ラストに衝撃を受けるミステリーはお好きですか?
私は大好きなので、東野圭吾さんの小説はすべて読もうと思っています。
ラストに衝撃の事実が明かされる驚きの物語が楽しめるだけでなく、皮肉や笑いが込められた物語や、感動の物語、少年法や脳死、コロナといった身近な問題を取り上げた物語など、バラエティに富んだミステリーが楽しめるからです。
今回は、東野圭吾さんの小説【全94作品】を発売順に紹介します。
- 東野圭吾さんの小説【全94作品】を発売順にご紹介
- 1. 放課後
- 2. 卒業
- 3. 白馬山荘殺人事件
- 4. 学生街の殺人
- 5. 11文字の殺人
- 6. 魔球
- 7. ウインクで乾杯
- 8. 浪花少年探偵団
- 9. 十字屋敷のピエロ
- 10. 眠りの森
- 11. 鳥人計画
- 12. 殺人現場は雲の上
- 13. ブルータスの心臓
- 14. 探偵倶楽部
- 15. 宿命
- 16. 犯人のいない殺人の夜
- 17. 仮面山荘の殺人事件
- 18. 変身
- 19. 回廊亭殺人事件
- 20. 天使の耳
- 21. ある閉ざされた雪の山荘で
- 22. 美しき凶器
- 23. 同級生
- 24. 分身
- 25. しのぶセンセにサヨナラ
- 26. 怪しい人びと
- 27. むかし僕が死んだ家
- 28. 虹を操る少年
- 29. パラレルワールド・ラブストーリー
- 30. 怪笑小説
- 31. 天空の蜂
- 32. 名探偵の掟
- 33. どちらかが彼女を殺した
- 34. 毒笑小説
- 35. 悪意
- 36. 名探偵の呪縛
- 37. 探偵ガリレオ
- 38. 秘密
- 39. 私が彼を殺した
- 40. 白夜行
- 41. 嘘をもうひとつだけ
- 42. 予知夢
- 43. 片想い
- 44. 超・殺人事件
- 45. レイクサイド
- 46. 時生
- 47. ゲームの名は誘拐
- 48. 手紙
- 49. おれは非情勤
- 50. 殺人の門
- 51. 幻夜
- 52. さまよう刃
- 53. 黒笑小説
- 54. 容疑者Xの献身
- 55. 赤い指
- 56. 使命と魂のリミット
- 57. 夜明けの街で
- 58. ダイイング・アイ
- 59. 流星の絆
- 60. ガリレオの苦悩
- 61. 聖女の救済
- 62. パラドックス13
- 63. 新参者
- 64. カッコウの卵は誰のもの
- 65. プラチナデータ
- 66. 白銀ジャック
- 67. あの頃の誰か
- 68. 麒麟の翼
- 69. 真夏の方程式
- 70. マスカレード・ホテル
- 71. 歪笑小説
- 72. ナミヤ雑貨店の奇蹟
- 73. 虚像の道化師
- 74. 禁断の魔術
- 75. 夢幻花
- 76. 祈りの幕が下りる時
- 77. 疾風ロンド
- 78. 虚ろな十字架
- 79. マスカレード・イブ
- 80. ラプラスの魔女
- 81. 人魚の眠る家
- 82. 危険なビーナス
- 83. 恋のゴンドラ
- 84. 雪煙チェイス
- 85. 素敵な日本人
- 86. マスカレード・ナイト
- 87. 魔力の胎動
- 88. 沈黙のパレード
- 89. 希望の糸
- 90. クスノキの番人
- 91. ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
- 92. 白鳥とコウモリ
- 93. 透明な螺旋
- 94. マスカレード・ゲーム
- まとめ
東野圭吾さんの小説【全94作品】を発売順にご紹介
では早速、東野圭吾さんの小説【全94作品】を発売順に紹介します。あらすじと感想、おすすめ度も参考にしてください。
1. 放課後
おすすめ度:
何者かに命を狙われている女子高の教師が、殺される前に犯人を捕まえようと、生徒指導の教師が密室で殺された事件の真相に迫るミステリーです。
恋多き女教師や先生を二人きりの旅行に誘う問題児、剣道部の主将で頭脳明晰の美少女、先生をナンパするアーチェリー部の主将など、怪しい人物が次々と登場するので、誰が犯人か気になって、一気に読みました。
また、ラストは密室のトリックと意外な犯人に驚かされるだけでなく、予想外の悲しい結末に心が痛みました。
2. 卒業
おすすめ度:
大学生の加賀恭一郎が、友人たちが亡くなった事件の真相に迫る、加賀恭一郎シリーズ幕開けの物語です。
大学生でありながらも、事件の真相を明らかにしようと一人奮闘する加賀恭一郎の魅力に引き込まれるだけでなく、茶道の「雪月花之式」というくじ引きゲームを使ったトリックも面白く、犯人を推理する楽しさも味わえたので、最後まで一気に読みました。
また、「本当の友情とは馴れ合うことではなく、それぞれが信じた道を進むことに拍車をかける関係のことだ」と言って、大人への一歩を踏み出す加賀恭一郎がかっこよく、本当の友情が築ける強さを身につけたくなりました。
3. 白馬山荘殺人事件
おすすめ度:
一年前に亡くなった兄は、自殺ではなく、殺されたのではないか?と考えた妹とその友人が、ペンション「まざあ・ぐうす」に散りばめられた暗号と、密室の謎に迫る物語です。
イギリスで古くから伝承されてきた「マザー・グース」が事件の謎を解く鍵となっており、ペンションの各部屋に散りばめられた「英文で書かれた暗号」の謎に迫る展開に一気に引き込まれました。
また、ラストの二転三転する展開が面白く、予想外の犯人に驚かされました。
4. 学生街の殺人
※近日更新予定。
5. 11文字の殺人
おすすめ度:
クルージング・ツアー事故の関係者が、次々と殺されていくミステリーです。
主人公の女流推理作家が接触した人物が次々と殺されていく展開に、事故の真相と犯人が気になって、ページをめくる手がとまらなくなりました。
一方で、不動産屋で元住人の話が聞けたり、クルージング・ツアーの参加者リストを簡単に入手できたり、他人が家に入り込んでも、それほど不審に思わないなど、昭和ならではのセキュリティ意識の甘さに時代を感じさせられました。
また、心に響くメッセージや、考えさせられるようなテーマはありませんでしたが、意外な結末に驚かされ、心が痛みました。
昭和ならではのミステリーに興味がある方におすすめの小説です。
6. 魔球
※近日更新予定。
7. ウインクで乾杯
※近日更新予定。
8. 浪花少年探偵団
※近日更新予定
9. 十字屋敷のピエロ
※近日更新予定
10. 眠りの森
おすすめ度:
正当防衛だと思われた事件には実は裏があり、第二、第三の殺人事件へとつながっていくミステリーです。
結婚や恋愛ができなくても、過剰なダイエットで命を削ることになっても、バレエダンサーとして表舞台に立つために、人生をかけて練習に励むダンサーたちの姿に衝撃を受けました。
また、刑事になったばかりの加賀恭一郎とバレーダンサーの切ない恋物語に、心が痛みました。
11. 鳥人計画
※近日更新予定
12. 殺人現場は雲の上
おすすめ度:
ルックスも性格も正反対の客室乗務員の二人が、フライトで遭遇したさまざまな事件を解決していく物語です。
機中に置き去りにされた赤ちゃんの両親を探したり、出会ってすぐに美子にプロポーズをした男性の真意に迫ったり、トイレに置き去りにされた遺書の持ち主を探したりと、奇妙な事件の真相が気になって、ページをめくる手が止まらなくなりました。
また、入社試験をダントツトップで合格した聡明な英子と、加工写真で応募するなど、全てギリギリのラインで合格したおっちょこちょいの美子という正反対の二人が協力して事件を解決していく姿が面白く、物語に一気に引き込まれました。
一方で、考えさせられるような内容はありませんでしたが、気軽に読めて、明るい気持ちになれたので、最後まで楽しめました。
気軽に読めて、明るい気持ちになれるミステリーに興味がある方におすすめの小説です。
13. ブルータスの心臓
※近日更新予定
14. 探偵倶楽部
※近日更新予定
15. 宿命
※近日更新予定
16. 犯人のいない殺人の夜
おすすめ度:
少し奇妙な事件の謎に迫る短編ミステリ集です。
岸田家で起きた殺人事件には、なぜ死体もなければ犯人もいなかったのか?など、少し奇妙な事件に引き込まれて、最後まで一気に読みました。
17. 仮面山荘の殺人事件
※近日更新予定
18. 変身
※近日更新予定
19. 回廊亭殺人事件
おすすめ度:
恋人をこの世から消され、首を絞められて、大火傷を負わされた主人公が、真犯人に復讐するために、老婆に変装して回廊亭に乗り込む物語です。
遺産相続を巡って集まった一族の誰もが怪しく思え、真犯人が気になって一気に読みました。
また、ラストは衝撃の事実に驚かされ、悲しい結末に心が痛みました。
20. 天使の耳
※近日更新予定
21. ある閉ざされた雪の山荘で
おすすめ度:
目の前で次々と仲間が消えていくのは果たして芝居なのか、それとも実際に起こった殺人事件なのか、という謎に迫る本格ミステリーです。
登場人物たちが、「実は殺人事件かもしれない、でも芝居だったら次の舞台で使ってもらえない…」と葛藤する姿に心が動かされ、ページをめくる手が止まらなくなりました。
また、ラストのどんでん返しに驚かされました。
22. 美しき凶器
おすすめ度:
大きく道を踏み外したことはありますか?
私はありませんが、東野圭吾さんの小説『美しき凶器』を読んで、一度道を踏み外すと戻れなくなるのかもしれないと思いました。
次々と罪を重ねて不幸になっていく人たちの姿に心が痛む物語でした。
23. 同級生
おすすめ度:
一時の気の迷いで関係をもった相手が妊娠し、交通事故で亡くなった事件の真相に迫ろうとする物語です。
主人公の妹が誰かのせいで心臓病になったことや、交通事故の原因を作った教師がいること、また、その教師が誰かに絞殺されるなど、次々と気になる謎が提示されたので、続きが気になってページをめくる手が止まらなくなりました。
一方で、東野圭吾さんが教師が大嫌いだということが伝わってくる展開に苦笑いしました。
24. 分身
※近日更新予定
25. しのぶセンセにサヨナラ
※近日更新予定
26. 怪しい人びと
おすすめ度:
自分の考えが正しいと思い込んでいる人たちが、ある出来事に遭い、思い込みが粉々に砕かれる物語に興味がある方におすすめの小説です。
27. むかし僕が死んだ家
※近日更新予定
28. 虹を操る少年
※近日更新予定
29. パラレルワールド・ラブストーリー
※近日更新予定
30. 怪笑小説
おすすめ度:
芸能人の追っかけに全財産をつぎこむ老女や、すべての超常現象はタヌキの仕業だと言い張る男など、少し行き過ぎた行動をとる人たちをブラックユーモアを交えて皮肉る短編集です。
クスッと笑えるブラックユーモアに引き込まれるだけでなく、それぞれの短編でミステリーのような驚きも味わえたので、最後まで一気に読みました。
また、好き勝手に振る舞っている人たちが、適当なことばかり言っている姿が描かれていたので、「他人の話を鵜呑みにするのはバカらしい!」ということにも気づけました。
31. 天空の蜂
※近日更新予定
32. 名探偵の掟
おすすめ度:
名探偵・天下一五郎とヘッポコ警部・大河原番三が、与えられた役柄を演じながら、本格ミステリーの裏側に迫る物語です。
今どき密室殺人は恥ずかしい、島や別荘を孤立させる事件は飽きただけでなく、不自然すぎて面白くないなど、12の本格ミステリーを取り上げて、皮肉る展開に引き込まれました。
また、それぞれの事件で驚きのラストが用意されているので、ページをめくる手が止まらなくなりました。
33. どちらかが彼女を殺した
おすすめ度:
最後まで園子を殺した犯人の名前が明かされないので、読者である私たちが、佃潤一か弓馬佳代子のどちらが犯人なのかを推理するミステリーです。
注意深く読めば、犯人が特定できるように構成されているので、何度か読み返せば「そうだったのか!」と全てがつながり、気持ちよさが味わえます。(文庫本の袋とじにはヒントもあります)
また、身勝手な犯人たちの言動に怒りが湧く物語でもありますが、それ以上に加賀恭一郎の優しさに心が動かされました。
34. 毒笑小説
おすすめ度:
親や上司の指示がないと行動できない人たちを中心に、滑稽な人たちの姿をブラックユーモアを交えて皮肉る短編集です。
マニュアルや他人に指示されないと行動できない人たちのバカらしさと悲しさが大げさに取り上げられていますが、身近にいる人たちにも重なる部分があるので、少し心が痛みました。
また、状況次第で新生物を保護したり駆除したりと、人間の自分勝手な姿が取り上げられているなど、それぞの短編に込められたメッセージに共感できました。
35. 悪意
おすすめ度:
人気作家を殺害した犯人の「悪意」に、加賀恭一郎が立ち向かうミステリーです。
ミスリードさせるために、犯人が意図して嘘を織り交ぜて書いた「手記」と、加賀恭一郎の「捜査記録」で物語が展開していく構成が面白く、少しでも早く真相にたどり着きたくて、一気読みしました。
ラストは二転三転する展開に驚かされ、いじめをする身勝手な人間の心の奥底にある「凄まじい悪意」に恐怖しました。
36. 名探偵の呪縛
※近日更新予定
37. 探偵ガリレオ
おすすめ度:
警視庁捜査一課の草薙俊平が担当することになった不可思議な事件の謎を、帝都大学理工学部物理学科の助教授・湯川学が解き明かしていくミステリーです。
突然少年の後頭部が燃え上がったり、精巧なデスマスクが池から見つかったり、心臓発作で亡くなった中年男性の右胸が壊死していたりと、斬新なトリックに驚かされ、それらを科学的に解き明かす展開に、ページをめくる手が止まらなくなりました。
また、論理的ではない子どもが苦手だと言いながらも、科学至上主義ではなく、人の心も大切にする湯川助教授の魅力に引き込まれました。
38. 秘密
※近日更新予定
39. 私が彼を殺した
おすすめ度:
『どちらかが彼女を殺した』に引き続き、最後まで犯人の名前が明かされないミステリーです。
殺されても仕方がない男に恨みを抱く三人が、不可能と思える犯行を成し遂げる展開に、誰が犯人で、どんなトリックを使ったのか気になって、最後まで一気読みしました。
鼻炎用カプセルを毒薬とすり替えたのは誰か?に注目して読めば、犯人が特定できる構成になっているので、『どちらかが彼女を殺した』よりも犯人を推理しやすく思えました。(文庫本の袋とじにはヒントもあります)
40. 白夜行
※近日更新予定
41. 嘘をもうひとつだけ
おすすめ度:
人生をかけて嘘をつく犯人たちに対して、加賀恭一郎が決定的な矛盾を突きつける短編集です。
すべてを犠牲にしてでも守りたいものがある人たちが嘘をつき、その嘘を貫き通すために、さらに嘘を積み重ねていく姿に、心が痛みました。
また、嘘をつき続けた先に待っている悲しい結末に、心が揺さぶられました。
42. 予知夢
おすすめ度:
森崎礼美という女子高生が生まれる前から結婚を夢見ていた男や、彼女が殺された同時刻に遠く離れた場所で彼女の姿を目撃した男、ポルターガイスト現象が起こる家など、オカルト的な事件の謎を湯川助教授が解き明かしていくミステリーです。
オカルト現象を目の当たりにしても、騒ぐことなく、淡々と科学的に謎を解き明かしていく湯川助教授の姿に引き込まれました。
また、トリックも想像を上回るものだったので、驚かされました。
43. 片想い
※近日更新予定
44. 超・殺人事件
おすすめ度:
本が売れない時代に、どうにかして自分の本を売ろうとする作家たちを、ブラックユーモアと共に取り上げた短編集です。
ミステリーよりもブラックユーモアに重きが置かれているので、驚くようなオチはありませんでしたが、クスッと笑える物語が楽しめました。
また、東野圭吾さんの本音も混ぜられているように思え、作家という職業の大変さも伝わってきました。
45. レイクサイド
おすすめ度:
並木俊介の浮気相手である高階英理子が殺されたので、合宿に参加していた親たちが協力して、事件を隠蔽しようとする物語です。
俊介の妻が殺したと自白しているのに、なぜか無関係の親たちまで協力して事件を隠蔽しようとする展開に、何か裏があるのでは?と気になり、真相が知りたくて、ページをめくる手が止まらなくなりました。
また、ラストに明かされた真相に驚き、俊介の決断に心が揺さぶられました。
46. 時生
※近日更新予定
47. ゲームの名は誘拐
おすすめ度:
自信があったプロジェクトを潰された駿介が、ゲームには自信があるという葛城勝俊の鼻をあかそうと、葛城の娘・樹理と協力して狂言誘拐をするミステリーです。
警察に捕まらないように入念な計画を立てる駿介に対して、買い物やオシャレを楽しむなど、自由に振る舞う樹理との正反対コンビが面白く、続きが気になって一気に読みました。
また、ハラハラ&ドキドキする展開が楽しめるだけでなく、ラストのどんでん返しに驚かされました。
48. 手紙
※近日更新予定
49. おれは非情勤
※近日更新予定
50. 殺人の門
※近日更新予定
51. 幻夜
※近日更新予定
52. さまよう刃
※近日更新予定
53. 黒笑小説
※近日更新予定
54. 容疑者Xの献身
おすすめ度:
天才数学者の石神が、密かに想いを寄せていた花岡靖子が元夫を殺したことを知り、彼女を守るために人生をかけてアリバイ工作をする物語です。
警察にも崩せないアリバイを築き上げた石神に対して、靖子は鉄壁のアリバイに安心し、他の男性と二人きりでデートをするなど、その恩を忘れ、徐々に石神を疎ましく思う姿に怒りが込み上げてきましたが、他人の不幸の上に自分の幸せは築けないとわかる結末に心が揺さぶられました。
また、石神と湯川准教授の対決に引き込まれ、明かされた真相に叫び出したくなるほどの衝撃を受けましたが、それだけでなく、石神が四色問題を解いていた理由に涙が止まらなくなりました。
55. 赤い指
おすすめ度:
自分の思い通りにいかないと、すぐにキレてしまうバカ息子の罪を、認知症になった母に押し付けて、問題から目を背けようとする家族の物語です。
ラストは叫び出したくなるほどの衝撃の展開に驚かされ、心がかき乱され、真心を踏みにじってきた家族に怒りと涙が止まらなくなりました。
一方で、前原一家のような家庭問題を抱えながらも、筋を通して親子の確執を乗り越えていく加賀恭一郎の姿に心が動かされました。
56. 使命と魂のリミット
※近日更新予定
57. 夜明けの街で
おすすめ度:
「夫が浮気をすれば殺す」という仲西秋葉と不倫関係になった渡部が、彼女と結婚するために、15年前に起きた事件の真相に迫る物語です。
妻と娘と楽しく過ごしていた渡部が、秋葉に恋をして、家庭を壊してでも、彼女と結ばれようとする後先考えない行動の行く末が気になって、ページをめくる手が止まらなくなりました。
また、秋葉が容疑者だという15年前の事件の真相も気になって最後まで一気に読み、ラストは明かされた真相に驚かされるだけでなく、女性のあまりの強さに絶句しました。
58. ダイイング・アイ
※近日更新予定
59. 流星の絆
※近日更新予定
60. ガリレオの苦悩
おすすめ度:
離れにいる息子を身体の自由がきかない助教授がどうやって焼死させたのか?女子中学生が水晶を使ったダウンジングで犬の死体を発見できた理由は?など、不可思議な事件の謎を、湯川准教授が解き明かしていくミステリーです。
本作で新たに登場した新人刑事・内海薫が、湯川准教授に協力しないと拒否されても、トリックを暴こうと必死になって、一人で何度も実験を繰り返す姿に心が動かされました
また、「どんなにわかりきったことでも、まずやってみる。実際の現象からしか新発見は生まれない」といった湯川准教授の言葉が心に突き刺さり、今すぐ行動を起こしたくなりました。
61. 聖女の救済
おすすめ度:
遠く離れた場所から夫に毒物を飲ませたトリックに、湯川准教授が迫る物語です。
毒物が入っていたコーヒー、コーヒーを淹れる時に使ったペーパーフィルター、ケトルから綾音の指紋は検出されず、毒物がどこから混入したのかさえわからない、まさに鉄壁のアリバイに挑む展開に、一気に引き込まれました。
また、女性を子どもを産む道具だとみなす夫に鉄槌を下した綾音の気持ちに共感でき、タイトルに込められた真意に驚かされました。
62. パラドックス13
※近日更新予定
63. 新参者
おすすめ度:
所轄に異動を命じられ、殺人事件の捜査から外された加賀恭一郎が、「事件によって傷つけられた人たちも被害者だ」といって、彼らの傷を癒すために真実を明らかにしていく物語です。
夫の浮気に悩む女将や、嫁姑問題に悩む瀬戸物屋など、事件と間接的に関わりをもった人たちの悩みを解決していくことで、殺人事件の真相が明らかになる展開に驚き、ページをめくる手が止まらなくなりました。
また、見下されてきた警視庁の刑事の悩みまで解決し、その刑事から「あんた一体、何者なんだ?」と尋ねられた加賀恭一郎が、「何者でもありません。ただの新参者です」と答える姿がカッコよく、彼の魅力の虜になりました。
64. カッコウの卵は誰のもの
※近日更新予定
65. プラチナデータ
※近日更新予定
66. 白銀ジャック
※近日更新予定
67. あの頃の誰か
※近日更新予定
68. 麒麟の翼
おすすめ度:
ナイフで刺された青柳武明が、なぜ近くにあった交番を素通りして麒麟の翼像まで歩いたのか?という謎に、加賀恭一郎が迫る物語です。
とはいえ、『新参者』に続き、加賀は所轄の刑事ということもあり、事件そのものではなく、武明が眼鏡ケースを買った店を探したり、食べ歩きをしていた蕎麦屋や神社を訪れるなど、周辺の小さな謎を解いていきますが、その積み重ねで事件の真相に迫っていく展開に引き込まれました。
また、「人は反省をしないと同じ過ちを繰り返す」というメッセージが心に突き刺さり、明かされた衝撃の真相に心がかき乱されました。
69. 真夏の方程式
おすすめ度:
16年前に殺人容疑で逮捕された仙波英俊の消息を、堤防下の岩場で死体となって発見された元警察官が探していたことを知った湯川准教授が、自らの意志で事件を解決しようとする物語です。
これまで積極的に警察の捜査に協力してこなかった湯川准教授が、自らの意思で事件を解決しようとする理由が気になり、ページをめくる手が止まらなくなりました。
また、子ども嫌いな湯川准教授が恭平と仲良くする姿に微笑ましくなる一方で、明かされた真相に心が痛み、「今すぐ解決できない問題だとしても、人生をかけて悩み続けることに価値がある」といった湯川准教授の優しさ溢れる言葉に、涙が止まらなくなりました。
70. マスカレード・ホテル
おすすめ度:
不可解な連続殺人事件の犯人を捕まえるために、そしてお客様を守るために、新田浩介と山岸尚美がホテル・コルテシア東京に訪れる客の素顔を暴こうとするミステリーです。
目が見えないフリをして接触してくる老女や、「写真の男を私に近づけるな!」といって警護を要求してくる女性、何度も新田を指名して嫌がらせを繰り返す男性など、客の誰もが怪しく思え、ページをめくる手が止まらなくなりました。
また、「性善説」と「性悪説」といえるほど正反対な二人が、対立を乗り越え、「お客様を守り、犯人を捕まえる」という共通の目的のために協力する姿にグッときました。
71. 歪笑小説
※近日更新予定
72. ナミヤ雑貨店の奇蹟
おすすめ度:
空き巣をして逃走中の3人の少年たちが、廃業した雑貨店に身を潜め、過去から次々と投函される悩み相談に乗る物語です。
オリンピックを目指すべきか、癌になった恋人の側にいるべきか?など、真剣な悩み相談に対して、感情に任せて上から目線で適当な返事を書く少年たちに怒りが湧きますが、どのような返信を受け取っても、前向きに捉え、自己解決していく相談者たちの姿に引き込まれました。
また、上手くいかない現状を他人や環境のせいにする一方で、適当な返事を書いて人の役に立ったと勘違いしていた少年たちに対してさえ、温かい励ましを送るナミヤ雑貨店の店主に心が動かされました。
73. 虚像の道化師
おすすめ度:
幻聴に悩まされていた人たちが、次々と自殺や傷害事件を起こしたり、双子の妹が、姉が襲われる姿をテレパシーで目撃したと主張するなど、不可思議な事件の謎を湯川准教授が解き明かしていくミステリーです。
殺された妻のメッセージを読み解き、残された夫を励ましたり、偽装工作をする女性を庇うなど、これまでとは一味違う湯川准教の優しさに心が動かされました。
また、「人の意見に耳を傾け、自分のやり方や考え方を常にチェックするのは、肉体的にも精神的にも負担が大きい。それに比べて、他人の意見に耳を貸さず、自分の考えに固執するのは楽だ。そして楽なことを求めるのは怠け者だ」といった湯川准教授のセリフが心に突き刺さりました。
74. 禁断の魔術
おすすめ度:
フリーライターが殺害された事件や、政治担当の新聞記者・古芝秋穂がホテルのスイートルームでショック死した事件、秋穂の弟で、湯川准教授の愛弟子でもある古芝伸吾が、行方をくらませた事件など、複数の事件がひとつにつながっていく物語です。
短期間しか関わりがなくても、科学に情熱を注ぐ古芝伸吾を愛弟子だという湯川准教授が魅力的で、そんな愛弟子を守るために捨て身の行動に出る湯川准教授の姿に心が動かされました。
また、「科学は扱う人間の心次第。邪悪な人間の手にかかれば禁断の魔術となる。科学者は常にそのことを忘れてはならない」という湯川准教授の言葉が心に突き刺さりました。
75. 夢幻花
※近日更新予定
76. 祈りの幕が下りる時
おすすめ度:
加賀恭一郎の母が、幼い彼を捨てて家を飛び出した理由と、人気演出家の同級生が殺された事件の謎に迫る物語です。
幼い子どもを捨てた二人の母親が登場しますが、「子どもの幸せを願う母」と、「自分の幸せしか考えない母」の対比に、心がかき乱されました。
また、原子力発電所で働く人たちの姿も取り上げられており、たとえ原発事故が起きなかったとしても、その犠牲になっている人たちがいるという事実に、心が痛みました。
77. 疾風ロンド
※近日更新予定
78. 虚ろな十字架
おすすめ度:
死刑制度をめぐる過去と現在の殺人事件を描いたミステリです。
犯人は、死刑を運命として受け入れ、最後まで人を殺したことを反省しなかったという事実に、死刑制度は本当に必要なのか?と考えさせられました。
79. マスカレード・イブ
おすすめ度:
『マスカレード・ホテル』で活躍した新田浩介と山岸尚美が出会う前の物語を取り上げた前日譚です。
二人が直接出会うことはありませんが、それぞれの行動が間接的に助け合い、犯人逮捕へとつながっていく展開に引き込まれました。
もちろん、単独のミステリーとしても十分楽しめますが、『マスカレード・ホテル』につながるラストに、前作を読み返したくなりました。
80. ラプラスの魔女
おすすめ度:
未来は政治家や著名人など、一部の人たちの言動で決まると思っていませんか?
もちろん、そういった部分もありますが、東野圭吾さんの小説『ラプラスの魔女』を読んで、私たち一人ひとりの行動で決まるのだと改めて気づかされました。
だからこそ、少しでも望ましい未来に近づくように、日々行動していこうと思える物語でした。