「読点の使い方」に迷ったときに知っておきたい8つのルール

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「読点なんて、適当に打てばいいものでしょ?」

そう考えて文章を書いていても、ふとした瞬間に「私の文章が読まれないのは、読点のせいかもしれない!?」なんて気になることがあります。

こうして気になりだすと、自分の書いた文章を読めば読むほど、読点を打つ場所がわからなくなっていき、深みにはまってしまいます。

「文法として正しいのかな?」「そもそもどこにつけるべきものなの?」「もしかして使いすぎてない?」などなど。

「誰か読点の使い方を教えてよ!?」

そんな思いで溢れたときは、次の8つのルールに従ってみてはどうでしょうか。

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読点を打つ場所がわかる8つのルール

ルール①:文の切れ目に打つ

時間ができたので気になっていた小説を手に取った。

この文章は、「時間ができた」「だから気になっていた小説を手に取った」という二つの文にわけることができます。

こうした文の切れ目に読点を打つのが、一つ目のルールです。

ルール②:修飾する文章が長いとき、そのあとに打つ

昨日は夜遅くまで映画を観ながらポテトチップスを食べていたので今朝はお腹がいっぱいだ。

この文章も、「昨日は夜遅くまで映画を観ながらポテトチップスを食べていた」「だから今朝はお腹がいっぱいだ」という二つの文にわけることができるので、文の切れ目に読点を打ちます。

ルール①との違いは、お腹がいっぱいになった理由を説明する文章が長いところです。

ルール③:対等に語句を並べるときに打つ

私も妻も息子も娘もみんなが疲れ切っていた。

「私も」「妻も」「息子も」「娘も」など、対等な語句を並べるときは、その直後に読点を打ちます。

ルール④:接続詞、逆接の助詞のあとに打つ

眠たくて仕方がないけれどこの漫画が面白すぎてページをめくる手が止まらない。

「だから」「そのため」といった順接の接続詞や、「しかし」「だけど」「でも」といった逆接の接続詞、「~が」「~けれど」といった逆接の助詞のあとに読点を打つというものです。

ちなみに、次の例文のように、逆接ではない単純接続の「~が」は、使わないようにしましょう。

昨日も食べすぎました、今日も食べすぎました。 → 昨日も今日も食べすぎました。
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ルール⑤:挿入された語句の前後や文節を区切るときに打つ

今日の午後は先日お伝えしたようにサッカーをする予定です。

「今日の午後はサッカーをする予定です」の間に、「先日お伝えしたように」が挿入されているので、その前後に読点を打つというものです。

ルール⑥:引用を示す「と」の前に打つ

量より質の方が大事とスティーブ・ジョブズは言った。

引用する文章の後に読点を打つというものです。

ブログで引用する場合は、「blockquote」などで明示する必要があるので、あまり使う機会がないかもしれません。

ルール⑦:感動詞や呼びかけの句のあとに打つ

さあ行きましょう。

「感動詞」とは、「おお」「あら」「まあ」といった感動や、「さあ」「ねえ」「こら」といった呼びかけを表す言葉で、この後に読点を打ちます。

『鬼滅の刃』で胡蝶さんが、「もしもーし」というのも感動詞なので、そのあとには読点を打ちましょう。

ルール⑧:修飾する語とされる語の関係を明確にするために打つ

彼女もあわてて私が作成した資料を読んだ。

この文章は、読点を打たなければ、二つの意味に解釈できます。

解釈①(あわてたのは私):彼女も、あわてて私が作成した資料を読んだ。
解釈②(あわてたのは彼女):彼女もあわてて、私が作成した資料を読んだ。

「あわてて」が、「私」を修飾しているのか、「彼女」を修飾しているのかを明確にするために読点を打ちます。

とはいえ、語順を変えれば曖昧さをなくすことができます。

解釈①:あわてて私が作成した資料を彼女も読んだ。
解釈②:私が作成した資料を彼女もあわてて読んだ。

読点を打つか、語順を変えるかは好みの問題ですが、個人的には語順を変えた方がスッキリします。

まとめ

今回は、読点を打つ場所がわかる8つのルールを紹介してきました。

しかし、実はこのルールに従って読点を打たなくても、意味が通じれば問題ありません。

谷崎潤一郎さんも、著書『文章読本』で、

「句読点と云うものも宛て字や仮名使いと同じく、到底合理的には扱い切れないものであります。読者が読み下す時に、調子の上から、そこで一息入れて貰いたい場所に打つことにしております」

と言われているように、「リズム感が良いところ」や「呼吸をする場所」に読点を打つようにすればいいんですよね。

もちろん、読点を打つ場所に悩んだときは今回のルールに従うのが手っ取り早いですが、繰り返し名文を読んで、リズム感を鍛え、読点を使いこなしていきましょう。

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