仕事や勉強で専門書を読む必要に迫られたとき、すぐに挫折していませんか?
私はよく挫折していました。高いお金を出して専門書を買ったのに、本棚に並べておしまい…。これではダメですよね。
もし、私と同じように挫折している人は、「読む本を間違っている」か、「読み方を間違っている」のかもしれません。
そこで今回は、『理科系の読書術』を参考に、専門書が読めない人のための読書術を紹介していきます。
読書とは「わかっていること」を確認する行為
読書は「わからないことを学ぶ行為」だと思っていませんか?
実は違います。本を読むプロセスの約9割は、すでに知っていることをなぞる行為なんです。
著者も自分と同じ考えだと言うことを知り、自分の考えが間違っていなかったことに勇気づけられる…。
その自信と安心感が、新たな知識を吸収する余地をつくるからです。
つまり、知らないことばかり書かれた本は、読めなくて当然なんですよね。
『小さな習慣』の感想にも、新しい習慣を身につけようとすると、脳がその行動を妨げると書きましたが、

新しい本を読むときも、知らないことばかり書かれていると、脳が邪魔をします。
だからこそ、挫折するような専門書に出会ったときは、もっと簡単な本を選び直して読んだ方が効率よく学べます。
「イラスト解説付き」「早わかり」「すぐに役立つ」「速解」「図解」などの枕詞がついた本や「14歳のためのー」など、
自分にあった、わかりやすい本から読み始めるようにしましょう。
わからないことは「棚上げ」して先に進む
とはいえ、初心者向きの本でも、わからない内容にぶつかることもあるでしょう。
そんなときは、無理して理解しようとせずに、先に進む方が効率的です。
そうすれば、いつの間にか理解できるようになっていることが多いからです。
全体像が見えると、別の解決策が見つかるんですよね。
たとえば、ヒトゲノムの解析も、世界中の生物学者たちが寄ってたかって、できるところから解明していきました。
難しい箇所は後回しにすることで、虫食い状だったゲノムが、いつの間にか完成したのです。
『「時間がない」から、なんでもできる』の感想にも書きましたが、
中途半端を積み重ねていけば、必ずゴールにたどりつけます。

もちろん、読書も同じです。
完璧に理解できなくても、とにかく最後まで読み進めることが大切なんですよね。
世界は予測不能なことばかり
こうして専門書が少しずつ読めるようになってくると、知識を吸収するのが楽しくなってきます。
どんどん新しい知識を吸収したくなるはずです。
しかし、それを上回る速度で新しい技術が次々と生み出されていきます。
もう際限なく…。
そんなとき、あれもこれも理解したくなるかもしれませんが、足りない状態を埋めようとして読書に向かうのではなく、
今あるものをどうやって活かそうかと、ワクワクしながら本を読むようにしましょう。
そうしないと、『がんばらない成長論』の感想にも書きましたが、いずれ本を読むのがつらくなってしまうからです。

そもそも、これだけ科学技術が発達しても、東日本大震災ですら「想定外」の連続で、巨大な災害になってしまいました。
つまり、完璧にすべてがわかる日など永遠にやってこないのです。
だからこそ、わからないことにばかり目を向けるのはやめて、理解できるところから少しずつ楽しく読書をすることが大切なんですよね。
これこそが、専門書を楽しく読むための秘訣です。
まとめ
今回は、『理科系の読書術』を参考に、専門書が読めない人のための読書術を紹介してきました。
私も専門書を読んでいると、挫折することもありますが、そんなときは基本に戻るようにしています。
専門書が読めない…と悩んでいる方は、ぜひ今回紹介した方法を試してみてください。
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