今村昌弘『魔眼の匣の殺人』感想/超能力とミステリーの組み合わせが新しい小説

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超能力やミステリーはお好きですか?

私は両方好きなので、今村昌弘さんの小説『魔眼のはこの殺人』は楽しめました。

超能力を絶対的なものとすることで、その制約のもとで事件が起こっていくという、これまでとは一味違う展開のミステリーが楽しめる小説です。

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『魔眼の匣の殺人』の情報

タイトル 魔眼の匣の殺人
著者 今村昌弘
おすすめ度 3.5
ジャンル ミステリー
出版 東京創元社 (2019/2/20)
ページ数 333ページ (単行本)
「屍人荘の殺人」シリーズの2作目です。

おすすめ度の理由

  • 超能力とミステリーの組み合わせが新しい
  • 前作に引き続き登場人物が魅力的で惹き込まれる
  • ラストに驚きが味わえる
  • 動機が納得できない

『魔眼の匣の殺人』のあらすじ

前作『屍人荘の殺人』で、ゾンビたちに殺されそうになった葉村ゆずるは、『月刊アトラス』という雑誌の記事で、ゾンビ事件が起きることを予言していたことを知ります。

その予言は、編集部に送られてきた差出人不明の手紙に書かれていたもので、もう一通の手紙には、「数十年前にW県の人里離れた村にM機関と自称する見知らぬ男たちがやってきて、超能力実験が行われていた」と書かれていました。

この記事を読んだ葉村は、ゾンビ事件を引き起こした謎の組織・斑目まだらめ機関の情報が得られると考え、ミステリ愛好会の唯一のメンバーであり、ゾンビ事件では探偵役として活躍した剣崎比留子ひること共に、W県の人里離れた村に向かうことにします。

ところが、その途中のバスで乗り合わせた高校生二人組の一人が、突然スケッチに何かを書き始め、その直後、その通りの出来事が起こりました。

その後、彼らの目的地が葉村たちと同じ村だということがわかり、一緒に村に向かったところ、どの家も厳重に戸締りをしており、誰一人として住人がいないことがわかります。

その理由は、「魔眼の匣」と呼ばれる超能力の研究施設で予言をしていたサキミ様が、「明日から2日間に、この地で男女が二人ずつ、四人死ぬ」と予言したからでした。

こうして、住人がいない村にやってきた葉村たちは、ツーリングの途中で給油し忘れた男性や、久しぶりに墓参りに来た元住人、車のトラブルで立ち往生していた親子たちと一緒に、「魔眼の匣」に住むサキミ様に会いにいきます。

しかし、サキミ様に会った直後、外界と唯一行き来ができる橋が燃え落ち、されに『月刊アトラス』の編集者が死にました。

予言では死者があと3人出るはずです。果たして葉村たちは無事に生還できるのか…。という物語が楽しめるミステリーです。

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『魔眼の匣の殺人』の感想

まず、このミステリーの惹き込まれるポイントは、前作『屍人荘の殺人』に続いて登場人物が魅力的なところです。

葉村と比留子が、「魔眼の匣」に興味を持ち、また命の危険があることをわかっていながらも、現地に向かわずにはいられなかったのは、ゾンビ事件である出来事があったからでした。

その出来事を引きずって、今回の事件に挑む彼らの姿に惹き込まれたんですよね。

また、ミステリーとしても、超能力を絶対的なものとすることで、これまでとは一味違う展開が楽しめます。

「男女が二人ずつ、四人死ぬ」と登場人物もわかっているため、その制約で事件が起こっていくからです。

そのため、次は誰が殺されるのか、犯人の動機は何なのかが気になって仕方なくなりました。

他にも、サキミ様だけでなく、高校生二人組の一人が超能力を持っているかのような行動をとるので、彼女の正体が気になって一気読みしてしまいました。

残念ながら、犯人の動機は納得できるものではありませんでしたが、超能力を絶対的なものとすることで、これまでとは一味違うミステリーが楽しめます。

それだけでなく、ラストは驚きが味わえるミステリー小説です。

まとめ

今回は、今村昌弘さんの小説『魔眼の匣の殺人』のあらすじと感想を紹介してきました。

超能力を絶対的なものとすることで、その制約のもとで事件が起こっていくという、これまでとは一味違う展開のミステリーが楽しめる小説です。

気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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