何を引き出せるのか」を考えることです。
いつ転職することになっても、自分らしく生きられるように、まずは目的を決め、そこにつながることを意識しながら、仕事の実績を積み重ねていくことが大切なんですよね。
※キャリアについて迷っている方は、以下の記事を参考にしてください。

このように、近い将来、誰もがフリーランスのような形態で働く日がやってくるのは間違いないでしょう。
まとめ
今回は、コロナ禍でも成果が出せる人、出せない人の違いを紹介してきました。
先ほども書いたように、コロナが終息しても、働き方改革は進んでいきます。
ぜひ、新しい働き方にシフトして、自分らしいキャリアを作っていきましょう。
おすすめ度:
コメント