子供の考える力を育てていますか?
私は子供たちに自分で考えるように促していますが、
学校では「自分で考える」ことよりも「誰かが決めた答えに従う」ことを教えられます。
そのため、子供の考える力は家庭学習で育てるしかないんですよね。
そもそも考える力って何?
突然ですが、「考える力って何?」と聞かれて答えられますか。
結論からいうと、正解とされているものに従うのではなく、自分で納得いくまで考えて、答えを導き出す力のことです。
具体的には、次の3つのステップで自分なりの答えを導き出します。
- きちんと理解する
- なぜ、そう言えるの?そう思うの?
- ほかの考え方もできるかな?
たとえば、「今日は友達と遊べなくなった!」と言って不貞腐れている子供が、自分の頭で考えるようになると、
- 雨が降ったので外で遊べなくなった
- ブランコや滑り台が濡れて遊べない
- 雨でもできる遊びはないかな?
と、前向きに行動できるようになります。
伊坂幸太郎さんの小説『ガソリン生活』の感想にも書きましたが、
考える力がないからこそ、不貞腐れたり、駄々をこねたり、他人をいじめたりするんですね。

では、どうすれば子供の考える力は伸ばせるのでしょうか。
子供の考える力を伸ばす方法
それは、子供が先ほどのステップを踏めるように、普段から親が問いかけることです。
具体的には、
- 理解する
- 理由付きの意見を作る
- 他の考えに思いを巡らせ、納得のいく答えを出す
たとえば、「注射なんてしたくない」という子供に対しては、
- なんで注射が嫌なの?
- この前は痛くないって言ってたよ。今回も大丈夫かも。
- 注射しなかったらどうなるんだろう。
と、子供と一緒に考えることが大切なんですね。
もちろん、このステップを踏まなくても、質問するだけでも考える力は鍛えられます。
たとえば、「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」と聞かれたら、
- 勉強しないとどうなるだろう?
- 勉強すると良いことがあるんだよ。その良いことって何かな?
などと、考えるように仕向けることが大切です。
『将来賢くなる子は「遊び方」がちがう』の感想にも書きましたが、親が先回りして答えを言わないようにしましょう。

質問しても考える力が伸びないケースがある!?
実は、ここまで紹介した方法を実践しても、子供の考える力が育たないケースがあります。
それは、親が「正しい答え」を期待している場合です。
たとえば、「モノを片付けないとどうなるかな?」という質問に、
⇒「片付けよう!」
という答えをあらかじめ期待して質問していると、子供の考える力は育ちません。
親の考えを押し付けているからです。
そもそも、子供は大人以上に不正解になるのを怖れています。
『毒父家族』の感想にも書きましたが、子供は親に見捨てられてしまうと生きていけないため、親の言うことを聞こうとするからです。

だからこそ、考える力を育てるには、
- 何を言っても大丈夫
- どんなに失敗しても大丈夫
という環境づくりが必要なんですよね。
もちろん、どんなわがままも許すわけではありませんが、
考える力がうまく育たないときは、まずは子供の考えを受け入れるところからはじめてみてはどうでしょうか。
まとめ
今回は、『「自分で考える力」が育つ親子の対話術』を参考に、子どもの考える力を伸ばす方法を紹介してきました。
『10年後、君に仕事はあるのか?』の感想にも書きましたが、これから求められるのは、答えのない問題を解く力です。

つまり、考える力が求められます。
子供の考える力が育ってないな…と思い当たるところがある方は、学校任せにしないで、今回紹介した方法を、ぜひお試しください。
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