なぜ強くなりたい?『リクドウ』はボクシングに存在価値を求める殺人少年を描いた漫画

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(※『リクドウ』表紙より)

 週間ヤングジャンプで連載中の漫画『リクドウ』。

 父親に虐待され、母親と付き合っていた暴力団に殺されかけた主人公のリクが、その暴力団を殺してボクサーになる物語です。

 読めば、命がけで自分の存在価値を追い求めるリクの姿に心揺さぶられること間違いなし!?

 今回は、『リクドウ』のあらすじとおすすめポイントを紹介します。




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 『リクドウ』のあらすじ

 幼い頃から父親に暴力を振るわれていたリク。しかし、ある日。リクの父は、借金を重ねて首吊り自殺をしました。

 その姿を見たリクは驚きの行動に出ます。自殺した父親を殴り始めたのです。これまでやられてきたことをやり返してみようと思ったからでした。

 その後、リクは母親のもとに行きますが、そこでも驚きの光景が。リクの目の前で母が暴力団と性的な関係をもったのです。

 しかも、その部屋には幼児の死体がありました。

 殺さなきゃ殺される…。そう思ったリクは、その暴力団を殺すことに。

 こうして、孤児院で暮らすことになったリクでしたが、ここでも悲しい出来事が。孤児院で出会った心優しい先生が、リクのせいで暴力団に犯されたのです。

 優しさなんて何の役にも立たないじゃないか…。

 そんな悲しい思いに浸るリクを救ったのが、父の借金取りで、元ボクサーの所沢。リクは彼のように強くなりたいと願い、ボクシングジムに通うようになりました。

 こうしてプロボクサーになったリクが、個性的なボクサーたちと命がけで闘いを繰り広げる物語です。

 『リクドウ』のおすすめポイント

1. 人生のすべてをボクシングに捧げるリクに心揺さぶられる

 あらすじでも紹介したように、リクは壮絶な過去を持っていました。

 正当防衛とはいえ、リクは殺人を犯しています。しかも、そのせいで母から怖がられるようになりました。

 さらに、優しくしてくれた孤児院の先生も、リクのせいで暴力団に犯されてしまいます。

 自分が弱いせいで誰も救えなかった…。

 そう考えたリクは、文字通り人生のすべてをボクシングに捧げるようになりました。

 彼が所属したのは、しごきが悲惨で常人なら1ヶ月も持たないと言われる馬場ジム。吐くのは当たり前で、身体中に生傷が絶えません。

 それでもリクは、一心不乱に練習に励みました。

 こうして心身共に鍛えられたリクは、試合でも圧倒的な強さをみせます。それだけでなく、殺す勢いで相手を殴りつけます。その姿はもはや狂気!?

 それでもリクに魅力を感じるのは、敗者になるくらいなら死んだ方がマシだという決死の覚悟で試合に臨んでいるからなんですよね。

 他のスポーツ漫画に比べて心が締め付けられる物語です。

2. リクの前に立ちはだかる個性的なボクサーたち

 ボクシングは殴り合いのスポーツ。しかし、誰もが同じ思いでボクシングをしているわけではありませんでした。

 リクの初戦の相手は、子どもを持つお父さん。彼は息子にカッコイイ姿を見せようとリクと闘います。

 しかし、次の対戦相手であるリクの同級生は、人を見下すためにボクシングをしていました。リクが不利になる条件を付けて試合に臨み、同級生たちの前でリクを見下そうとします。

 他にも、キックボクサーとしての選手生命を絶たれた選手がボクシングに活路を求めたり、人殺しが欲求不満のはけ口としてボクシングをしたり、純粋にスポーツとしてのボクシングを楽しむ選手がいたりと多種多様。

 なかでも、世界に手が届きそうな先輩ボクサーやライバルたちが圧倒的な存在感を放っています。

 リク以外のボクサーも個性的で、魅力的なので、読み始めるとページをめくる手がとまらなくる漫画です。

3. 苗代との恋の行方が気になる

 このように命がけで、相手を殺す勢いでボクシングをしているリクでしたが、普段は大人しい青年でした。

 特に、母や孤児院の先生の影響もあって相当の奥手。むしろ性的なことにトラウマを持っています。

 しかし、孤児院でずっと一緒に過ごしてきた同級生の苗代と同棲を始めるんですよね。もちろん、男女関係にはなっていませんが…。

 そんな彼らの恋の行方も気になる物語です。

 最後に

 週間ヤングジャンプで連載中の漫画『リクドウ』。

 読めば、命がけで自分の存在価値を追い求めるリクの姿に心揺さぶられること間違いなし!?

 気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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