オカルト的な物語はお好きですか?
私はそれほど好きではありませんが、『変な絵』は、奇妙な絵に込められた謎が気になって一気に読みました。
しかも、想像を上回る展開に、何度も驚かされました。
『変な絵』のおすすめポイントとあらすじ
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あらすじ
大学生の佐々木修平は、オカルトサークルの後輩・栗原から、「七篠レン 心の日記」というブログを紹介されました。そのブログは、1年半前から更新が止まっていましたが、最後の記事に「一番愛する人へ」というタイトルから始まり、「3枚の絵の秘密に気づいた」「あなたの犯した罪がどれほどのものかわからない」「許すことはできないが、それでも愛し続ける」と意味深なことが書かれていました。気になった佐々木は、3枚の絵の謎を解こうとしますが…。
『変な絵』の感想
奇妙な絵に込められた謎に迫る物語です。
出産で妻を亡くしたブログ運営者が、妻が遺した3枚の絵からどのような秘密を暴いたのか?保育園に通う6歳の男の子が、「お母さん」というテーマで描いた不穏な絵にどのような意味を込めたのか?登山中に殺された美術教師は、なぜ他とは違うタッチの絵を遺したのか?など、絵に込められた謎が気になってページをめくる手が止まらなくなりました。
また、それぞれの絵の謎解きが殺人事件の真相につながっていくだけでなく、関係なさそうな物語が「これでもか!」というほどつながってき、想像を上回る展開に何度も驚かされました。
さらに、意味深なラストだったので、あれこれ想像する楽しさが味わえました。
奇妙な絵に込められた謎が気になり、その真相に何度も驚かされる物語に興味がある方におすすめの小説です。
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