優秀なマネジャーやリーダーは優れたコーチでもある

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マネジャーやリーダーとして活躍していますか?

私はプロジェクトマネジャー兼エンジニアとして仕事をしていますが、

『1兆ドルコーチ』を読んで、今の私に必要なのはコーチングのスキルだということがわかりました。

実は、スティーブ・ジョブズやラリー・ペイジといった多くのCEOもコーチングの必要性を痛感していたんですよね。

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多くのCEOにコーチングしてきたビル・キャンベル

ビル・キャンベルをご存知ですか?

彼は、もともとはアメリカンフットボールのコーチをしていましたが、転身してセールスの仕事をするようになりました。

その後、毎週日曜日にスティーブ・ジョブズと散歩に歩き、グーグル創業者たちに「彼がいなければ成功できなかった」と言わしめるほどの影響力を持つ人物になりました。

ビルが亡くなった今でも、グーグルでは社内研修で彼の経営原則を次世代リーダーに教えています。

その原則とは、有能なマネージャーやリーダーになるためには、有能なコーチにならなければいけないというものです。

マネジャーは、「管理、監督、評価、賞罰を中心とした伝統的なマネジメントの概念」を超えて、コミュニケーション、敬意、フィードバック、信頼をもとにした文化を醸成させなくてはいけません。

めまぐるしく変化し、競争が熾烈さを増すテクノロジー主導のビジネス界で成功をつかむには、パフォーマンスの高いチームを作り、途方もない成果を挙げるための資源と自由を部下に与えるしかないからです。

そして、パフォーマンスの高いチームに不可欠な要素が、卓越したマネジャーと思いやりのあるコーチの両面を併せ持つリーダーなんですよね。

では、思いやりのあるコーチというのは具体的にどのような行動をとる人なのでしょうか。

4つの視点で説明していきます。

1. マネジメントスキル

グーグルではマネジャーが不要だと撤廃した時期がありましたが、ビルはすぐに必要だと主張しました。

実際、グーグルの社員に話を聞くと、「何かを学ばせてくれる人や、議論に決着をつけてくれる人は必要」という回答が多くありました。

2012年のビデオゲーム業界の収益のバラツキについて調査した結果でも、すぐれた中間管理職の存在で説明できる割合は22%あったのに対して、ゲームデザインの独創性で説明できる割合は7%に過ぎないことがわかりました。

つまり、会社が成長していけるかどうかはマネジャーにかかっているということです。

ビルは、リーダーシップはマネジメントを突き詰めることによって生まれると考えていました。

独裁者になっても仕方がない。ああしろこうしろと指図するんじゃない。同じ部屋で一緒に過ごして、自分は大事にされていると、部下に実感させろ。耳を傾け、注意を払え。

これが最高のマネジャーのすることだというのです。

すなわち、あらゆるマネジャーの最優先課題は、部下のしあわせと成功を生み出すことだと言うんですよね。

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コーチングに必要な要素も、リーダーが独裁者のように一人勝ちを目指すのではなく、メンバー全員が自分らしく行動できるようにマネジメントすることだとわかりました。

2. 信頼関係を築く

信頼とは約束を守ることです。

何かをすると言ったら、それは守らなくてはいけません。

また、信頼とは相手が約束したことを実現できる才能やスキル、勤勉さを持っていると信じられる能力でもあります。

さらに、信頼とは思慮深さでもあります。重要なことを聞いても、まわりに言いふらさないことです。

つまり、心理的安全性が高いチームを築くための出発点が信頼なのです。

では、どうやって信頼関係を構築していけばいいのでしょうか。

まずは、相手がコーチングを受け入れられる人物かどうか見極めることです。

ビルが求めるコーチングに値する人材とは、正直さと謙虚さ、あきらめずに努力を厭わない姿勢、つねに学ぼうとする意欲がある人です。

もちろん、リーダーも好奇心旺盛で、新しいことを学ぶ意欲に溢れている必要があり、利口ぶった傲慢な野郎は願い下げだと言います。

その上でやるべきことは、親身になりつつ、厳しく挑戦を促すことです。

高い基準を期待し、それに到達できるように励ましを与えます。

また、ダメなところを指摘するときは早めにすること。そして、「率直さ+思いやり」を持った言葉をかけることです。

さらに、何をすべきか指図するのではなく、なぜそれをやるべきかを物語れと言います。

『アドラー博士の子どもを勇気づける20の方法』では、子育ての基本は子供を信頼することだと書きましたが、

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部下をコーチングするのも同じように信頼が基本だということがわかりました。

3. チーム・ファースト

メンバー全員がチームに忠実で、必要とあれば個人よりもチームの目的を優先させなければチームの成功はおぼつきません。

チームを勝たせることが最優先事項でなければならないのです。

そこで、マネジャーがやるべきことは目の前の問題にとらわれずに、本質的な問いによってチームを導くことです。

「状況はどうなっている?」「問題は何だ?」「選択肢は何がある?」と目先の問題に囚われるのではなく、

「誰が問題に当たっているか?」「適切なチームが適所に配置されているか?」「彼らが成功するために必要なものは揃っているか?」と質問するのです。

また、ビルは過去に何をしてきたかよりも、未来に何をしようとしているかよりも、今ここで何をしているかを重視しました。

そして、もし弱点が見つかればすぐに対処すべきだと言います。誤魔化しても良いことはありません。すべきことに集中するのです。

『悩み抜く力』の感想にも書きましたが、悩みは先延ばしにするほど肥大化していきます。

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リーダーは苦しい時こそ先陣に立って、チームのために行動していく必要があるんですよね。

4. メンバーを愛する

さて、ここまで紹介してきたように、コーチングとは、メンバーに愛情を持って接することです。

メンバーが行動しやすい環境を整え、信頼し、皆で勝利を味わえるようにチームを優先すること。

これはテクニックではありません。

愛情があれば、どんな言葉もプラスに働き、反対に愛情がなければどれだけ名言を並べても相手の心には届きません。

人を大切にするには、人に関心を持つことが第一歩です。

ただし、誰にでも何でもしてあげるということではありません。

自らの負担より、他人を助けることのメリットが上回るかどうかを意識する必要があります。

つまり、小さな負担で大きなインパクトを与える方法を探すのです。

『1440分の使い方』の感想にも書いたように、誰もが1日1440分しか与えられません。

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1分1分を大切に使っていますか? 私はゲームが大好きなので、勉強や読書をすべきだとわかっていても、ゲームをしてしまうことがよくありますが、 『1440分の使い方』を読んで、これからは1分たりとも無駄にしないでおこうと思いました。...

その限られた時間を互いにハッピーにできる関係を築くことがコーチングです。

ぜひ、コーチングする側としても、される側としても相応しい行動が出来ているかどうか見直してみてはどうでしょうか。

まとめ

今回は、『1兆ドルコーチ』を参考に、優秀なマネジャーやリーダーは優れたコーチでもあることを紹介してきました。

ここまでの内容を一言でいえば、人間力があるかどうかです。

たとえ今、どれだけ仕事ができたとしても、人間力がなければ、継続して大きな成果を出すことはできません。

すでにリーダーとして活躍している人も、これからリーダーを目指す人も、ぜひ私と一緒に人間力を鍛えていきましょう。

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