多様な考えを受け入れられますか?
私は、受け入れられると思っていましたが、一穂ミチさんの小説『うたかたモザイク』を読んで、まだまだかもしれないと反省しました。
未来を予感させる、いろいろなカタチの恋物語に共感できなかったり、心の中で反発したりしていたからです。
『うたかたモザイク』のおすすめポイントとあらすじ
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『うたかたモザイク』の感想
人生100年時代と言われるようになり、まわりと同じように生きることが正しいとされた時代は終わりを迎えました。
仕事もプライベートも自分らしく振る舞えなければ、100年も続く長い人生を生きるのがつらくなるからです。
もちろん、恋愛も同じです。
今後、『うたかたモザイク』に登場する人たちのように、推し活やボーイズラブ、パートナーを交換してセックレスを解消しようとするなど、私が考えている以上に恋愛も自由になっていくのかもしれません。
とはいえ、私が古い人間だからなのか、推し活やボーイズラブには共感できず、パートナーを交換してセックスレスを解消しようとするなんて、考えるだけで吐き気がします。
もちろん、私とパートナー以外の人たちが、そうした行動をとっても反対したりはしませんが、今後、ますますいろいろなカタチの恋愛が繰り広げられていくのでしょう。
だからこそ、男は働いてローンを払い、妻を養うといった昔ながらの人生を歩むことで、大きな責任を果たしているつもりになっているようではいけません。
自分とパートナーが互いに納得できる、自分たちならではの愛情の育み方を見つけなければ、現品限りの人生が無駄になってしまうからです。
『うたかたモザイク』は、そんな未来を予感させる、いろいろなカタチの恋愛があることを教えてくれる物語が楽しめます。
それだけでなく、官能的な展開にドキッとしたり、ホラー要素のある物語にゾクッとするなど、さまざまな感情も味わえるので、気になった方はぜひ読んでみてください。
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