古典を読んでいますか?
私はあまり古典を読んできませんでしたが、
『本の「使い方」』を読んで、これからのAI時代を生き抜くには古典を読む必要があることに気づきました。
良質なアウトプットを出すには、良質なインプットが必要なんですよね。
製造業の工場モデルが上手くいく時代は終わりを迎えた
戦後の日本社会を引っ張ってきた製造業の工場モデルが上手くいく時代は終わりを迎えました。
製品を大量生産するために、上司の言うことを聞いて、与えられた仕事を黙々とこなす、従順で、素直で、我慢強くて、協調性の高い人材が求められる時代は終わりを迎えたのです。
実際、日本のGDPを眺めてみると、製造業が占めるウエイトは、約5分の1まで低下しています。
そして、製造業に代わってウエイトが増加しているのが、サービス産業です。
サービス産業モデルで求められるのは、「自分の頭で考え、進んで行動し、新しいアイデアを生み出せる人材」です。
『「これからの世界」で働く君たちへ』の感想にも書いたように、AIやロボティクスが活躍するこれからの時代を生き抜くには、自分のアタマで考える力が求められるんですよね。

そして、自分のアタマで考える力を身につけるには、教養を身につける必要があります。
教養(知識×考える力)がモノを言う時代に
では、教養とは具体的にどのようなものでしょうか。
たとえば、これまで数多くの素晴らしい音楽を生み出してこられた坂本龍一さんの頭の中には、幼少期から膨大な数の音楽が蓄えられています。
沢山の音楽を知っているからこそ、それを組み替えたり、組み合わせたりすることで、新しい音楽が生み出せるのです。
音楽教育を受けて、五線譜の読み方や楽器の奏法といった、作曲に必要最低限の基礎を身につけただけでは到底真似できません。
もちろん、音楽以外でも同じです。
良い人生、良い仕事、良い生活を送るためには、良質なインプットが必要です。
良質なインプットが多くなるほど、アウトプットの幅が広がり、発想が豊かになります。
とはいえ、学校教育では、生きていくために必要最低限の知識しか与えてくれません。
そこで、『僕は、だれの真似もしない』の感想にも書いたように、学校教育で満足せずに、自ら一歩先へ踏み出す必要があるんですよね。

だからこそ、良質なインプットを増やして、思考の材料となる情報を広く、かつある程度まで深く身につける(=教養を身につける)必要があるわけですが、
では、どうすれば教養は身につくのでしょうか。
教養を身につける3つの方法
それは次のいずれかを実践することです。
- 人から学ぶ
- 本から学ぶ
- 旅から学ぶ
私たちは生きていく上で、「この世界をどのようなものだと理解し、どこを変えたいと思い、自分はその中でどの部分を受け持つのか」を常に考えて行動する必要があります。
先ほども紹介したように、サービス産業モデルでは、自分の頭で考えて行動する力が求められるからです。
そして、世界を正しく理解するには、『自分のアタマで考えよう』でも紹介されていたように、時間軸と空間軸で考えることが基本になります。
- 時間軸:人類や会社の歴史と照らし合わせて考える
- 空間軸:世界の人々や他社の状況と比較して考える
私たち人間は、誰もが自分の都合の良いように世界を眺めてしまいがちです。
だからこそ、時間軸と空間軸で自分のポジションを正しく把握するのです。
そして、時間軸と空間軸で世界を正しく眺めるには、人、本、旅から得た教養が必要です。
もちろん、どの方法を選んでも問題ありませんが、効率的に教養を身につけたい人は、時間的・空間的な制約がなく、コストも安い本がお勧めです。
特に古典は、これまで長年に渡ってマーケットに選ばれ続けてきたものなので、ハズレが少なく、得られるものが多くあります。
これから教養を身につけたいと考えている方は、古典から手をつけてみてはどうでしょうか。
まとめ
今回は、『本の「使い方」』を参考に、なぜこれからのAI時代を生き抜くには、古典を読む必要があるのか?を紹介してきました。
自分のアタマで考える力をつけるには、良質なインプットが必要です。
もちろん、古典以外でも教養を身につけることはできますが、まずは効率的に教養が身につく古典から手をつけてみてはどうでしょうか。
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