子どもを怒鳴ってばかりいませんか?
私も子どもが悪さをすると、ついつい怒鳴ってしまいますが、『子どもも自分もラクになる「どならない練習」』を読んで、少しやり方を変えてみようと思いました。
どれも知っている内容ばかりでしたが、それでも怒鳴ってしまうのは練習不足だという考えに納得したんですよね。
『子どもも自分もラクになる「どならない練習」』の情報
おすすめ度の理由
『子どもも自分もラクになる「どならない練習」』の要約
今の時代。昔よりも子育てが難しくなったと思いませんか?
私が子どもだった頃は、親に叩かれたり、否定されたり、家の外に出されたりするのが珍しくない時代でしたが、今同じことをすると、児童虐待だと非難されます。
「悪いことをしたら、厳しい罰を与えるのが子どもと向き合う立派な子育て」という時代から、子育ての要求水準が劇的に上がりました。
つまり、私たちは、親にもしてもらっていない子育てをする必要に迫られているのです。だからこそ練習が必要なのです。
テニスを習ったり、自動車教習所に行くのと同じです。どんなことでも、最初は上手くいきませんが、練習すれば少しずつ上達しますよね。
そこで次のような「子どもとのコミュニケーションの質を上げる方法」を増やし、「頑張ってやっても効果がない方法」を減らすことを目指します。
もちろん、望ましい行動だけをとるなんて不可能なので、少しでもコミュニケーションの質を上げるために練習をしようと提案している本です。
『子どもも自分もラクになる「どならない練習」』の感想
子どもが言うことを聞かないと、叱ってしまいますよね。
とはいえ、子どもの立場になって考えてみると、叱ってもあまり効果がないことがわかります。
たとえば、「座らないで!」と言われたらどうしますか?
「えーっと、立った方が良いのかな?」なんて不安になりながら立つのではないでしょうか。
「立って欲しいのなら、立ってって言ってよ!」と思いますよね。
ところが、親として子どもと接していると、こうした「あいまい」な「否定形」をよく使ってしまいます。
また、少し叱ったくらいでは伝わっていないと思って、「濡れた地面に直接座ったらどうなるかわかるよね?ズボンも濡れるから座ったらダメなんて考えたらわかるでしょ!」なんてグダグダ言ってしまいがちです。
しかし、子どもの立場になって考えると、うるさくて、面倒なことを言われているとしか思えません。
それなら、短い言葉で「代わりにやる行動を教える」(「立ってね」と言う)、次に実践できたときに(濡れないように立っていたときに)「褒める」方が効果があると思いませんか?
仕事でも、部下が良い行動をしたときには、良いフィードバックを与えます。
それと同じように、子どもが良い行動をとったときに褒めると、子どもも次の行動がとりやすくなります。
だからこそ、親子共に疲れるだけであまり効果がない「叱る中心のコミュニケーション」から、「褒める中心の楽なコミュニケーション」に変えていこうと提案しているんですよね。
とはいえ、頭ではわかっていても、すぐには実戦できないので練習が必要です。
本書ではさまざまなシーンでの練習問題が数多く用意されているので、子どもとのコミュニケーションを見直すきっかけになります。
子どもを怒鳴ってばかりいる人は、ぜひ実際に練習してみてください。
まとめ
今回は、『子どもも自分もラクになる「どならない練習」』の要約と感想を紹介してきました。
子育てをしていると、どうしても叱ることが多くなりがちですが、親子共に疲れるだけであまり効果はありません。
そのため、子どもを怒鳴ってばかりいる人は、ぜひ本書を読んでコミュニケーション方法を見直してみてはどうでしょうか。
私も今日から練習していこうと思います。
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