子どもの欠点を埋めようと必死になっていませんか?
私も子どものダメなところに目を向けて、必死に埋めようとしていましたが、『心が折れない子を育てる親の習慣』を読んで反省しました。
子どもは完全で完璧という前提で接すれば、本来もっている力を自然と発揮するという考えに共感できたんですよね。
『心が折れない子を育てる親の習慣』の情報
おすすめ度の理由
『心が折れない子を育てる親の習慣』の要約
子どもの不登校、引きこもりが年々増加しているのをご存じですか?
2017年の文部科学省の調査によると、不登校の子どもは小学生で約3万5000人、中学生で約10万9000人もいます。
うつ病や不安障害などは小学生からみられ、10代後半になると増加するそうです。
その原因は、家が安心できる場所ではないからです。
親子の上下関係が厳しい状態だと、励ましているつもりでも、子どもは「つらい」と感じ、我慢するパターンが出来上がってしまいます。
そのため、表面上は問題を回避できているようにみえても、子どもにとってはストレスがたまり続けているのです。
そこで大切になるのが、「満月理論」という考え方です。
相手が子どもであっても、完全で完璧という前提で接すること。
「生きていてくれてありがとう」「わたしの子どもでいてくれてありがとう」という前提で接していこうという考え方です。
多くの親は、子どもにやってほしいことが頭の中にあり、それに対して自信をつけさせようとしています。
しかし、親が期待や理想像を抱いた瞬間、目の前にいる子どもは不完全な子となり、場合によってはダメな子になってしまいます。
しかも、どんなに隠しているつもりでも、親の想いは言葉や行動に現れます。
そのため、子どもの個性を認め、その能力を開花させようと心から思ってサポートする必要があるんですよね。
つまり、欠けているところを埋めようとするのではなく、良いところを引き出そうとするのです。
子どもに教えようとするのではなく、どんなことに興味があり、どんな能力があり、何を望んでいるのかを子どもに教えてもらう姿勢で接することが大切です。
親子であっても、年下であっても、人生経験は少なくても、子どもは親より劣った存在ではないことを肝に銘じてコミュニケーションをとっていこうと提案している本です。
『心が折れない子を育てる親の習慣』の感想
子どもは、どこか欠けている存在だと思っていませんか?
私はそう思っていたので、いろいろ教えようとしていましたが、本書を読んで反省しました。
親の考えを押し付けても、いびつな丸になるだけで、子どもは萎縮したり、本来持っている能力を発揮することができないと書かれていたからです。
そのため、欠けているところを埋めようとするのではなく、良いところを引き出せるようにサポートをしようと心から思えたんですよね。
たとえ学校に行きたくないと言っても、フリースクールなど別の方法を子どもと一緒に模索していける親でありたいと思いました。
また、子どもに何らかの問題が出てきた場合、育て方というよりも、コミュニケーションの仕方に問題があるという言葉にハッとさせられました。
「いつも指示・命令ばかりしていた」「ダメ出しばかりしていた」「都合のいいことだけ褒めて、子どもを操作していたかも」なんて行動に思い当たるところがある方は、そのパターンを変えるだけで、子どもの問題症状が変わったり、消えたりするそうです。
さらに、子どもは夫婦関係に大きく影響されるという言葉にもハッとさせられました。
子どもが生まれてから夫婦関係が冷めていき、いつの間にか母親と父親の役割だけになってしまうと、どうしても意識が子どもに集中します。
会話といえば子どものことばかりで、夫婦の会話や男女の関係、ラブラブな雰囲気など皆無だとしたら、たとえ両親がケンカしていないとしても、子どもは自分に意識が集中していることを察し、それだけでプレッシャーを感じます。
だからこそ、夫婦は仲良くすること、お互いを認め合うことが大切なんですよね。
「子どもの問題」は、実はすべて「親の問題」であることをわからせてくれる一冊でした。
まとめ
今回は、『心が折れない子を育てる親の習慣』の要約と感想を紹介してきました。
子育てをしていると、どうしても子どものできないところに目を向けてしまいがちですが、子どもが本来持っている能力を発揮できるようにサポートしていこうと思える本です。
「子どもの問題は親の問題」だと捉えて、親子ともに成長していこうと前向きな気持ちになれる一冊です。
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