今村昌弘さんの小説【全4冊】の読む順番とおすすめをご紹介

エンタメまとめ

本格ミステリーはお好きですか?

私は大好きなので、今村昌弘さんの小説はすべて読んでいます。

トリックや犯人を推理する楽しさが味わえるだけでなく、ゾンビや超能力、超人といった「人知を超えたもの」の存在が組み合わさった、これまでにない本格ミステリーが楽しめるからです。

今回は、今村昌弘さんの小説【全4冊】の読む順番と、おすすめを紹介します。

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今村昌弘さんの小説【全4冊】の読む順番をご紹介

では早速、今村昌弘さんの小説【全4冊】の読む順番を(=発売日順に)紹介します。あらすじと感想、おすすめ度も参考にしてください。

1. 屍人荘の殺人

おすすめ度:3.5

  • ゾンビものと殺人事件の組み合わせが新しい
  • 謎解きができるように構成されているので、気持ちよく推理できる
あらすじ
神光しんこう大学のミステリ愛好会に所属する葉村ゆずるは、部長の明智恭介と共に、探偵少女の剣崎比留子ひるこに誘われて、映画研究会の夏休み合宿に参加します。ところが、初日の夜。泊まっているペンションの近くで開催されていた野外ロックフェスの観客が、突然ゾンビとなって襲い掛かってきました。しかも、夜が明けると、映画研究会に所属するひとりの部員がペンションの中で殺されており…。

ミステリ愛好会に所属する二人が、探偵少女に誘われて参加した映画研究会の夏休み合宿で、ゾンビの襲撃と殺人事件に巻き込まれるミステリーです。

ゾンビによって登場人物たちの行動範囲が少しずつ狭まっていき、また主人公たちが、次々と推理を披露しては、否定していくので、トリックも犯人も特定しやすく、気持ちよく推理することができました。

一癖も二癖もある登場人物たちも魅力的で、彼らの今後が気になって、すぐに続編が読みたくなりました。

2. 魔眼の匣の殺人

おすすめ度:3.5

  • 予言を絶対的なものとして殺人事件を展開していく構成が新しい
  • ラストのどんでん返しに驚かされる
あらすじ
前作『屍人荘の殺人』で、ゾンビ事件に巻き込まれた葉村ゆずるは、事件を予言していた超能力者がいることを知ります。その人物に接触すれば、ゾンビ事件を引き起こした謎の組織・斑目まだらめ機関の情報が得られるかもしれないと考えた葉村は、剣崎比留子ひること共に、人里離れた村に向かいました。ところが、村に着くと、「明日から2日間に、この地で男女が二人ずつ、四人死ぬ」という予言を聞かされたので…。

葉村譲と剣崎比留子のコンビが、ゾンビ事件を予言した超能力者に会いに向かった村で、またしても殺人事件に巻き込まれるミステリーです。

「男女が二人ずつ、四人死ぬ」という予言を絶対的なものにすることで、その制約の中で殺人事件が展開していくという、他とは一味違うミステリーが楽しめました。

また、ラストは「まさか!」のどんでん返しに驚かされました。

3. ネメシス1

おすすめ度:3.0

  • 名探偵コナンのようなキャラクター設定が面白い
  • トリックや犯人を推理する楽しさが味わえる
あらすじ
「探偵事務所ネメシス」に勤める風真尚希のもとに、2週間ぶりに仕事の依頼が舞い込みます。依頼内容は、数十億円に上る個人資産を持つ、澁澤火鬼壱ほきいちの身の安全を守って欲しいというものでした。誕生パーティーを中止しないと、命の保証はないという脅迫状が届いたのです。それでも、火鬼壱は誕生パーティーを開いたので…。

「探偵事務所ネメシス」に勤めるへっぽこ探偵が、天才少女の助言を頼りに謎解きをしていく本格ミステリーです。

軽いタッチで書かれたエンタメミステリーですが、クロスワードパズルやダイイングメッセージなどの、謎解き要素が楽しめました。

巻毎に著者が変わるのも面白く、続編を読みたくなりました。

4. 兇人邸の殺人

おすすめ度:4.0

  • 圧倒的な強さを誇る超人が追いかけてくる展開にハラハラ&ドキドキする
  • 自分よりも相手を助けようとする主人公たちの姿に心が動かされる
  • 探偵だからといって謎を解く必要はないという視点が新しい
あらすじ
異質な研究を繰り返してきた斑目まだらめ機関のせいで、何度も死にそうになった葉村ゆずると探偵少女の剣崎比留子ひるこは、斑目機関に資金援助をしてきたという製薬会社の社長から、ある場所にきて欲しいと依頼されます。そこは、「生きる廃墟」として人気を博すテーマパークで、その中にある「兇人邸きょうじんてい」と呼ばれる建物に斑目機関の研究成果が隠されていると言うのです。そこで葉村たちは、兇人邸に潜入しますが…。

兇人邸と呼ばれる怪しげな建物に閉じ込められた葉村たちが、侵入者を次々と殺していく圧倒的な強さを誇る超人に追いかけられながら、殺人事件にも巻き込まれるミステリーです。

バイオハザードのような、圧倒的な強さを誇る超人から逃げるという展開に、ハラハラ&ドキドキするだけでなく、葉村と剣崎が自分よりも相手を守るために命がけで行動する姿に心が動かされました。

また、「探偵だからといって謎を解く必要がない」という視点が新しいミステリーでした。

まとめ

今回は、今村昌弘さんの小説【全4冊】の読む順番と、おすすめを紹介しました。

他とは一味違う本格ミステリーが楽しめる小説ばかりなので、未読のものがあれば、この機会にぜひ読んでください。

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