パートナーとは等身大で接しろ!/横関大『忍者に結婚は難しい』感想

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パートナーと本心で話していますか?

私は結婚当初は本心で話していなかったので、喧嘩が絶えませんでしたが、『忍者に結婚は難しい』を読んで、本心で話さないと離婚の危機に直面することを改めて思い知らされました。

等身大の自分で接しないとストレスが溜まり、些細なことで喧嘩が絶えなくなるからです。

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『忍者に結婚は難しい』のおすすめポイントとあらすじ

おすすめ度:3.9

  • 忍者の末裔が日常生活を送っているという設定に引き込まれる
  • 互いに隠し事をしている夫婦の正体が明らかになる展開が面白い
  • 夫婦が協力して無理難題を乗り越えていく姿に心が動かされる
あらすじ
伊賀忍者の末裔である草刈悟郎は、キャンプ場で出会った2歳年下の蛍と結婚しましたが、今では離婚寸前まで関係が悪化していました。蛍には忍者であることを隠していたので、のんびりできるはずの家でも等身大の自分を出すわけにはいかず、それがストレスになって口論が絶えなかったからです。しかし、伊賀忍者の与党議員を警備しろという指令に対応していくなかで、蛍が甲賀忍者であることがわかります。蛍と敵対関係にあることを知った悟郎は…。

『忍者に結婚は難しい』の感想

互いに忍者であることを隠していた、離婚寸前の夫婦が、ある事件に巻き込まれる物語です。

明治時代に郵便のネットワークが構築されようとしていたときに、軽快な身のこなしと縦横無尽なスタミナ、地形を見る目を評価された伊賀忍者が郵便局員となり、薬売りに扮して他国に潜入していた甲賀忍者が薬剤師として働くようになった、というリアルな設定に引き込まれました。

また、互いに忍者であることを隠していた夫婦が、ある殺人事件に巻き込まれ、真相に迫っていくなかで互いの正体に気づき、争った後に認め合う展開が面白く、ページをめくる手が止まらなくなりました。

さらに、離婚寸前まで冷え切っていた夫婦が、本心をさらけ出した後は、次々と起こる無理難題を乗り越えるために協力する姿に心が動かされました。

仮面夫婦が、ある事件をきっかけに、次々と起こる無理難題を協力して乗り越えていく物語に興味がある方におすすめの小説です。

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