森絵都『ラン』は人生は一人旅だけれど走り続ければ仲間に出会えるかも!?と思える物語

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人生をエンジョイしていますか?

私はエンジョイしていますが、森絵都さんの小説『ラン』の主人公は違いました。死にたいと思っていたのです。

しかし、ある自転車と出会い、さらにフルマラソンを走ることになって、考えが変わっていくんですよね。

おすすめ度:5.0

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こんな人におすすめ

  • 感動できる物語が好きな人
  • 今を何となく生きている人
  • マラソンをはじめてみたいと思っている人
  • 森絵都さんの小説が好きな人

あらすじ:家族や親戚、ネコと行き別れた女性の物語

物語の主人公は、スーパーマーケットでアルバイト生活をしている22歳の夏目環。

彼女は13歳のときに両親と弟が乗っていたバスが脱輪事故を起こし、家族と死に別れました。

それだけでなく、環を引き取ってくれた奈々美おばさんも、彼女が20歳のときにガンになって息を引き取ります。

こうして周りにいる人たちが次々と亡くなった彼女は、人と関わらずに生きていこう、できれば早く死にたいと願うようになりました。

ところが、そんな環に友達ができます。妻と息子を亡くして生きる気力を失っていたサイクリング屋のおじさん・紺野さんと仲良くなったのです。

紺野さんと仲良くなれたのは、「こよみ」という綺麗なブルーグレイの毛をしたネコがキッカケでしたが…。

しばらくすると、ネコのこよみが亡くなり、紺野さんが実家の山形に帰ってしまったので、環はまたひとりぼっちになりました。

残ったのは、紺野さんがくれた自転車・モナミ一号だけです。

ところが、この自転車には驚くような力がありました。紺野さんの亡くなった息子が今でもその自転車を求めており、彼の力で死後の世界に移動できるようになったのです。

こうして環は、モナミ一号に乗って死後の世界へ行き、亡くなった両親と弟、さらに奈々美おばさんにも再会できたのですが…。

という物語が楽しめる小説です。

ひとりではゴールにたどり着けない!?

環は、モナミ一号に乗って何度も死後の世界へ行くようになりましたが、一方の現実世界では、相変わらず人と関わらないように生きていました。

そんな環を見兼ねた奈々美おばさんは、環からモナミ一号を取り上げ、本当の持ち主である紺野さんの息子に返すと言い出します。

環は、このままでは死後の世界にいけなくなると考え、抵抗しますが、そんな環に奈々美おばさんは走ってくれば良いじゃないと言いました。

ところが、残念ながら環は運動音痴で、死後の世界までの40kmを走れるとは思っていませんでしたが…。

紺野さんの息子が成仏するためにモナミ一号が必要だと知って挑戦することにします。

こうして環は死後の世界まで走れるようにマラソンを始めたわけですが、どれだけ練習しても10kmも走れませんでした。

そんな環に幸運が訪れます。ドコロと名乗る変なおじさんから「マラソンチームに入らないか?」とスカウトされたのです。

ところが、このマラソンチームにスカウトされたのは彼女だけではありませんでした。同じスーパーで働く大嫌いだったパートのおばさんまでスカウトされるんですよね。

他人と関わることを嫌っていた環は、一癖も二癖もある彼らと上手くやっていけるのか!?

人生は一人旅だけれど走り続ければ仲間に出会える!?

さて、環はマラソンチームに入ってからも、死後の世界に戻るためだけに走り続けていました。

なぜなら、現実世界には自分の居場所がない、他の人よりも不幸だ…と考えていたからです。

しかし、ドコロさんが主宰するマラソンチームには、誰一人として幸福な人生を歩んでいる人はいなかったのです。

早くに友人を亡くした天才ランナーや、幼い頃から病弱でクラブ活動に憧れを抱いていたコック、姑の看病に疲れ切っていたおばさんなど、誰もが悩みを抱えて生きていました。

しかし、それでも彼らは前を向いて生きていたんですよね。

ところが、その事実を知っても、環は死後の世界に執着し続けましたが、ある事件をきっかけに考えが変わります。

この仲間たちと一緒にフルマラソンのゴールを目指したいと思うようになるんですよね。

そんな環の姿に感動する物語です。

まとめ

今回は、人生は一人旅だけれど走り続ければ仲間に出会えるかも!?と思える森絵都さんの小説『ラン』について紹介してきました。

最近ジョギングを始めようかな?と思っていたことも関係しているのかもしれませんが、読めば今すぐ走りたくなる物語です。

気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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