日本の大企業が苦しんでいますよね。
たとえば東芝。2015年9月に不正会計問題が表面化し、2248億円の水増しをしていたことを発表しましたが、その他にも、7件の水増しをしていたことが判明しました。
では、なぜ東芝をはじめとする日本の大企業は、このような危機的状況に追い込まれたのでしょうか。
この前のエントリに引き続き考えてみたいと思います。
これまでの当たり前が通用しない時代になった
元アップルジャパンの社長・山元賢二さんは、「これまでの当たり前」が通用しなくなったからだと言われています。
確かに、韓国や中国メーカーの世界進出、インターネットやスマホの発展、AIやロボティクスの活用など、私たちを取り巻く環境は大きく変わりました。
それにもかかわらず、これまで通りのやり方を続けていれば、衰退していくしかありませんよね。
そこで、これからの世界を生き抜くには、これまでにはない「新しい当たり前」を身につける必要があるのですが…。
では、「新しい当たり前」とは何でしょうか。
新時代に活躍するための5つの条件
それは次の5つです。
- 変わり続ける
- 新しい課題を自らつくり出す
- 一秒で判断する
- コミットしたことは死んでもやりとおす
- 体力がすべての土台
1. 変わり続ける
もし、今置かれている環境や状況が「自分にとって心地いい」と感じているようなら、今すぐ変えましょう。
なぜなら、心地いいと感じるのは、何の変化も起こしていないからです。まったく成長していない証拠なんですよね。
自ら安定を壊し、次のステップに進まなければ時代に取り残されてしまいます。
では、どうすれば安定を壊せるのでしょうか。
2. 新しい課題を自らつくり出す
それには、まず「前向きな不満」を持つことです。
たとえば、上司や先輩から教えてもらったやり方を、そのまま鵜呑みにしないことです。「もっといいやり方があるのでは?」「もっと楽しい方法があるのでは?」と考えてみます。
そうすれば、実は、さまざまな方法があることに気づきます。その方法を実現するには、山ほど課題があることがわかるでしょう。
つまり、「新しい課題」が見つかります。新しい課題を見つけたら…。
3. 一秒で判断する
次は「その課題を克服する方法」を考えましょう。
もちろん、さまざまな方法があります。とはいえ、すべての方法をじっくり検討している時間などありませんよね。
そこで、「決断力」が必要になります。一瞬で決断するのです。
とはいえ、一瞬で決めれば、誤った決断を下すこともあるでしょう。しかし、自分で何も決めないで、人から言われたことをこなしているよりも、自分で決めて失敗したほうが経験になります。
ただし、そうして決めたことは…。
4. コミットしたことは死んでもやりとおす
「決めたことは死んでもやりとおす」という覚悟が必要です。
最初から「できもしない目標」を立てたり、「達成できなくても、頑張ったんだからOK」なんて考えていては、いつまでたっても自信がつきません。
自信は、自分との約束を守りつづけることでしか生まれないからです。
5. 体力がすべての土台
さて、ここまで紹介してきたように、新しい時代で活躍するには、
・自分の頭で考える
・課題をつくりだす
・課題を克服する方法を考えて即決する
・行動する
というサイクルをまわしていく必要があります。そして、このサイクルをまわす土台となるのが体力です。
もし、体力がなければ失敗したときに「もう一度挑戦しよう」という力が沸き上がってきませんよね。
だから、もし「変化」を怖れているようなら、体力づくりからはじめてみるのもひとつの方法です。体力と気力さえあれば「いつでも」やり直しはきくからです。
◆
私たちは「変化」を起こさなければ生き残れない新しい時代を生きています。
もし、最近「変化」を起こしていないと感じているようなら、今回紹介した方法を試してみてはどうでしょうか。
そうすれば、すばらしい未来が切り開けるかもしれませんよ。
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