子供にイライラしていませんか?
たとえば、
- 使わないオモチャは片付けなさい!
- ゲームばかりしてないで勉強しなさい!
- 言うことを聞きなさい!
なんて、思わず怒鳴りたくなることばかりです。
このとき、パートナーや友人に愚痴ったり、外出したり、暴飲暴食をしたりと、さまざまな方法でイライラを解消しようとする人も多いですが…。
できればイライラの原因そのものを解消したいですよね。
では、そもそも、なぜ子育てはこれほどイライラするのでしょうか。
イライラの原因は子供が言うことを聞かないから
それは、子供が思い通りに行動してくれないからです。
実際、ある自治体のアンケート調査によると、75.6%の人が「言うことを聞かない子供にイライラしている」ことがわかりました。
とはいえ、高圧的な態度で子供をコントロールするわけにはいきません。親の感情に子供が屈してしまうと、確実に不幸になるからです。
詳しくは以下のエントリでも紹介していますが…。
親の言うことに無抵抗で従うようになると、一見、親の言うことを聞く素直な良い子にみえますが、その実態は「自分」を持たない虚ろな存在。
自分の意志で人生を切り開くことができない大人になってしまいます。

では、子供の自主性に任せればいいのでしょうか。
残念ながらこれもうまくいきません。
なぜなら、「ラクなほうがいいや」とだらけてしまい、大人になってから「あのとき勉強しておけばよかった」「ちゃんとした生活習慣を身につけておけばよかった」と後悔する可能性が高まるからです。
そこで私たち親がやるべきことは…。
親が率先して意志力を高めることが重要
率先して意志の力を高めることです。
人は無意識のうちに周りの影響を色濃く受けています。ハーバード大学の調査によると、友人が太っていると、自分も太る可能性が171%も増えるそうです。
だからこそ、親が率先して意志力を高め、夢や目標に向かって挑戦していくことが大切なんですよね。
そうすれば、子供も自分の夢や目標に向かって挑戦するようになります。
…と、ここまで意志力が大切だと紹介してきましたが、そもそも意志力とはどのような力なのでしょうか。
3種類ある意志力を使いこなそう
スタンフォード大学の心理学者、ケリー・マクゴニガル氏によると、「意志力」には3種類あるそうです。
その3種類とは、
- やらない力
- やる力
- 望む力
のことです。
まず、「やらない力」とは、禁煙を決意したらタバコは吸わない、痩せようと決めたらケーキは食べない、貯金すると決めたら外食は控えるなど、自分が決めた禁止事項を守る力のことです。
「やる力」とは、疲れて帰宅しても料理を作る、やる気がなくても机に向かって勉強する、貯金をするために副業を始めるなど、願望を実現するために必要な行動をとる力のこと。
そして、「やらない力」と「やる力」を発揮するために欠かせないのが「望む力」です。
どのような夢や目標を目指す場合でも、具体的な理想像を思い浮かべ、強く望む力が欠かせません。
たとえば、単に「貯金する」というよりも、「今度の夏休みは家族で北海道に行く」と具体的な目標を立てて、「旅行先で楽しい時間を過ごしたい」と強く望むほうが、誘惑に負けて散財する可能性が低くなりますよね。
つまり、意志力とは、やるべきことをきちんとやり、やってはいけないことはやめ、目標を立てて計画的に行動する力のことなんです。
このような力が身につけば、ダイエットに成功したり、ブログやハンドメイドで稼げるようになったりと、今まで以上に生活が充実します。子育て以外のストレスが減らせます。
また、親の姿をみて、子供が主体的に行動するようになれば、子育てのイライラも解消できるでしょう。
だからこそ、まずは私たち親が率先して意志力を身につける必要があるわけですが、今すぐにでもはじめたいことは…。
自己認識から始めよう
正しく自己認識することです。
人は誰でも弱い部分があります。今日負けた相手には、明日も負ける可能性が高い。
そこで、まずは誘惑に負ける原因をみつけます。「どんなときに、自分は衝動や誘惑に負けてしまうのか」を正しく把握するのです。
たとえば、
- お腹が空いているとき
- 気が散っているとき
- 何かに集中して疲れたとき
などなど。
こうした原因が特定できれば、対策しやすくなります。
イライラして子供を叱る前に、お腹が空いているならチョコレートを食べたり、気が散っているなら音楽を聴いて気持ちを落ち着かせたり、疲れているなら少し仮眠をとったりと、イライラするきっかけを潰します。
もちろん、これらはほんの少しの行動の変化ですが、この積み重ねが意志力を鍛えてくれます。
また、子供を叱らなかったという実績が自己肯定感を高めてくれます。
※少しの行動の変化が大きな成果を生み出す理由については、以下のエントリを参考にしてください。

とはいえ、誘惑に負けて子供を叱ってしまうこともあるでしょう。
それでも誘惑に負けた原因に気づくことができれば…。明日は変われるかもしれませんよ。
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