「ホームレスやニートは経済を回していない」という嘘

ライフハック

少し前にメンタリストDaiGoさんが、「ホームレスの命はどうでもいい」と差別発言をしていました。

「邪魔だしさ、プラスになんないしさ、臭いしさ、ねえ。治安悪くなるしさ、いない方がいいじゃん」

なんて人の命に優劣をつけるありえない発言をしていましたが、これは経済的に考えてもありえない発言です。

読書が好きで仕方ないと言っていたDaiGoさんですが、読書で一体何を学んできたのでしょうか。

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お金を使う行為には「社会の未来をつくる」役割がある

『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』を読みました。

この本によると、お金を使うという行為には、社会の未来をつくる役割があると言います。

なぜなら、モノやサービスを買うことを通じて、「好き・嫌い」の意思表示ができるからです。

たとえば、私が大好きなB‘zのライブチケットを購入した場合、「今後もB‘zには音楽活動を続けてほしい」という意思表示をしたことになります。

こうして多くの人から「好き」を集めることができれば、社会の中で影響力が増していきますが、反対に「好き」を集めることができなければ、姿を消していくことになります。

もちろん、ライブだけでなく、服でも、電化製品でも、外食でも同じです。

つまり、私たち一人ひとりが「何にお金を使うのか?」で社会の未来が決まってしまうんですよね。

だからこそ、こうした視点を持って、応援したい商品や会社に対してお金を使うようにすれば、社会は今よりもっと素敵なもので溢れていくでしょう。

経済のサイクルは「消費」から動き出す

このように、私たちの未来は「何にお金を使う(=消費)か」によって決まるわけですが、経済のサイクルも「消費」がなければ動き出しません。

「働いて稼がなければ経済に参加していない」なんて大間違いです。

赤ちゃんでも、専業主婦・専業主夫でも、定年退職したお年寄りでも、ニートでも、ホームレスでも、消費することで経済を回しています。

たとえば、3000円でシャツを買ったとすると、そのシャツを売っていたお店や作っていたメーカー、そのほか関係する会社にとっての売り上げになります。

その売り上げのお金を元手にして、その会社で働く人たちに給料が支払われ、さらに新しい商品を生み出す原資として使われて、次シーズンのシャツが私たちの手元に巡ってくるというサイクルが回るからです。

もちろん、困っている人たちに寄付をした場合も同じです。

寄付をもらった人たちが、そのお金でゲーム機やコートを買えば、それがゲーム機やコートを作る人たちの給料となり、その給料を受け取った人たちがまた次の消費を生み出していくので、世の中全体が潤っていきます。

つまり、人間は生きている限り、無条件で誰かを支えているのです。

互いに助け合う「互助」の関係こそが「経済」の基本です。

そのため、冒頭で紹介したDaiGoさんの発言は、経済的に考えてもありえないんですよね。

炎上商法なのかもしれませんが、こうした方法で稼いでいる人たちに好きが集まれば、誰かを傷つけるだけで、望ましい未来がやってくるとは思えません。

だからこそ、私たちは、こうした誰かを傷つける行為を助長するようなお金の使い方はやめて、少しでも望ましい未来が実現できるようなお金の使い方をしていきましょう。

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