青山美智子『お探し物は図書室まで』は悩みを抱えている人に一歩踏み出す勇気を与えてくれる物語

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悩みを抱えていませんか?

私はそこそこ悩みを抱えていますが、

青山美智子さんの小説『お探し物は図書室まで』を読んで、現状から一歩踏み出したくなりました。

悩みを抱えた主人公たちが、勇気を出して一歩踏み出す姿に励まされたんですよね。

おすすめ度:5.0

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こんな人におすすめ

  • 身近な悩みを抱える主人公たちに親近感が湧く物語に興味がある人
  • 人は自分次第で何からでも学ぶことができるとわかる物語を読んでみたい人
  • 今すぐ前を向いて動き出そうと思える物語が好きな人
  • 青山美智子さんの小説が好きな人

あらすじ:婦人服売り場の仕事が嫌になった主人公の物語

物語の主人公は、21歳の藤木朋香。

彼女はエデンという名の総合スーパーで接客とレジ打ちの仕事をしていましたが、

パートのおばちゃんたちに役に立たない社員だと思われているようで、怖くて話しかけられず、孤立していました。

そもそも朋香がエデンに就職したのは、田舎に帰るのが嫌だったからで、本当に正しい選択だったのか不安になります。

そんなとき、眼鏡売り場で働く四つ上の桐山くんから、転職するならExcelくらい使えた方がいいよと言われたので、コミュニティハウスで開催されているパソコン教室に申し込んだところ…。

という物語が楽しめる小説です。

感想①:身近な悩みを抱える主人公たちに親近感が湧く

この小説では、あらすじで紹介した物語を含めて、5つの短編が楽しめます。

あらすじで紹介した物語を除いて簡単に紹介していくと、

  • 家具メーカーの経理部で働く浦瀬諒が、アンティークショップのお店をいつか持ちたいと夢みる物語
  • 育休から復帰したときに資料部に異動を命じられた崎谷夏美が、雑誌の編集部に戻りたいと強く願う物語
  • デザイナーになる夢に敗れて日々をぶらぶら過ごすニートの菅田浩弥が、自分の居場所が見つからないと悩む物語
  • 会社を定年退職した権野正雄が、残りの人生は何をすればいいのだろうと悩む物語

どの短編も、身近な悩みを抱えた主人公の物語が描かれているんですよね。

柚木麻子さんの小説『ランチのアッコちゃん』では、悩みを抱えていた主人公が和田アキ子さんを彷彿させる上司と出会って悩みが解決して行く物語が楽しめましたが、

柚木麻子『ランチのアッコちゃん』感想/人とのつながりが元気の源!?
 人とのつながりを大切にしていますか。  私は仕事や勉強、家事育児などで忙しくなると、どうしても自分の世界に閉じこもりがちですが、それでは元気がなくなる一方です。  むしろ、忙しい時や苦しい時ほど積極的に人と関わり、自分...

この小説では身近な悩みで立ち止まる主人公たちに親近感が湧く物語が描かれていました。

感想②:人は自分次第で何からでも学ぶことができる

そんな悩みを抱える主人公たちでしたが、それぞれがあるきっかけでコミュニティハウスを訪れるようになり、

その帰りにふらっと立ち寄った図書室で司書の小町さゆりさんから思いがけない本を勧められます。

あらすじで紹介した物語では、藤木朋香がExcelの本と一緒に『ぐりとぐら』を勧められました。

さらに、小町さんから付録として、フライパンの形をした羊毛フェルトをもらいます。

この絵本と羊毛フェルトがきっかけとなって、彼女は自分の悩みと向き合い、思いもしなかった答えにたどり着くんですよね。

東野圭吾さんの小説『真夏の方程式』では、たとえ解決できなくても人生をかけて悩むことに価値があると思える物語が楽しめましたが、

東野圭吾『真夏の方程式』感想/たとえ解決できなくても人生をかけて悩むことに価値がある!?
 解決できない問題で悩むのは時間のムダだと思っていませんか?  私はそう思っていましたが、東野圭吾さんの小説『真夏の方程式』を読んで考えが変わりました。  たとえ解決できない問題だとしても、問題によっては人生をかけて悩み...

この小説では、学ぶ意欲さえあれば、人はどんなものからでも学び、答えを導き出せるのだとわかる物語が楽しめました。

感想③:今すぐ前を向いて動き出そうと励まされる

さて、この小説では、「今すぐ前を向いて動き出そう」と励まされる物語が描かれています。

アンティークショップのお店をいつか持ちたいと夢みる浦瀬諒の物語では、

彼の夢を聞いた小町さんが、いつかと言ってる間は夢は終わらないけれど、夢の先を知りたいと思ったのなら、知るべきだと言います。

この言葉に後押しされるように動き出した諒は、時間がないという言い訳はもうやめて、ある時間で、できることを考えて行動していく決意をするんですよね。

雑誌の編集部に戻りたいと強く願う崎谷夏美もそうです。

編集部で働く未婚の女性を羨ましく思っていた彼女は、作家のみづえ先生に相談したところ、「メリーゴーランドに乗っているのね」と言われました。

目の前にいる人が幸せに見えて、お尻を追いかけてしまいがちですが、人生なんていつも思い通りにいかない代わりに、思いつきもしないサプライズもあると励まされます。

そこで、夏美は思い切って転職したところ、自分には足りないとか、余分だと思いこんでいたことが環境が変わればプラスになりうることを知ります。

今持っているものをうまく活用すれば、自分次第で幸せになれることに気づいたんですよね。

森絵都さんの小説『漁師の愛人』では、勇気があれば人生は何度でもやり直せると思える物語が楽しめましたが、

森絵都『漁師の愛人』は勇気があれば人生は何度でもやり直せると思える物語
今とは違う人生を歩んでみたいと思っていませんか? 私はそう思うこともありますが、森絵都さんの小説『漁師の愛人』を読んで、一歩踏み出す勇気があれば人生は何度でもやり直せるのかも!?と思えるようになりました。 たとえ、地震や原発によ...

この小説では、自分らしく前を向いて一歩踏み出す主人公たちに励まされる物語が楽しめました。

まとめ

今回は、青山美智子さんの小説『お探し物は図書室まで』のあらすじと感想を紹介してきました。

悩みを抱えている人に一歩踏み出す勇気を与えてくれる物語なので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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