自分の人生を自分で切りひらいていますか?
私は自分で切りひらいてきたと思っていますが、
漫画『約束のネバーランド 』に登場する子供たちの命懸けの姿をみて、「もっと頑張ろう!」という気持ちになりました。
それだけでなく、ラストに驚きと感動が味わえる物語だったんですよね。
おすすめ度:
こんな人におすすめ
- 孤児院が食用の人間を育てる施設という設定の物語に興味がある人
- ママと子供たちの戦略対決を描いた物語を読んでみたい人
- 気になる謎が次々と提示される物語が好きな人
- ラストで驚きと感動が味わえる物語が好きな人
あらすじ:孤児院で楽しく暮らす主人公の物語
この記事では、漫画『約束のネバーランド』1巻から5巻で描かれている「GFハウス脱獄編」について紹介していきます。
物語の主人公は11歳のエマ。
彼女は、同い年のノーマンやレイたちと共にグレイス=フィールドハウス(GFハウス)という孤児院で大好きなママと幸せに暮らしていました。
孤児院の外に出てはいけない、毎日テストを受ける必要がある、と言った決まり事はありましたが、何一つ疑うことなく、楽しい日々を過ごしていました。
ところがある日。ハウスから巣立つことになったコニーがヌイグルミを忘れたので、あわてて追いかけたところ…。
殺されている彼女の姿を発見します。
実は、GFハウスは鬼が食べるための人間を育てる農園だったのです。
ママはその監督者。
そのことを知ったエマたちは…。という物語が楽しめる漫画です。
感想①:孤児院が食用の人間を育てる施設という設定が面白い
あらすじでも紹介しましたが、GFハウスは鬼が食べるための人間を育てていました。
とはいえ、監視は厳しくありません。
カメラや盗聴器が設置されているわけでもなく、ママひとりで12歳以下の大勢の子供たちを監視していました。
なぜなら、のびのび育てて鬼たちが好む脳に育てあげる必要があったからです。
発達した脳の育成には運動も愛情も不可欠ですよね。
毎日テストしていたのも、脳の発達を確認するためでした。
百田尚樹さんの小説『野良犬の値段』では、ホームレスが誘拐されるという設定に惹き込まれましたが、

この物語では、孤児院が食用の人間を育てるためのプラントという設定に一気に惹き込まれました。
感想②:ママと子供たちの戦略対決が面白い
GFハウスが食用の人間を育てるためのプラントだと知ったエマたちは脱獄をはかろうとします。
中心人物は、断トツの頭脳を持つ天才ノーマンと、その天才と互角に渡り合う博識で知恵者のレイ、そして抜群の運動神経と驚異的な学習能力をもつエマの3人です。
とはいえ、彼らを育てたのはママであるイザベラでした。
観察と分析を通してママの策を読みきることができなければ、出し抜いて逃げ出すことはできません。
たとえば、ママはエマたちがGFハウスが食用プラントだと気づいたことを知ると、すぐに時計みたいなものを使ってみせました。
そうすることで、エマたちに発信機が埋められていることを気づかせて、
- 脅し:発信機が子供たちに埋め込まれているので逃げられない
- 壊せない:発信機を壊すと鬼に通知する仕組みがあるかもしれない
- 殺せない:ママにも発信機が埋められている可能性がある
と三つの意味で、逃げ出すことは不可能だと悟らせます。
北方謙三さんの小説『道誉なり』では、足利尊氏と佐々木道誉の戦略対決が楽しめる物語が描かれていましたが、

この漫画でも、ママとエマたちの戦略対決が楽しめました。
感想③:無謀だけれど家族思いのエマに感動する
さて、この漫画では無謀だけれど優しいエマの姿に感動できる物語が描かれています。
たとえば、コニーが殺されている姿をみたエマは泣きましたが、
それは自分が死ぬのが怖くてではなく、家族が死ぬのが怖かったからでした。
だからこそエマは、レイに反対されても全員脱出を目指します。
さらに、その姿に触発されたレイやノーマンも自分を犠牲にして家族を守ろうとするんですよね。
東野圭吾さんの小説『真夏の方程式』では、湯川准教授がある人物を守ろうとする姿に感動できる物語が描かれていましたが、
この漫画では、同じ孤児院で育った家族を守ろうと命がけで奮闘する子供たちの姿に感動しました。
まとめ
今回は、漫画『約束のネバーランド 1-5巻』GFハウス脱獄編のあらすじと感想を紹介してきました。
エマたちの優しさに感動するだけでなく、ラストで驚きと感動が味わえる物語なので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。
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