どんでん返しに驚かされる小説【27作品】のおすすめランキングをご紹介

エンタメまとめ

ラストに衝撃の事実が明かされる物語はお好きですか?

私は大好きなので、「どんでん返し」が楽しめる小説はできるだけ読もうと思っています。

とはいえ、ただ衝撃が味わえるだけでなく、物語としても面白い小説をおすすめしたいと思います。

今回は、どんでん返しに驚かされる小説【27作品】のおすすめランキングを紹介します。

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どんでん返しに驚かされる小説をランキング形式でご紹介

では早速、どんでん返しに驚かされる小説【27作品】をランキング形式で紹介します。

第1位 東野圭吾『容疑者Xの献身』

おすすめ度:5.0

  • 想いを寄せる女性を人生をかけて守ろうとする天才数学者に心が揺さぶられる
  • 自分勝手なヒロインに怒りが込み上げてくる
  • 明かされた真相に叫び出したくなるほどの衝撃を受ける
あらすじ
弁当屋で働く花岡靖子は、高校生の娘・美里と二人で幸せに暮らしていましたが、元夫の富樫に住所を特定され、家や職場に来てはお金を要求されるようになりました。しかも、冨樫は美里にまでちょっかいを出そうとしたので、思わず殺してしまいます。靖子は自首しようとしましたが、突然アパートの隣の住人・石神がやってきて、隠蔽に協力すると言い出しました。親しい間柄ではない石神の申し出に戸惑った靖子でしたが、協力をお願いしたところ…。

天才数学者の石神が、密かに想いを寄せていた花岡靖子が元夫を殺したことを知り、彼女を守るために人生をかけてアリバイ工作をする物語です。

警察にも崩せないアリバイを築き上げた石神に対して、靖子は鉄壁のアリバイに安心し、他の男性と二人きりでデートをするなど、その恩を忘れ、徐々に石神を疎ましく思う姿に怒りが込み上げてきましたが、他人の不幸の上に自分の幸せは築けないとわかる結末に心が揺さぶられました。

また、石神と湯川准教授の対決に引き込まれ、明かされた真相に叫び出したくなるほどの衝撃を受けましたが、それだけでなく、石神が四色問題を解いていた理由に涙が止まらなくなりました。

第2位 東野圭吾『赤い指』

おすすめ度:4.5

  • 義母を痛めつけ、息子を甘やかす母の姿に怒りが湧く
  • 前原一家と加賀親子の正反対のアプローチに問題の向き合い方を考えさせられる
  • 叫び出したくなるような衝撃のラストに心がかき乱される
あらすじ
照明器具メーカーに勤める前原昭夫は、母の政恵と妻の八重子、息子の直巳の4人で暮していました。しかし、八重子は政恵のことを嫌っており、何ひとつ世話をせずに冷徹に接していましたが、直巳には、腫れ物に触るかのように接し、ご機嫌取りをしていました。このような家庭問題に昭夫が目を背け続けてきた結果、わがまま放題に育った直巳が、近所に住む少女を殺してしまいます。昭夫は、またしても問題から目を背けようとして…。

自分の思い通りにいかないと、すぐにキレてしまうバカ息子の罪を、認知症になった母に押し付けて、問題から目を背けようとする家族の物語です。

ラストは叫び出したくなるほどの衝撃の展開に驚かされ、心がかき乱され、真心を踏みにじってきた家族に怒りと涙が止まらなくなりました。

一方で、前原一家のような家庭問題を抱えながらも、筋を通して親子の確執を乗り越えていく加賀恭一郎の姿に心が動かされました。

第3位 東野圭吾『悪意』

おすすめ度:4.0

  • 犯人と主人公の独白で物語が展開していく構成が面白い
  • いじめをする身勝手な人間の心の奥底にある凄まじい悪意に恐怖する
  • 二転三転する展開に驚かされる
あらすじ
人気作家の日高邦彦が何者かに殺害されます。容疑者は、日高の親友で、児童向け作家の野々口修と、中学時代にいじめをしていた兄がモデルの小説『禁猟地』に抗議をする藤尾美弥子の二人に絞られましたが、二人にはアリバイがありました。そこで加賀恭一郎は、野々口の手記に目をつけます。手記には事実と異なる点がありましたが、加賀は真相を見抜き、野々口に犯行を認めさせます。ところが、野々口は、なぜか動機については決して口を開こうとせず…。

人気作家を殺害した犯人の「悪意」に、加賀恭一郎が立ち向かうミステリーです。

ミスリードさせるために、犯人が意図して嘘を織り交ぜて書いた「手記」と、加賀恭一郎の「捜査記録」で物語が展開していく構成が面白く、少しでも早く真相にたどり着きたくて、一気読みしました。

ラストは二転三転する展開に驚かされ、いじめをする身勝手な人間の心の奥底にある「凄まじい悪意」に恐怖しました。

第4位 伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』

おすすめ度:4.0

  • 「過去と現在」2つの物語のつながりが気になって一気に読んでしまう
  • 哲学とユーモアでつらい現実を乗り越えようとする登場人物に引き込まれる
  • 悲しい物語なのにラストは爽やかな気持ちになれる
あらすじ
大学進学を機にアパートに引っ越してきた椎名は、隣に住む河崎から「一緒に本屋を襲わないか?」と誘われます。隣の隣に住むブータン人がアヒルと鴨の違いを知りたがっているので、広辞苑を盗んでプレゼントするというのです。椎名はこの誘いを断りきれず…。その2年前。ペットショップで働く琴美は、ペット殺しを楽しむ若者たちに追いかけられていました。公園で偶然出会った彼らに、「あんたたち、気持ち悪い」と感情に任せて叫んだからですが…。

ペット殺しに追いかけられる琴美の物語と、大学生になったばかりの椎名が、河崎に誘われて本屋を襲う手伝いをする物語、これら「過去と現在」2つの物語がリンクするサスペンス小説です。

目を背けたくなるような「つらい現実」に直面しても、ヤケを起こさずに、哲学とユーモアをもって行動していく登場人物の姿に心が揺さぶられました。

また、彼らの悲しい結末に心が痛み、タイトルに込められた真相に驚かされますが、とても悲しい物語なのに、読み終えた後は爽やかな気持ちになれました。

第5位 浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』

おすすめ度:4.0

  • 就職活動の闇を取り上げた物語に引き込まれる
  • 二転三転する展開が面白い
  • 見る角度によって、人はどのようにでも判断できることがわかる
あらすじ
人気SNSを生み出した企業の新卒採用で、最終選考に残った六人は、1ヶ月後に最高のチームを作ってディスカッションをするという課題を与えられました。人事からは、全員内定もあり得ると言われたので、彼らは協力して議論を深めていきますが、本番直前に課題の変更を言い渡されます。それは「ディスカッションをして六人の中から一人の内定者を決める」というものでした。仲間だと思っていた六人が、実はライバルだと告げられた彼らは…。

巧みな嘘を織り交ぜて勝ち残った六人が、最後の一枠をかけて内定を争うミステリーです。

最終選考で学生たちの裏の顔が明らかになっていく展開が面白く、中盤から終盤にかけては、二転三転する展開にまんまと騙され、読み終わった後は爽快感が味わえました。

短時間で人の本性を見抜くことなど不可能なのに、できるように見せかける企業と、嘘をつく学生たちの騙し合いに、就職活動の闇を突きつけられているように思えました。

第6位 城山真一『看守の信念』

おすすめ度:4.0

  • 刑務所で起こる不可思議な事件の謎が気になって一気読みしてしまう
  • 敏腕刑務官・火石の鋭い推理と優しさに心が動かされる
  • 前作必読のどんでん返しに衝撃を受ける
あらすじ
加賀刑務所で看守部長を務める亀尾は、受刑者が出所予定日の2週間前から一人暮らしの形態で生活し、外出もできる、初導入の更生プログラムに昇任をかけて挑むことになりました。対象者は、26歳のハーフで、外見を揶揄されたことに腹が立ち、2回暴力事件を起こして捕まった坂本治温じおんでした。坂本は、今では真面目に刑に服していましたが、海岸清掃ボランティアに参加したときに、二人の若者が彼の容姿をしつこく揶揄してきたので…。

敏腕刑務官の火石が加賀刑務所で起こる不可思議な事件の謎に挑むミステリーです。

更生プログラムに参加した模範囚が姿を消してから発見されるまでの30分間に何が起こったのか?運動会の翌日に発生した食中毒は故意の犯行なのか?なぜ密室の備品保管庫で火災事件が起きたのか?など、不可思議な事件の謎が気になって一気読みしました。

また、火石の鋭い推理と優しさに心が動かされるだけでなく、前作『看守の流儀』を読んだ後だからこそ味わえる、衝撃のどんでん返しに驚かされました。

第7位 今村昌弘『兇人邸の殺人』

おすすめ度:4.0

  • 圧倒的な強さを誇る超人が追いかけてくる展開にハラハラ&ドキドキする
  • 自分よりも相手を助けようとする主人公たちの姿に心が動かされる
  • 探偵だからといって謎を解く必要はないという視点が新しい
あらすじ
異質な研究を繰り返してきた斑目まだらめ機関のせいで、何度も死にそうになった葉村ゆずると探偵少女の剣崎比留子ひるこは、斑目機関に資金援助をしてきたという製薬会社の社長から、ある場所にきて欲しいと依頼されます。そこは、「生きる廃墟」として人気を博すテーマパークで、その中にある「兇人邸きょうじんてい」と呼ばれる建物に斑目機関の研究成果が隠されていると言うのです。そこで葉村たちは、兇人邸に潜入しますが…。

兇人邸と呼ばれる怪しげな建物に閉じ込められた葉村たちが、侵入者を次々と殺していく圧倒的な強さを誇る超人に追いかけられながら、殺人事件にも巻き込まれるミステリーです。

バイオハザードのような、圧倒的な強さを誇る超人から逃げるという展開に、ハラハラ&ドキドキするだけでなく、葉村と剣崎が自分よりも相手を守るために命がけで行動する姿に心が動かされました。

また、「探偵だからといって謎を解く必要がない」という視点が新しいミステリーでした。

第8位 今村昌弘『魔眼の匣の殺人』

おすすめ度:3.5

  • 予言を絶対的なものとして殺人事件を展開していく構成が新しい
  • ラストのどんでん返しに驚かされる
あらすじ
前作『屍人荘の殺人』で、ゾンビ事件に巻き込まれた葉村ゆずるは、事件を予言していた超能力者がいることを知ります。その人物に接触すれば、ゾンビ事件を引き起こした謎の組織・斑目まだらめ機関の情報が得られるかもしれないと考えた葉村は、剣崎比留子ひること共に、人里離れた村に向かいました。ところが、村に着くと、「明日から2日間に、この地で男女が二人ずつ、四人死ぬ」という予言を聞かされたので…。

葉村譲と剣崎比留子のコンビが、ゾンビ事件を予言した超能力者に会いに向かった村で、またしても殺人事件に巻き込まれるミステリーです。

「男女が二人ずつ、四人死ぬ」という予言を絶対的なものにすることで、その制約の中で殺人事件が展開していくという、他とは一味違うミステリーが楽しめました。

また、ラストは「まさか!」のどんでん返しに驚かされました。

第9位 知念実希人『硝子の塔の殺人』

おすすめ度:3.5

  • イメージしやすい個性的なキャラクターが魅力的
  • 序盤から引き込まれ、ラストはどんでん返しに驚かされる
あらすじ
大富豪・神津こうづ島太郎しまたろうは、名探偵や作家、刑事、霊媒師など、ミステリーに関連する人たちを、雪深き山奥にある「硝子の塔」に集め、ある発表をしようとしていましたが、彼のお抱え医師である一条遊馬に殺されます。ところが、その後。なぜか一条には身に覚えのない第二、第三の密室殺人が起こりました。そこで一条は、名探偵を自称するあおい月夜つきよの助手として犯人を見つけ出し、自分の罪をなすりつけようとしますが…。

「謎解き」「トリック」「頭脳派名探偵の活躍」という本格ミステリーの要素を散りばめながら、これまでの本格ミステリーとは一味違う展開が楽しめる小説です。

序盤は、「主人公の他に殺人犯がいる」というストーリーに引き込まれ、中盤から終盤にかけては、単純すぎる謎解きに「え!」とショックを受けますが、それがラストの仕掛けへと繋がっていく展開に驚かされました。

また、ミステリーマニアの登場人物たちが、熱心に語る40冊ほどの本格ミステリーに興味がわき、あわせて読んでみたくなりました。

第10位 城山真一『看守の流儀』

おすすめ度:3.5

  • 刑務所で起きた不可思議な事件の謎に迫る物語に引き込まれる
  • 次々と事件を解決する刑務官・火石司が魅力的で、その正体に驚かされる
あらすじ
加賀刑務所で副看守長を務める宗方むなかた秋広は、服役期間の四分の一を残して仮出所することになった源田陽一を心配していました。源田は、真面目に服役生活を送ってきましたが、一度堕ちた人間が這い上がるのは容易ではなく、再び戻ってこないかと思案していたのです。ところが、その心配を上回る事件が起こります。蛭川幸三という認知症の受刑者が、薬をアルミケースごと飲み込んでしまったのです。さらに、源田も更生施設から行方をくらませたので…。

加賀刑務所で印刷を請け負っていた大学の入試問題を、誰がどうやって外部に持ち出したのか?なぜ受刑者の健康診断記録とレントゲンフィルムが突然なくなったのか?など、刑務所内で起こった5つの事件に、敏腕刑務官・火石司が挑むミステリーです。

刑務所では、受刑者による暴動や逃走、事故死は絶対に防ぐ必要があり、なかでも事故死は、受刑者を社会復帰させることができないので、最大の失敗とみなされるなど、受刑者のために奮闘する刑務官たちの姿に驚かされました。

また、「火石マジック」と呼ばれるなど、驚きの方法で事件を解決していく火石司の魅力に引き込まれる一方で、顔に傷があり、刑務官たちが決して口にしないタブーがある火石の正体が気になって、ページをめくる手が止まらなくなりました。

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第11位 東野圭吾『危険なビーナス』

おすすめ度:3.5

  • 弟の妻の気を引こうと必死に行動する主人公の姿が面白い
  • 弟が失踪した原因が気になってページをめくる手が止まらなくなる
  • ラストのどんでん返しに驚かされる
あらすじ
池田動物病院で獣医師として働く手島伯朗はくろうは、異父弟の矢神明人と結婚したばかりだというかえでから、「明人が失踪した」と連絡を受けました。伯朗は、明人とは疎遠になっていたので、詳しいことは何ひとつわかりませんでしたが、楓の魅力に惹かれて、手助けをすることにします。母の再婚相手で、明人の父である矢神康治の見舞いに行ったり、病院や老人ホームなどを経営する矢神家の親族会議に参加したりしながら、明人が失踪した原因を探りますが…。

獣医師の主人公が、疎遠になっていた異父弟が失踪した事件の真相に迫る物語です。

弟の失踪にはあまり興味がないのに、弟の妻・楓に出会ってすぐに恋心を抱くようになった主人公が、彼女の気を引こうと必死になって行動したり、彼女に近づく男を遠ざけようとしたりする姿が面白く、そんな主人公の頑張りが報われるのか気になって、物語に一気に引き込まれました。

一方で、弟が失踪したのは、祖父の遺産や危篤状態にある父が保有している莫大な財産を狙う関係者の仕業なのか、それとも弟が気にしていた「16年前に母が実家の風呂場で亡くなった事故」に原因があるのかなど、真相が気になってページをめくる手が止まらなくなりました。

また、ラストは、怒涛のどんでん返しに驚かされるだけでなく、お洒落な終わり方に、登場人物たちの「その後」をあれこれ想像する楽しさが味わえました。

弟の妻を狙う軽薄な獣医師の恋物語と、ラストに怒涛のどんでん返しが楽しめるミステリーに興味がある方におすすめの小説です。

第12位 芦沢央『悪いものが、来ませんように』

おすすめ度:3.5

  • 事件をきっかけに極端に変わっていく女性二人の関係に引き込まれる
  • ラストは驚きと感動が味わえるので、二度読みしたくなる
あらすじ
助産院に勤める庵原いはら紗英は、子どもが欲しいと願っていましたが、できませんでした。しかも、夫の太志は浮気をしており、相談できる相手は、柏木奈津子だけでした。一方の奈津子は、日々の育児に追われながら、毒親と、何ひとつ協力してくれない夫との関係に悩んでいました。ボランティア仲間の輪にも入れず、奈津子の心の拠り所は紗英ただ一人でした。こうして二人は共依存関係を築いていましたが、紗英の夫が殺されたことをきっかけに…。

仕事を見つけて専業主婦から抜け出したい奈津子と、子どもを作ってはやく専業主婦になりたい紗英、という正反対で共依存関係にあった二人が、紗英の夫が殺されたことをきっかけに変わっていく物語です。

周囲や社会に馴染めない二人が、馬鹿にしてくる相手を見下し、哀れみ、盲目的にお互いを信用して共依存関係を強めていく姿に恐ろしさを覚える一方で、事件をきっかけに極端に反発する姿に心が痛みました。

また、ラストのどんでん返しですべてが覆り、驚きと感動が味わえたので、もう一度読み返したくなりました。

第13位 浅倉秋成『俺ではない炎上』

おすすめ度:3.5

  • 真犯人を見つけるために逃亡する主人公を応援したくなる
  • ラストはどんでん返しに驚かされる
あらすじ
ハウスメーカーで営業部長を務める山縣やまがた泰介たいすけは、彼になりすましたTwitterのアカウントから、女性を刺した写真を拡散されました。身に覚えがなかったので、すぐに騒ぎは収まると思っていましたが、死体が見つかったため炎上します。さらに、郵便受けに倉庫の鍵が入っていたので怪しく思い、開けたところ、ゴミ袋の中から生首が見つかりました。このままでは殺人犯にされてしまうと焦った泰介は、警察から逃げ出し、真犯人を見つけようとしますが…。

女性が刺された写真をなりすましアカウントから拡散された主人公が、警察や家族など多くの人に無実を信じてもらえず、真犯人を見つけるために一人逃亡する物語です。

正義のヒーロー気取りで適当なことばかりツイートする人たちに怒りが込み上げてくる一方で、SNSでは誰もが「自分は悪くない」と呟き、他人のせいにして自己承認をしているという指摘に納得しました。

また、終盤の怒涛の展開に引き込まれ、どんでん返しに驚かされました。

第14位 白井智之『名探偵のいけにえ』

おすすめ度:3.5

  • 新興宗教に洗脳された人たちの思い込みに恐ろしくなる
  • 新興宗教を調査する人たちが次々と不審死を遂げていく謎が気になる
  • 奇蹟が起こる前提と起こらない前提での謎解きが面白い
あらすじ
探偵の大塒おおとやたかしは、大学生で助手の有森りり子が「コロンビア大学で開かれるアメリカ宗教学会の年次大会に参加する」と言って出て行ったまま、連絡が途絶えたことを心配して調べ始めます。その結果、りり子は奇蹟を起こす宗教団体「人民協会」を調査するために、ジョーデンタウンにいることがわかりました。そこで大塒は、ルポライターの乃木野蒜のびると共に乗り込みますが、着いて早々に乃木が殺されます。さらに、信者でない人たちが次々と死んでいき…。

奇蹟を起こすという宗教団体の真相を暴くために、探偵たちが調査に乗り出す物語です。

車椅子に乗らないと動けないのに、足が治ったと言ったり、顔にくっきり残っている傷が治っていると言い出すなど、新興宗教に洗脳されている人たちの言動に恐ろさを覚えるだけでなく、こうした幻覚が多くの人たちに伝播する「感応精神病」という病気が実際にあることに驚きました。

また、怪しげな宗教団体「人民協会」を調査しにジョーデンタウンに訪れた人たちが、密室で亡くなるなど、次々と不審死を遂げていく展開に、真相が気になってページをめくる手が止まらなくなりました。

さらに、奇蹟が起きる前提での謎解きと、起こらない前提での謎解きを披露し、宗教団体の教祖にどちらが真実かを選ばせる展開に引き込まれただけでなく、ラストは想像を上回る仕掛けに驚かされました。

新興宗教が起こす奇蹟の真相に迫るミステリーに興味がある方におすすめの小説です。

第15位 乾くるみ『イニシエーション・ラブ』

おすすめ度:3.5

  • 甘い恋物語と苦い恋物語という二部構成に心が揺さぶられる
  • ラストの2行に衝撃を受ける
あらすじ
大学4年生の鈴木夕樹は、人数合わせに誘われた合コンで成岡繭子と出会います。彼女に一目惚れをした鈴木でしたが、その日は何も行動できずに終わりました。しかし、その後。合コンメンバーで海に行こうと誘われます。このとき、彼女から電話番号を聞いた鈴木は、頻繁に電話をするようになり、合コンメンバーには内緒で食事に出かけるようになりました。さらに、ある出来事がきっかけで、二人は結ばれますが…。

合コンで知り合った女性と恋に落ちる淡い恋物語と、彼女を静岡においたまま、東京で仕事をすることになった苦い恋物語の、2つの物語で構成されるミステリーです。

「どんでん返しが楽しめる小説」として有名な本作ですが、ラストの2行を読むまで、まんまと騙されていました。

あまりの衝撃に、もう一度読み返したくなり、その真相に驚かされました。

第16位 殊能将之『ハサミ男』

おすすめ度:3.5

  • 警察とハサミ男がそれぞれの視点で事件の真相に迫る展開に引き込まれる
  • どんでん返しの仕掛けが面白く、明かされた真相に心が揺さぶられる
あらすじ
出版社でアルバイトをしている「わたし」は、3人目の犠牲者に選んだ樽宮由紀子を尾行し、殺す機会を伺っていました。ところが、ある日。由紀子が家に帰って来なかったので、諦めて帰ろうとしたところ、自分と同じ手口を使って殺された由紀子を発見します。しかも、逃げ出す前に人が来たので、持っていたハサミを投げ捨てて、第一発見者として警察の事情聴取を受けました。「わたし」は、罪をなすりつけられる前に、真犯人を見つけ出そうとしますが…。

猟奇殺人犯として2人の女子高生を殺害したハサミ男が、3人目に殺そうとした女子高生・樽宮由紀子を、自分と同じ手口で別人に殺された謎に迫るミステリーです。

ハサミ男と刑事の視点が切り替わりながら、樽宮由紀子を殺した犯人と殺した理由に迫る構成に引き込まれ、一気に読みました。

また、早い段階で見抜けましたが、どんでん返しの仕掛けが面白く、ラストの展開に心が揺さぶられました。

第17位 歌野昌午『葉桜の季節に君を想うということ』

おすすめ度:3.5

  • ヤクザや霊感商法で稼ぐ悪徳会社など、裏社会を取り上げた物語に引き込まれる
  • ラストはどんでん返しに驚かされる
あらすじ
元探偵の成瀬将虎まさとらは、同じフィットネスクラブに通う久高愛子から、蓬莱倶楽部ほうらいくらぶという健康食品や羽布団などを法外な値段で売る会社を調査してほしいと依頼されました。身内が5000万円ほど騙し取られただけでなく、保険金をかけられて轢き殺されたので、その証拠を掴んで欲しいというのです。成瀬は依頼を引き受けますが、他に気になることがありました。先日、線路に飛び降りて自殺しようとした麻宮さくらに恋心を抱いていたのです。しかし、彼女は…。

元探偵の主人公が、霊感商法で稼ぐ悪徳会社の本性に迫る物語と、探偵だった過去にヤクザが起こした殺人事件の謎を解くために潜入捜査をする物語から構成されるミステリーです。

ヤクザや霊感商法で荒稼ぎをする悪徳会社など、裏社会を取り上げた物語に引き込まれ、主人公が危険な目に遭いながらも、ひたむきに真相に迫ろうとする姿に心が動かされました。

また、自殺しようとした麻宮さくらとの恋物語も楽しめ、ラストはどんでん返しに驚かされました。

第18位 市川憂人『ジェリーフィッシュは凍らない』

おすすめ度:3.5

  • 雪山に閉じ込められた6人全員を他殺した犯人が気になる
  • ラストのどんでん返しに驚かされる
あらすじ
小型飛行船「ジェリーフィッシュ」を開発していたファイファー教授たち6人は、新型の最終飛行試験に臨んでいました。ところが、試験中にファイファー教授が毒を飲んで死にます。他殺の可能性があり、しかもジェリーフィッシュが制御不能になって、雪山に着陸したきり動かなくなったので…。それから数日後。九条れん刑事は、上司のマリアと共にジェリーフィッシュの墜落事故現場に向かいました。全焼した機体と6名の遺体が発見されましたが…。

小型飛行船「ジェリーフィッシュ」の飛行試験をしていた6人が、雪山に閉じ込められて、遺体となって発見された謎に迫るミステリーです。

ジェリーフィッシュに乗船していた6人全員が、他殺されたことに疑いはない一方で、外部犯の可能性も低いという展開に、犯人とトリックが気になって一気読みしました。

また、どんでん返しに驚かされ、次回作につながるラストに、すぐに続きが読みたくなりました。

第19位 澤村伊智『邪教の子』

おすすめ度:3.5

  • 新興宗教の犠牲になった同級生を救おうと奮闘する主人公の姿に引き込まれる
  • 二転三転する展開と、どんでん返しに驚かされる
あらすじ
11歳の飯田茜は、光明ヶ丘というニュータウンに引っ越してきましたが、いつまで経っても学校にはきませんでした。気になった慧斗けいとが先生に尋ねても、「くだらない人種だからどうでもいい」と言われます。そこで慧斗は、同級生たちと一緒に茜の家を訪れたところ、茜一家がコスモフィールドという新興宗教に入っていることを知ります。しかも、茜が母親に虐待されていることもわかったので、脱会屋に依頼して茜を救い出そうとしますが…。

引っ越してきた11歳の茜を、虐待する母親から、新興宗教から救い出そうとする物語と、テレビディレクターの矢口が、自分を捨てて新興宗教に走った母に会いに行く物語、これら2つの物語が交差するサスペンス小説です。

新興宗教の犠牲になった子どもたちの姿に心が痛むだけでなく、彼らの姿を通して、「洗脳」とは今いる場所から抜け出すと生きていけなくなることだと気づかされました。

また、二転三転する展開に驚かされ、どんでん返しに再び驚かされました。

第20位 東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』

おすすめ度:3.0

  • 舞台稽古と聞かされて集まった七人が、次々と姿を消す展開に引き込まれる
  • 事件が「芝居」か「現実」か気になってページをめくる手がとまらなくなる
あらすじ
有名な劇団の演出家である東郷陣平のオーディションに合格した七人の男女が、特別な打ち合わせだと聞かされてペンションに集められます。しかし、ペンションに着くと、東郷はおらず、「一人一人が脚本家となって推理劇を演じろ」と手紙で指示されました。そこで彼らは演技を始めますが、仲間がひとり、またひとりと消えていきます。しかも、血のついた凶器まで見つかったので…。

目の前で次々と仲間が消えていくのは果たして芝居なのか、それとも実際に起こった殺人事件なのか、という謎に迫る本格ミステリーです。

登場人物たちが、「実は殺人事件かもしれない、でも芝居だったら次の舞台で使ってもらえない…」と葛藤する姿に心が動かされ、ページをめくる手が止まらなくなりました。

また、ラストのどんでん返しに驚かされました。

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第21位 綾辻行人『十角館の殺人』

おすすめ度:3.0

  • 次々と人が死んでいくので、犯人が気になって一気読みしてしまう
  • ラストにどんでん返しが楽しめる
あらすじ
大学の推理小説研究会に所属する6人は、今では誰も住んでいない角島にある「十角館」に船で向かっていました。十角館は、半年前に起きた四重殺人事件で焼死体となって発見された中村青司が建てたのものでしたが、推理小説研究会に所属する7人目のメンバーの叔父が購入していました。そこで彼ら7人は、一週間この屋敷に泊まり、半年前の事件を推理するなどして楽しもうと考えていましたが、十角館についてしばらくすると、メンバーの一人が殺されたので…。

角島という無人島に建てられた十角館で起こる連続殺人事件の犯人に迫るミステリーです。

推理小説研究会に所属する7人のメンバーが次々と殺されていくので、誰が犯人か気になって一気に読みました。

トリックや動機など少し強引なところもありましたが、ラストはどんでん返しが楽しめました。

第22位 米澤穂信『愚者のエンドロール』

おすすめ度:3.0

  • 映画の結末をさまざまな切り口で推理する展開に引き込まれる
  • ラストのどんでん返しに驚かされる
あらすじ
折木奉太郎は、千反田えるに「先輩たちが作ったミステリー映画の試写会に行こう」と誘われました。興味がなかったので断ろうとしますが、福部里志と伊原摩耶花が乗り気だったので、付き合うことにします。ところが、試写会で披露された映画は、犯人が明かされないまま終わりました。脚本家の本郷真由が鬱になったので、犯人がわからず、続きが撮れなかったのです。そこで、先輩たちは古典部のメンバーに犯人を暴いて欲しいと言い出したので…。

先輩たちが作った犯人がわからないミステリー映画の続きを撮るために、折木奉太郎たち古典部のメンバー4人が密室殺人の犯人とトリックを解き明かす物語です。

映画の結末を推理するという設定が面白く、関係者の推理を聞きながら、さまざまな切り口で犯人とトリックに迫る展開に引き込まれました。

また、古典部のメンバーが自分の得意なことを生かしながら真相を明らかにしていく姿に心が動かされ、ラストのどんでん返しに驚かされました。

第23位 市川憂人『ブルーローズは眠らない』

おすすめ度:3.0

  • 遺伝子操作で青いバラを創り出した博士が殺された事件の謎が気になる
  • ラストのどんでん返しに驚かされる
あらすじ
小学生のエリックは、父から殴られ、母から暴言を吐かれるなど、虐待されていました。ある日、我慢の限界がきた彼は家を飛び出し、森の奥に住むテニエル一家に助けられます。それから月日は流れ、テニエル博士は、不可能と言われていた青いバラを遺伝子操作で創り出しましたが、同時期にクリーヴランド牧師も交配により青いバラを生み出しました。博士は、牧師のバラを偽物と評したため、両者で争いが始まります。その後、博士が密室で殺されたので…。

小学生のエリックを助けたテニエル一家に起こった悲劇と、青いバラをめぐる殺人事件の謎に迫るミステリーです。

遺伝子操作がまだ実用的ではなかった時代に、不可能と言われた青いバラを創り出した博士が密室で殺された謎と、同時期に交配で青いバラを生み出した牧師との関係が気になり、ページをめくる手が止まらなくなりました。

また、ラストは二つの事件がつながっていく展開に引き込まれ、どんでん返しに驚かされました。

第24位 市川憂人『グラスバードは還らない』

おすすめ度:3.0

  • 監獄に閉じ込められた人たちを全員殺した犯人とトリックが気になる
  • ラストのどんでん返しに驚かされる
あらすじ
マリアと九条漣刑事は、不動産王と呼ばれるヒュー・サンドフォードが、希少動植物を違法取引しているという情報を掴みます。そこで72階建てタワーの最上階にあるヒューの自宅を訪れますが、門前払いされたので、マリアはひとり非常階段から最上階を目指しました。同じ頃、ガラス製造会社の研究者と関係者の4人は、パーティーに参加していたはずが、気づけば鉄扉で閉ざされた監獄に閉じ込められていました。しかも、そのうちの一人が殺されたので…。

不動産王と呼ばれるヒューが密売していた硝子鳥をめぐり、殺人事件が繰り広げられるミステリーです。

知らない間に監獄に閉じ込められていた4人が、「答えはお前たちが知っているはずだ」というヒューからの伝言に怯える理由が気になるだけでなく、メイドを含めた5人全員が他に誰もいない状況で殺されるので、犯人とトリックが気になって一気に読みました。

また、ラストはどんでん返しに驚かされ、悲しい結末に心が痛みました。

第25位 東野圭吾『ゲームの名は誘拐』

おすすめ度:3.0

  • 二人の男女が協力して狂言誘拐をする展開に引き込まれる
  • ラストのどんでん返しに驚かされる
あらすじ
広告プランナーの佐久間駿介は、日星自動車と一緒に進めていたプロジェクトが白紙になったと聞かされました。副会長の葛城勝俊が、「短期的に注目を集めることしかできない、考えの浅いプランだ」と言ったのが原因だったので、怒りを抑えられなくなった駿介は、葛城の家に向かったところ、塀を乗り越えて家出をしようとしていた娘の樹理と出会います。駿介は、家に帰りたくないという樹理と協力して狂言誘拐を計画し、お金を騙し取ろうとしますが…。

自信があったプロジェクトを潰された駿介が、ゲームには自信があるという葛城勝俊の鼻をあかそうと、葛城の娘・樹理と協力して狂言誘拐をするミステリーです。

警察に捕まらないように入念な計画を立てる駿介に対して、買い物やオシャレを楽しむなど、自由に振る舞う樹理との正反対コンビが面白く、続きが気になって一気に読みました。

また、ハラハラ&ドキドキする展開が楽しめるだけでなく、ラストのどんでん返しに驚かされました。

第26位 東野圭吾『回廊亭殺人事件』

おすすめ度:3.0

  • 半年前に起きた心中事件の真犯人が気になって一気に読んでしまう
  • 衝撃のラストに驚かされる
あらすじ
32歳の桐生枝梨子は、本間菊代という老婆に変装して、回廊亭に向かいました。回廊亭では、莫大な財産を遺して亡くなった一ケ原高顕の遺産相続を巡り、一族が集まっていました。半年前に回廊亭で恋人の二郎を消し、枝梨子の首を絞め、火を放ち、心中事件に見せかけた真犯人が、集まった一族の中にいると考えた彼女は、揺さぶりをかけたところ、一族の一人が殺されます。枝梨子は、警察よりも先に真相を暴き、真犯人に復讐しようとしますが…。

恋人をこの世から消され、首を絞められて、大火傷を負わされた主人公が、真犯人に復讐するために、老婆に変装して回廊亭に乗り込む物語です。

遺産相続を巡って集まった一族の誰もが怪しく思え、真犯人が気になって一気に読みました。

また、ラストは衝撃の事実に驚かされ、悲しい結末に心が痛みました。

第27位 秋吉理香子『聖母』

おすすめ度:3.0

  • 事件の真相が気になってページをめくる手が止まらなくなる
  • 狂気ともいえる母親の愛情に心が揺さぶられる
あらすじ
自宅で翻訳のアルバイトをしている46歳の保奈美は、不妊治療の末に生まれた一人娘を何よりも大切に思っていました。そのため、4歳の男児が遺体となって発見された「藍出市幼児殺害事件」のニュースを見て不安に思います。一方、事件の犯人である高校生の真琴は、剣道部で副主将を務め、頭も良く、整った顔立ちをしていたので、モテていましたが、予想外の出来事が起こりました。殺した男児の遺体に何者かが性的暴行を加えたのです。気になった真琴は…。

母親が数分目を離した隙に行方不明になった幼児が殺され、性的暴行を加えられた事件の真相に迫る物語です。

不妊治療の末にできた娘をどのような手を使ってでも守ろうとする母親と、頭がキレる高校生の犯人、刑事という3つの視点で事件の真相に迫る展開に引き込まれ、一気に読みました。

また、ラストのどんでん返しに驚かされ、娘を思う狂気ともいえる母親の愛情に心が揺さぶられました。

まとめ

今回は、どんでん返しに驚かされる小説【27作品】のおすすめランキングを紹介しました。

ラストに衝撃の事実が明かされる、驚きの物語ばかりなので、未読のものがあれば、この機会にぜひ読んでください。

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