自分にとって大切なものが何かわかっていますか?
もし、曖昧な答えしか浮かばないようなら、越智月子さんの小説『片をつける』を読んでみてはどうでしょうか。
片づけの本質は捨てることではなく、本当に大切なものを見えるようにすることだとわかるからです。
『片をつける』のおすすめポイントとあらすじ
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『片をつける』の感想
何かを決めるには労力がかかります。
今日のお昼は何を食べようといったことから、人生をどう生きようといったことまで、決めるべきことは山ほどあり、ひとつひとつを真剣に考えるほどの時間も余裕もありません。
習慣化できれば多少は楽になるのでしょうが、それでも限界はあります。
実は片づけも同じです。
目の前にあるものは本当に必要なものかどうか、必要であればどこに収納すべきかといった判断を下す必要がありますが、すべてのものについて真剣に考えている時間も余裕もありません。
極端な断捨離が流行ったりするのは、その判断がわかりやすくなるからですが、かといって思い出の品を簡単に捨てられるわけでもありません。
そのため、『片をつける』に登場する老女のように、あれもこれも残す癖のある人は、どんどんものが捨てられなくなり、気づけばゴミ屋敷のようになってしまいがちです。
しかも、ものが増えれば増えるほど、片づけるのに多くの判断力が必要になり、手に負えなくなって、考えることまで放棄してしまいます。
だからこそ、自分にとって大切なものとは何か?を明確にして、不要なものは買わない、すでに買ってしまったのなら処分する必要があるのです。
とはいえ、自分にとって大切なものが何かわからなかったり、曖昧な人もいるでしょう。
もし、そうであれば、まずは明らかに不要なものを捨てて、本当に大切なものが何かを見えるようにしていきましょう。
片づけの本質は、捨てることではなく、本当に大切なものを見える化するところにあるからです。
家が片付かずに困り果てている人は、片づけのやり方も載っている『片をつける』を読んでみてはどうでしょうか。
きっと身も心もスッキリしたくなり、今すぐ部屋を片づけたくなりますよ。
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