仕事で成果を出していますか?
私はそれなりの成果を出していますが、最近は劇的な成果を出せなくなりました。
その原因はマーケティング思考が欠けていたからなんですよね。
日本は企業も個人もマーケティング思考が欠けている!?
たとえば、多くの日本企業では、いまだに「液晶パネルを発明したからテレビを作ろう」という技術思考で開発を進めています。
一昔前の携帯電話でも、「こんな機能誰が使うの?」という機能が盛りだくさんなものが開発されてきました。
そこに登場したのが、スティーブ・ジョブズです。
彼は、「テキサスのおばさんでも簡単に使える機械」を目指してタッチパネルを導入しました。
タッチパネルを発明したから、iPhoneを開発したのではありません。iPhoneを開発するために、タッチパネルを導入したのです。
しかも、日本企業では考えられない「取扱説明書なし」にしました。
この背景にある考え方がマーケティング思考です。
他にも、シャンプーなどのローテクでは、革新的な商品が生まれることは滅多になく、小さなシェアでどんぐりの背比べをしています。
そこで差をつけるのにも、マーケティング思考が役立つんですよね。
つまり、マーケティング優勢で、技術力を活用すると成果が劇的にあげられるのです。
マーケティング思考とは?
では、マーケティング思考とは、具体的にどのようなものでしょうか。
それは、次の4つを明確にして戦略的にマーケティングをする思考法です。
- 目的:達成すべき目的は何か?
- 目標:誰に売るのか?
- 戦略:何を売るのか?
- 戦術:どうやって売るのか?
まず、「目的」とは達成すべき使命のことであり、「目標」とはその目的を達成するために経営資源を投入する具体的な的のことです。
「目的はパリ占領、目標はフランス軍」
というように使います。
「戦略」とは、達成したい目的を叶えるために、自分の持っているさまざまなリソースを、何に集中するかを選ぶことです。
そもそも、戦略が必要なのは、
- 達成すべき目的がある
- リソースは常に不足している
という相反する状況で、リソース不足を補いながら目的を達成するためのものです。
ちなみに、リソースには、ヒト、モノ、カネ、情報、時間、知的財産の大きく6つがありますが、この6つが潤沢にあることなんてありません。
そのため、どうやって足りないリソースを足りるようにするのか、
言い換えると、リソースを何に集中するのかを戦略を立てて選択するのです。
そうして立てた戦略を実行するための具体的なプランが「戦術」です。
さて、ここまでの内容を「妻と喧嘩した場合」で考えてみると、
- 目的:妻との仲直り
- 目標:妻
- 戦略:弱点の甘いものから攻める
- 戦術:土産に豪華なロールケーキを買う
となります。
ちなみに、目的→目標→戦略→戦術という順番で考えていきます。
ただし、戦略が間違っていると、どれだけ良い戦術を立てても目的が達成できません。
この例だと「甘いものから攻める」よりも「素直に謝る」を選んだ方が、より少ないリソースで目的が達成できるかもしれませんよね。
つまり、戦略を誤ると、必要以上にリソースを使うわりに成果が出ない…という悲しい状況に陥ります。
だからこそ…。
戦略を立てて行動していこう
まずは戦略を立ててから行動に移しましょう。
日本の組織の多くは、戦略を間違えるというよりも、むしろ戦略なく行動しています。
それは、内需も世界経済も右肩上がりだった「作れば売れる時代」の名残りで、戦略がなくても何とかなってきたからですが、
質的な成長(つまり激しいシェア競争)を余儀なくされる今では、生き残るために戦略を練りに練る必要があります。
つまり、あれこれ手を出すのではなく、選択と集中をするのです。
個人で考えれば、上司から10球飛んできたら、最も重要な3球だけを注意深く選んで打つようなものです。
では、どうすれば良い戦略が立てられるのでしょうか。
それは、競合に勝つために以下の4つを真剣に考え続けることです。
- 選択する:やることとやらないことを明確に区別する
- 十分できる:使えるリソースで十分勝利できる目処を立てる
- 継続できる:短期的ではなく中長期的に維持できる仕組みを作る
- 整合性を取る:自社の強みと弱みを有効に活用できる方法を考える
戦略を考えるために、様々なフレームワークもありますが、その本質はどれもこの4つを満たす戦略を考え続ける手助けをしてくれるものです。
もちろん、すぐには浮かばないかもしれませんが、必死になって考え続ければ、きっと良い戦略が浮かびますよ。
まとめ
今回は、仕事で劇的な成果を出すために必要なマーケティング思考について、その一部を紹介してきました。
戦略が必要なのは、組織であれ、個人であれ同じです。
必死になって戦略を考え続けた人だけが勝ち残ることができます。仕事の成果を劇的にあげることができます。
もちろん、どれだけ迷ったり、悩んだりしても、戦略を考え続ける必要はありますが、
それを乗り越えて戦略を立てることができれば、想像以上の未来が切り開けるはずです。
ぜひ、一緒に挑戦していきましょう。
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