アイデアが浮かばないのは能力の問題だと思っていませんか?
私も以前はそう思っていましたが、実は能力の問題ではありません。
アイデアが浮かばないのは、「考え方を知らない」もしくは「考える練習をしていない」からです。
考え方を理解して、考える練習を繰り返せば、アイデアがどんどん浮かんできますよ。
考える練習①:思い込みを捨てる
いきなりですが、次の例題に挑戦してください。
答えは簡単です。歯医者は「母親」だったからです。
ところが、「歯医者=男性」と思い込んでしまうと、いつまで経っても答えにたどり着けないんですよね。
私も思い込みのせいで大失敗をやらかしたことがあります。商品の出荷を止めるほどの大失敗です。
しかし、あとから考えれば失敗するのは一目瞭然でした。このとき、思い込みの恐ろしさを身をもって実感しました。
では、どうすれば思い込みを防ぐことができるのでしょうか。
それは、「ありふれたものを徹底的に観察する」ことです。
たとえば、
- 今履いている靴下の色はどんな色?
- 両手を組むとき上にくるのはどちらの手?
- どちらの足から靴下を履くの?
など、自分の目の前にあるもの、当たり前だと思っていることを徹底的に見つめ直すのです。
そうすれば、「わかったつもり」になっていることを「わかった」に変えることができます。
また、これが習慣化できれば、解けない問題に直面したときも、思い込みを見つめなおすキッカケになりますよ。
考える練習②:問題を正しく認識する
まずは、こちらも例題から挑戦していきましょう。
実は「どうするか」は、「何を問題と捉えるか」で変わってきます。
たとえば、
- どうすれば鍵なしでドアが開けられるの?
- 他に家に入る方法はあるの?
- 誰かが帰ってくるまで何をすればいいの?
- これ以上、鍵をなくしたら承知しないってお母さんに言われていたのに、どうやって新しい鍵を手に入れればいいの?
など、同じ状況でも何を問題と捉えるかでアプローチの仕方が変わってきますよね。
それにも関わらず、「何が問題なのか?」を明確にせずに考えはじめると、いつまで経っても望ましい答えにたどり着けません。
ピント外れの問題を解決しても何の役にも立たないので、まずは何が問題なのかをはっきりさせましょう。
考える練習③:納得するまで考える
思い込みを捨てて、問題を正しく認識することができれば、あとは納得するまで考え続けるだけです。
ただし、ここで注意すべきことが2つあります。
まずひとつ目は、「視野が狭いという問題」をどう解決するかです。
遠くから眺めれば一目瞭然なのに、ある問題にとらわれすぎて解決策が浮かばない…なんてことはよくありますよね。
そんなときは、散歩をしたり、コーヒーを飲んだりして、少し問題から離れて全体像を眺めるようにしましょう。
この前のエントリでも紹介しましたが、アイデアを浮かべるには「ぼーっとする」時間も必要です。

もうひとつは、「パッと浮かんだ解決策に捉われてしまう問題」をどう解決するかです。
最初に浮かんだアイデアがうまくいかなければ、さっさと頭を切り替えないと問題解決にはたどり着けませんが、どうしてもこだわってしまうんですよね。
そんなときは、複数の解決策を考えましょう。
複数の解決策が用意できれば、どの解決策が望ましいか比較できるので、オススメですよ。
最後に
勉強でも、スポーツでも、趣味でも、基本を繰り返すことが上達への近道です。もちろん、考える力だって同じです。
そのため、はじめから素晴らしいアイデアを求めるのはやめて、軽い気持ちでアイデアを考えてみてはどうでしょうか。
私も、素晴らしいアイデアが浮かぶ日を夢見て、考える練習を積み重ねていきたいと思います。
コメント