正反対の二人が、対立と協力を繰り返しながら事件の真相に迫るミステリーはお好きですか?
私は大好きなので、東野圭吾さんの『マスカレードシリーズ』はすべて読んでいます。
客に疑いの目を向ける新田浩介と、お客様は神様だと信じて疑わない山岸尚美という正反対の二人が、対立と協力を繰り返しながら、事件の真相に迫っていく物語に引き込まれたからです。
今回は、東野圭吾さんの『マスカレードシリーズ』【全4冊】の読む順番と、おすすめを紹介します。
マスカレードシリーズ【全4冊】の読む順番をご紹介
では早速、『マスカレードシリーズ』【全4冊】の読む順番を紹介します。あらすじと感想、おすすめ度も参考にしてください。
1. マスカレード・ホテル
おすすめ度:
不可解な連続殺人事件の犯人を捕まえるために、そしてお客様を守るために、新田浩介と山岸尚美がホテル・コルテシア東京に訪れる客の素顔を暴こうとするミステリーです。
目が見えないフリをして接触してくる老女や、「写真の男を私に近づけるな!」といって警護を要求してくる女性、何度も新田を指名して嫌がらせを繰り返す男性など、客の誰もが怪しく思え、ページをめくる手が止まらなくなりました。
また、「性善説」と「性悪説」といえるほど正反対な二人が、対立を乗り越え、「お客様を守り、犯人を捕まえる」という共通の目的のために協力する姿にグッときました。
2. マスカレード・イブ
おすすめ度:
『マスカレード・ホテル』で活躍した新田浩介と山岸尚美が出会う前の物語を取り上げた前日譚です。
二人が直接出会うことはありませんが、それぞれの行動が間接的に助け合い、犯人逮捕へとつながっていく展開に引き込まれました。
もちろん、単独のミステリーとしても十分楽しめますが、『マスカレード・ホテル』につながるラストに、前作を読み返したくなりました。
3. マスカレード・ナイト
おすすめ度:
『マスカレード・ホテル』で活躍した新田浩介と山岸尚美が、ホテル・コルテシア東京で再会し、難題を持ち込むお客様と犯人の素顔に迫る物語です。
「今夜レストランを貸し切りにしてプロポーズをしたい」「今すぐ指定の装飾で食品用サンプルのケーキを用意してほしい」など、無理難題を持ち込む客の誰もが怪しく思える一方で、その難題を見事解決していく尚美が魅力的でした。
また、捜査が進むほど深まっていく事件の謎が気になるだけでなく、再会した二人が仮装パーティーを楽しむ大勢の客の中から、犯人を特定し、素顔を明らかにする展開にページをめくる手が止まらなくなりました。
4. マスカレード・ゲーム
おすすめ度:
犯した罪に対して軽い刑を受けた殺人犯たちが、次々と殺された事件の謎に迫る物語です。
被害者家族たちがホテル・コルテシア東京に集まったので、ホテルのどこかにいる軽い刑を受けた殺人犯を殺すかもしれないと、新田浩介が再びホテルマンに変装して潜入捜査を始めますが、新田が築いた信頼を踏みにじるかのように、次々と違法捜査に手を染める梓警部に怒りが込み上げてきました。
一方で、いつまでも家族が殺された事件に悩み苦しむ被害者家族の姿に心が痛むだけでなく、山岸尚美と新田浩介の決断と、ラストの展開に心が揺さぶられました。
まとめ
今回は、東野圭吾さんの『マスカレードシリーズ』【全4冊】の読む順番と、おすすめを紹介しました。
犯人が気になってページをめくる手が止まらなくなるだけでなく、正反対の二人が、対立と協力を繰り返しながら事件の真相に迫るミステリーが楽しめるシリーズなので、未読のものがあれば、この機会にぜひ読んでください。
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