好きなことをして生きていますか?
この前のエントリにも書きましたが、人生も後半を迎えると、嫌なことに時間をかけている暇はありません。ましてや、絶望している暇なんてないんですよね。
では、どうすれば、好きなことをして生きていけるのでしょうか。左手のピアニストとして有名な舘野泉さんの人生を参考に考えてみましょう。
右手を失っても好きなことをして生きていくピアニスト
舘野泉さんは、2002年1月にフィンランドの第二都市、タンペレでのリサイタル中に倒れました。脳溢血が原因です。
そのせいで右半身が自由ではなくなり、左手しか使えなくなりましたが、まったく絶望しなかったそうです。
なぜなら、自分は必ず弾けるようになる、いつか音楽のところに戻ってくると確信していたからです。
経験として積み重ねたものは、何があっても奪われません。ピアニストとしての右手を失っても、音楽と共に生きた時間は自分の中に堆積しています。
だからこそ、舘野さんは左手だけでピアノを弾くことを決意したのですが、実は心境はこれまでとまったく変わらなかったと言います。
右手を失っても、これまでの自分と同じように、力むことなく人生を歩むことができたんですよね。なぜなら…。
目の前の現実に抗おうとしない
目の前の現実を「どうにかしたい!」と思っていなかったからです。
たとえば、ある地点から「落っこちて」しまったとします。両手で弾いていたピア二ストが、左手だけで弾くようになることも、見ようによっては「落ちた」ということかもしれません。
しかし、舘野さんはそれでいいと考えていました。落ちたことを後悔しませんでした。
なぜなら、落ちた地点を自分の現状だと捉え、そこからまた水平にじわじわと広げていけばいいと考えていたからです。
また、落ちた場所は、今までいた場所とは違います。だからこそ、新鮮な気分になり、好奇心も大きくなります。
つまり、どんな境遇になっても、今目の前にある現実を楽しむことが「好きなことをして生きていくための秘訣」なんですよね。
では、どうすれば目の前にある現実を楽しめるのでしょうか。
愚痴を言わずにやりたいことに向かって動き出そう
それは、「やりたい」と思うことがあれば、とにかく始めてしまうことです。そうすれば、何かが動き始めます。
また、失敗したらどうしようとか、やらないほうが出世につながるとか、自分の損得とか、そんなことは少しも考えずに楽しむことです。
もちろん、瞬間、瞬間に、つらさや苦しみを感じることもあるでしょう。そんなときも、愚痴を言わずに笑って過ごすことが大切です。
舘野さんはそうしてきたからこそ、多くの人が絶望するような状況でも、左手だけでピアノを楽しめたのだと思います。
私たちも絶望している暇なんてありません。目の前にある現実を楽しみながら、出来ることひとつでも増やしていきましょう。
そうすれば、舘野さんのようにどのような境遇になっても人生を楽しめる強い人間になれるはずです。
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