東野圭吾さんの小説【全94作品】を発売順にご紹介

エンタメまとめ

ラストに衝撃を受けるミステリーはお好きですか?

私は大好きなので、東野圭吾さんの小説はすべて読もうと思っています。

ラストに衝撃の事実が明かされる驚きの物語が楽しめるだけでなく、皮肉や笑いが込められた物語や、感動の物語、少年法や脳死、コロナといった身近な問題を取り上げた物語など、バラエティに富んだミステリーが楽しめるからです。

今回は、東野圭吾さんの小説【全94作品】を発売順に紹介します。

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  1. 東野圭吾さんの小説【全94作品】を発売順にご紹介
    1. 1. 放課後
    2. 2. 卒業
    3. 3. 白馬山荘殺人事件
    4. 4. 学生街の殺人
    5. 5. 11文字の殺人
    6. 6. 魔球
    7. 7. ウインクで乾杯
    8. 8. 浪花少年探偵団
    9. 9. 十字屋敷のピエロ
    10. 10. 眠りの森
    11. 11. 鳥人計画
    12. 12. 殺人現場は雲の上
    13. 13. ブルータスの心臓
    14. 14. 探偵倶楽部
    15. 15. 宿命
    16. 16. 犯人のいない殺人の夜
    17. 17. 仮面山荘の殺人事件
    18. 18. 変身
    19. 19. 回廊亭殺人事件
    20. 20. 天使の耳
    21. 21. ある閉ざされた雪の山荘で
    22. 22. 美しき凶器
    23. 23. 同級生
    24. 24. 分身
    25. 25. しのぶセンセにサヨナラ
    26. 26. 怪しい人びと
    27. 27. むかし僕が死んだ家
    28. 28. 虹を操る少年
    29. 29. パラレルワールド・ラブストーリー
    30. 30. 怪笑小説
    31. 31. 天空の蜂
    32. 32. 名探偵の掟
    33. 33. どちらかが彼女を殺した
    34. 34. 毒笑小説
    35. 35. 悪意
    36. 36. 名探偵の呪縛
    37. 37. 探偵ガリレオ
    38. 38. 秘密
    39. 39. 私が彼を殺した
    40. 40. 白夜行
    41. 41. 嘘をもうひとつだけ
    42. 42. 予知夢
    43. 43. 片想い
    44. 44. 超・殺人事件
    45. 45. レイクサイド
    46. 46. 時生
    47. 47. ゲームの名は誘拐
    48. 48. 手紙
    49. 49. おれは非情勤
    50. 50. 殺人の門
    51. 51. 幻夜
    52. 52. さまよう刃
    53. 53. 黒笑小説
    54. 54. 容疑者Xの献身
    55. 55. 赤い指
    56. 56. 使命と魂のリミット
    57. 57. 夜明けの街で
    58. 58. ダイイング・アイ
    59. 59. 流星の絆
    60. 60. ガリレオの苦悩
    61. 61. 聖女の救済
    62. 62. パラドックス13
    63. 63. 新参者
    64. 64. カッコウの卵は誰のもの
    65. 65. プラチナデータ
    66. 66. 白銀ジャック
    67. 67. あの頃の誰か
    68. 68. 麒麟の翼
    69. 69. 真夏の方程式
    70. 70. マスカレード・ホテル
    71. 71. 歪笑小説
    72. 72. ナミヤ雑貨店の奇蹟
    73. 73. 虚像の道化師
    74. 74. 禁断の魔術
    75. 75. 夢幻花
    76. 76. 祈りの幕が下りる時
    77. 77. 疾風ロンド
    78. 78. 虚ろな十字架
    79. 79. マスカレード・イブ
    80. 80. ラプラスの魔女
    81. 81. 人魚の眠る家
    82. 82. 危険なビーナス
    83. 83. 恋のゴンドラ
    84. 84. 雪煙チェイス
    85. 85. 素敵な日本人
    86. 86. マスカレード・ナイト
    87. 87. 魔力の胎動
    88. 88. 沈黙のパレード
    89. 89. 希望の糸
    90. 90. クスノキの番人
    91. 91. ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
    92. 92. 白鳥とコウモリ
    93. 93. 透明な螺旋
    94. 94. マスカレード・ゲーム
  2. まとめ

東野圭吾さんの小説【全94作品】を発売順にご紹介

では早速、東野圭吾さんの小説【全94作品】を発売順に紹介します。あらすじと感想、おすすめ度も参考にしてください。

1. 放課後

おすすめ度:3.0

  • 主人公が何者かに命を狙われる展開にハラハラ・ドキドキする
  • 怪しい人物が次々と登場するので、犯人が気になって一気に読んでしまう
  • 意外な犯人に驚き、予想外の悲しい結末に心が痛む
あらすじ
家電メーカーから女子高の教師に転職した前島は、何者かに命を狙われていました。すでに3度危ない目にあっていたので、警察に届けようとしますが、校長に止められます。ところが、その直後に生徒指導の教師・村橋が更衣室で青酸中毒で亡くなりました。村橋には自殺する動機がなく、犯人の痕跡もあったので、警察は他殺として捜査を進めますが、疑わしい教師や生徒にはアリバイがあり、犯人が特定できませんでした。その後、体育祭で別の教師も殺され…。

何者かに命を狙われている女子高の教師が、殺される前に犯人を捕まえようと、生徒指導の教師が密室で殺された事件の真相に迫るミステリーです。

恋多き女教師や先生を二人きりの旅行に誘う問題児、剣道部の主将で頭脳明晰の美少女、先生をナンパするアーチェリー部の主将など、怪しい人物が次々と登場するので、誰が犯人か気になって、一気に読みました。

また、ラストは密室のトリックと意外な犯人に驚かされるだけでなく、予想外の悲しい結末に心が痛みました。

2. 卒業

おすすめ度:3.5

  • 大学生の加賀恭一郎が、殺人事件の真相に迫る展開に引き込まれる
  • 茶道の「雪月花之式」というくじ引きゲームを使ったトリックが面白い
  • 大人への一歩を踏み出す加賀恭一郎がかっこよく、強くなりたいと思える
あらすじ
大学生の加賀恭一郎は、仲の良い同級生たちと喫茶店で会話をしたり、バーでお酒を飲むなど、楽しい学生生活を過ごしていました。しかし、ある日。仲間の一人・祥子が寮で手首を切って死にます。密室で、室内にカミソリが落ちていたことから、警察は自殺と断定しますが、その後の調べで他殺の可能性が浮かび上がってきました。住人以外にも寮に侵入する方法がみつかったからです。さらに、波香が茶道のくじ引きゲームをしているときに殺されたので…。

大学生の加賀恭一郎が、友人たちが亡くなった事件の真相に迫る、加賀恭一郎シリーズ幕開けの物語です。

大学生でありながらも、事件の真相を明らかにしようと一人奮闘する加賀恭一郎の魅力に引き込まれるだけでなく、茶道の「雪月花之式」というくじ引きゲームを使ったトリックも面白く、犯人を推理する楽しさも味わえたので、最後まで一気に読みました。

また、「本当の友情とは馴れ合うことではなく、それぞれが信じた道を進むことに拍車をかける関係のことだ」と言って、大人への一歩を踏み出す加賀恭一郎がかっこよく、本当の友情が築ける強さを身につけたくなりました。

3. 白馬山荘殺人事件

おすすめ度:3.0

  • ペンションに隠された暗号と密室殺人の謎に迫る物語に引き込まれる
  • ラストの二転三転する展開が面白い
あらすじ
一年前に、兄が服毒自殺したと判断された事件に納得のいかない妹の菜穂子は、友人の真琴と一緒に、信州白馬にあるペンション「まざあ・ぐうす」に向かいました。兄が亡くなる直前に、「マリア様が、家に帰るのはいつか?」という謎のメッセージを手紙で送ってきたので、自殺するとは思えなかったからです。しかし、兄が亡くなった部屋を探っても、密室の謎が解けません。それだけでなく、ペンション自体にも謎の暗号が散りばめられていたので…。

一年前に亡くなった兄は、自殺ではなく、殺されたのではないか?と考えた妹とその友人が、ペンション「まざあ・ぐうす」に散りばめられた暗号と、密室の謎に迫る物語です。

イギリスで古くから伝承されてきた「マザー・グース」が事件の謎を解く鍵となっており、ペンションの各部屋に散りばめられた「英文で書かれた暗号」の謎に迫る展開に一気に引き込まれました。

また、ラストの二転三転する展開が面白く、予想外の犯人に驚かされました。

4. 学生街の殺人

※近日更新予定。

5. 11文字の殺人

おすすめ度:3.0

  • 主人公が接触した人物が次々と殺されていく展開に引き込まれる
  • 昭和ならではのセキュリティ意識の甘さに時代を感じさせられる
  • 意外な結末に驚かされ、心が痛む
あらすじ
女流推理作家のあたしは、恋人で、フリーライターの川津雅之から「誰かに命を狙われている」と聞かされました。彼とは担当編集者の荻尾冬子を通じて2ヶ月前に知り合ったばかりでしたが、彼は何者かに後頭部を鈍器で殴られ、港のそばに捨てられました。その後、葬儀が終わり、彼の妹から膨大な量の資料をもらいますが、クルージング・ツアー事故関連の資料だけが盗まれます。この事故には何かあると考えたあたしは、冬子と一緒に調査を始めますが…。

クルージング・ツアー事故の関係者が、次々と殺されていくミステリーです。

主人公の女流推理作家が接触した人物が次々と殺されていく展開に、事故の真相と犯人が気になって、ページをめくる手がとまらなくなりました。

一方で、不動産屋で元住人の話が聞けたり、クルージング・ツアーの参加者リストを簡単に入手できたり、他人が家に入り込んでも、それほど不審に思わないなど、昭和ならではのセキュリティ意識の甘さに時代を感じさせられました。

また、心に響くメッセージや、考えさせられるようなテーマはありませんでしたが、意外な結末に驚かされ、心が痛みました。

昭和ならではのミステリーに興味がある方におすすめの小説です。

6. 魔球

※近日更新予定。

7. ウインクで乾杯

※近日更新予定。

8. 浪花少年探偵団

※近日更新予定

9. 十字屋敷のピエロ

※近日更新予定

10. 眠りの森

おすすめ度:4.0

  • 過去と現在の事件がつながっていく展開に引き込まれる
  • 加賀恭一郎の切ない恋物語に心が痛む
  • 全てを犠牲にして表舞台に立とうとするバレエダンサーの姿に衝撃を受ける
あらすじ
高柳バレエ団に所属する斎藤葉瑠子は、事務所に不法侵入してきた男性と鉢合わせになり、驚いて殴り殺しました。高柳バレエ団は、葉瑠子の正当防衛を主張しますが、殺された男性が不法侵入した理由がどうしてもわかりません。ところが、その後の調べで、殺された男性が風間利之という名の画家で、2年前にニューヨークに滞在していたことがわかります。しかも、高柳バレエ団の一員も、同時期にニューヨークに留学していたので…。

正当防衛だと思われた事件には実は裏があり、第二、第三の殺人事件へとつながっていくミステリーです。

結婚や恋愛ができなくても、過剰なダイエットで命を削ることになっても、バレエダンサーとして表舞台に立つために、人生をかけて練習に励むダンサーたちの姿に衝撃を受けました。

また、刑事になったばかりの加賀恭一郎とバレーダンサーの切ない恋物語に、心が痛みました。

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11. 鳥人計画

※近日更新予定

12. 殺人現場は雲の上

おすすめ度:3.0

  • 客室乗務員が遭遇した奇妙な事件の真相が気になって一気に読んでしまう
  • 正反対の二人が協力して事件を解決していく姿が面白い
  • 気軽に読めて明るい気持ちになれる
あらすじ
新日本航空で客室乗務員として働く早瀬英子と藤真美子は、ルックスも性格も正反対でしたが、仲が良く、ABコンビと呼ばれていました。そんな彼女たちが今回遭遇したのは、本間という乗客の妻がホテルで殺害された事件です。鹿児島に到着後、機長たちと飲んでいたスナックに本間が現れたので、4時間ほど一緒に飲んで解散したところ、本間の妻が部屋で殺されていたのです。殺害時刻に本間が席を立った形跡はなく、彼のアリバイは完璧でしたが…。

ルックスも性格も正反対の客室乗務員の二人が、フライトで遭遇したさまざまな事件を解決していく物語です。

機中に置き去りにされた赤ちゃんの両親を探したり、出会ってすぐに美子にプロポーズをした男性の真意に迫ったり、トイレに置き去りにされた遺書の持ち主を探したりと、奇妙な事件の真相が気になって、ページをめくる手が止まらなくなりました。

また、入社試験をダントツトップで合格した聡明な英子と、加工写真で応募するなど、全てギリギリのラインで合格したおっちょこちょいの美子という正反対の二人が協力して事件を解決していく姿が面白く、物語に一気に引き込まれました。

一方で、考えさせられるような内容はありませんでしたが、気軽に読めて、明るい気持ちになれたので、最後まで楽しめました。

気軽に読めて、明るい気持ちになれるミステリーに興味がある方におすすめの小説です。

13. ブルータスの心臓

※近日更新予定

14. 探偵倶楽部

※近日更新予定

15. 宿命

※近日更新予定

16. 犯人のいない殺人の夜

おすすめ度:3.0

  • 奇妙な事件に引き込まれる
  • 意外な真相に驚かされる
  • 少し切ないラストに心が痛む
あらすじ
高校生の中岡良は、親友の行原達也が屋上から落ちて死んだと聞き、すぐに自殺ではないと思いました。目撃者は、屋上に一人でいた達也が柵に上り、突然落ちたのを見たと言いましたが、慎重派の達也が柵に上るとは思えず、一人で屋上にいた理由もわからなかったからです。達也の恋人・佐伯洋子に話を聞いても、詳しいことは何もわかりませんでしたが、達也にフラれた女子学生がいることを知ります。そこで中岡は、他に目撃者がいないか探したところ…。

少し奇妙な事件の謎に迫る短編ミステリ集です。

岸田家で起きた殺人事件には、なぜ死体もなければ犯人もいなかったのか?など、少し奇妙な事件に引き込まれて、最後まで一気に読みました。

17. 仮面山荘の殺人事件

※近日更新予定

18. 変身

※近日更新予定

19. 回廊亭殺人事件

おすすめ度:3.0

  • 半年前に起きた心中事件の真犯人が気になって一気に読んでしまう
  • 衝撃のラストに驚かされる
あらすじ
32歳の桐生枝梨子は、本間菊代という老婆に変装して、回廊亭に向かいました。回廊亭では、莫大な財産を遺して亡くなった一ケ原高顕の遺産相続を巡り、一族が集まっていました。半年前に回廊亭で恋人の二郎を消し、枝梨子の首を絞め、火を放ち、心中事件に見せかけた真犯人が、集まった一族の中にいると考えた彼女は、揺さぶりをかけたところ、一族の一人が殺されます。枝梨子は、警察よりも先に真相を暴き、真犯人に復讐しようとしますが…。

恋人をこの世から消され、首を絞められて、大火傷を負わされた主人公が、真犯人に復讐するために、老婆に変装して回廊亭に乗り込む物語です。

遺産相続を巡って集まった一族の誰もが怪しく思え、真犯人が気になって一気に読みました。

また、ラストは衝撃の事実に驚かされ、悲しい結末に心が痛みました。

20. 天使の耳

※近日更新予定

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21. ある閉ざされた雪の山荘で

おすすめ度:3.0

  • 舞台稽古と聞かされて集まった七人が、次々と姿を消す展開に引き込まれる
  • 事件が「芝居」か「現実」か気になってページをめくる手がとまらなくなる
あらすじ
有名な劇団の演出家である東郷陣平のオーディションに合格した七人の男女が、特別な打ち合わせだと聞かされてペンションに集められます。しかし、ペンションに着くと、東郷はおらず、「一人一人が脚本家となって推理劇を演じろ」と手紙で指示されました。そこで彼らは演技を始めますが、仲間がひとり、またひとりと消えていきます。しかも、血のついた凶器まで見つかったので…。

目の前で次々と仲間が消えていくのは果たして芝居なのか、それとも実際に起こった殺人事件なのか、という謎に迫る本格ミステリーです。

登場人物たちが、「実は殺人事件かもしれない、でも芝居だったら次の舞台で使ってもらえない…」と葛藤する姿に心が動かされ、ページをめくる手が止まらなくなりました。

また、ラストのどんでん返しに驚かされました。

22. 美しき凶器

おすすめ度:3.1

  • 罪を重ねて不幸になっていく人たちの姿に心が痛む
  • 手段を選ばない毒蜘蛛のような復讐者に恐怖する
  • ラストはちょっとした驚きが味わえる
あらすじ
かつて世界で活躍した日浦有介たち4人のスポーツ選手は、過去に犯した過ちを世間に公表されそうになったので、仙堂之則これのりの屋敷に忍び込み、彼を殺し、証拠をもみ消そうと屋敷を燃やしました。ところが、仙堂にこっそり育てられた女性が、防犯カメラでその一部始終を見ており、彼らに復讐するために行動を起こします。警察官を殺して銃を奪い取り、近くの別荘から自転車を盗んで追いかけました。狙われた彼らは、自分の身を守るために協力しますが…。

大きく道を踏み外したことはありますか?

私はありませんが、東野圭吾さんの小説『美しき凶器』を読んで、一度道を踏み外すと戻れなくなるのかもしれないと思いました。

次々と罪を重ねて不幸になっていく人たちの姿に心が痛む物語でした。

23. 同級生

おすすめ度:3.0

  • 登場人物たちが隠している真相が気になって一気に読んでしまう
  • 気になる謎が次々と提示されるので、ページをめくる手がとまらなくなる
あらすじ
修文高校3年生で、野球部のマネージャーをしていた宮前由希子が、トラックに撥ねられて亡くなります。彼女は産婦人科に行く途中に、なぜか突然道路に飛び出しました。その後、野球部キャプテンの西原壮一は、由希子が自分の子どもを身籠もっていたことを知り、驚きます。彼女に後ろめたいところがあった西原は、事故の真相を解明するために、自分が父親であることを公表して聞き込みを始めますが、事故の原因を作ったと思われる教師が絞殺されたので…。

一時の気の迷いで関係をもった相手が妊娠し、交通事故で亡くなった事件の真相に迫ろうとする物語です。

主人公の妹が誰かのせいで心臓病になったことや、交通事故の原因を作った教師がいること、また、その教師が誰かに絞殺されるなど、次々と気になる謎が提示されたので、続きが気になってページをめくる手が止まらなくなりました。

一方で、東野圭吾さんが教師が大嫌いだということが伝わってくる展開に苦笑いしました。

24. 分身

※近日更新予定

25. しのぶセンセにサヨナラ

※近日更新予定

26. 怪しい人びと

おすすめ度:3.0

  • 物語の行方が気になってページをめくる手が止まらなくなる
  • 自分勝手な決めつけは不幸を招くことがわかる
  • ラストはちょっとした驚きが味わえる
あらすじ
一流企業の下請け会社に勤める川島は、同期の片岡から部屋を貸して欲しいと言われます。同僚の葉山広江と一晩過ごしたいというのです。川島は断ろうとしますが、5千円払うと言われたので、貸すことにしました。それから何度か片岡に部屋を貸し、他の同期にも部屋を貸すようになりましたが、ある日、朝になって部屋に帰ると、知らない女性がベッドの上で寝ていました。しかも、その女性は妊娠したかもしれないので、相手を探して欲しいと言い出し…。

自分の考えが正しいと思い込んでいる人たちが、ある出来事に遭い、思い込みが粉々に砕かれる物語に興味がある方におすすめの小説です。

27. むかし僕が死んだ家

※近日更新予定

28. 虹を操る少年

※近日更新予定

29. パラレルワールド・ラブストーリー

※近日更新予定

30. 怪笑小説

おすすめ度:3.5

  • 皮肉が効いたブラックユーモアが面白い
  • ミステリーのようなオチに驚かされる
  • 他人の話を鵜吞みにするバカらしさに気づける
あらすじ
某研究所に勤める河原宏は、連日徹夜して仕上げたサンプルを鞄に入れて電車に乗りました。電車は満員でしたが、運良く空いていた席に座れます。一方、河原に先に席を取られた岡本義雄は、若い奴は立っとけと心の中で罵っていました。また、岡本の近くにいた和田弘美は、彼の息が臭くて我慢できず、ブレーキに合わせて彼の足をハイヒールで踏みました。このような不満だらけの電車に、お婆さんや妊婦さん、図々しいオバサンたちまで乗ってきたので…。

芸能人の追っかけに全財産をつぎこむ老女や、すべての超常現象はタヌキの仕業だと言い張る男など、少し行き過ぎた行動をとる人たちをブラックユーモアを交えて皮肉る短編集です。

クスッと笑えるブラックユーモアに引き込まれるだけでなく、それぞれの短編でミステリーのような驚きも味わえたので、最後まで一気に読みました。

また、好き勝手に振る舞っている人たちが、適当なことばかり言っている姿が描かれていたので、「他人の話を鵜呑みにするのはバカらしい!」ということにも気づけました。

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31. 天空の蜂

※近日更新予定

32. 名探偵の掟

おすすめ度:3.0

  • 名探偵とヘッポコ警部が、与えられた役柄を演じているという設定が面白い
  • 12の本格ミステリーを取り上げて、皮肉る展開に引き込まれる
あらすじ
県警本部捜査一課の警部である大河原番三は、任務についてから一度も手柄を立てたことがありませんでした。それでも警部になれたのは、名探偵の天下一五郎が、数々の事件を解決してきたからです。とはいえ、大河原警部が無能なわけではなく、与えられた役を演じているだけです。事件が起きれば、いち早く真相を見抜き、わざと推理を迂回し、天下一五郎が真相を解き明かすまで待っているのです。そんな大河原警部が今回担当することになった事件は…。

名探偵・天下一五郎とヘッポコ警部・大河原番三が、与えられた役柄を演じながら、本格ミステリーの裏側に迫る物語です。

今どき密室殺人は恥ずかしい、島や別荘を孤立させる事件は飽きただけでなく、不自然すぎて面白くないなど、12の本格ミステリーを取り上げて、皮肉る展開に引き込まれました。

また、それぞれの事件で驚きのラストが用意されているので、ページをめくる手が止まらなくなりました。

33. どちらかが彼女を殺した

おすすめ度:3.5

  • 最後まで犯人の名前が明かされないので、推理する楽しさが味わえる
  • 犯人たちの身勝手な言動に怒りが湧き、加賀恭一郎の優しさに心が動かされる
あらすじ
和泉園子は、つくだ潤一という売れない画家と出会い、付き合うようになりましたが、親友の弓馬ゆば佳代子に彼を引き合わせたことで悲劇が起こります。佃が園子を捨てて、佳代子に乗り換えたのです。園子は彼らのことが許せず、ある行動に出ようとしますが、その前に殺されました。一方、殺された妹を発見した園子の兄・康正やすまさは、自らの手で犯人を捕まえ、復讐するために偽装工作をします。ところが、現場にやってきた加賀恭一郎は、すぐにあることに気づき…。

最後まで園子を殺した犯人の名前が明かされないので、読者である私たちが、佃潤一か弓馬佳代子のどちらが犯人なのかを推理するミステリーです。

注意深く読めば、犯人が特定できるように構成されているので、何度か読み返せば「そうだったのか!」と全てがつながり、気持ちよさが味わえます。(文庫本の袋とじにはヒントもあります)

また、身勝手な犯人たちの言動に怒りが湧く物語でもありますが、それ以上に加賀恭一郎の優しさに心が動かされました。

34. 毒笑小説

おすすめ度:3.0

  • 皮肉の効いたブラックユーモアが面白い
  • それぞれの短編に込められメッセージに共感できる
あらすじ
勉強や習い事などで時間に追われる毎日を過ごす孫を誘拐して、遊園地で遊ばせる超金持ちな祖父、天使にしか見えない新生物の発見に右往左往する人たち、食べられない&役に立たない手作り品を次々とプレゼントしてくる上司の妻、妻を殺したので自首したにも関わらず、マニュアルに載ってないという理由でたらい回しにされる殺人犯など、自分で判断できない人たちを中心に、滑稽な人たちの姿を皮肉の効いたユーモアで笑い飛ばす短編集。

親や上司の指示がないと行動できない人たちを中心に、滑稽な人たちの姿をブラックユーモアを交えて皮肉る短編集です。

マニュアルや他人に指示されないと行動できない人たちのバカらしさと悲しさが大げさに取り上げられていますが、身近にいる人たちにも重なる部分があるので、少し心が痛みました。

また、状況次第で新生物を保護したり駆除したりと、人間の自分勝手な姿が取り上げられているなど、それぞの短編に込められたメッセージに共感できました。

35. 悪意

おすすめ度:4.0

  • 犯人と主人公の独白で物語が展開していく構成が面白い
  • いじめをする身勝手な人間の心の奥底にある凄まじい悪意に恐怖する
  • 二転三転する展開に驚かされる
あらすじ
人気作家の日高邦彦が何者かに殺害されます。容疑者は、日高の親友で、児童向け作家の野々口修と、中学時代にいじめをしていた兄がモデルの小説『禁猟地』に抗議をする藤尾美弥子の二人に絞られましたが、二人にはアリバイがありました。そこで加賀恭一郎は、野々口の手記に目をつけます。手記には事実と異なる点がありましたが、加賀は真相を見抜き、野々口に犯行を認めさせます。ところが、野々口は、なぜか動機については決して口を開こうとせず…。

人気作家を殺害した犯人の「悪意」に、加賀恭一郎が立ち向かうミステリーです。

ミスリードさせるために、犯人が意図して嘘を織り交ぜて書いた「手記」と、加賀恭一郎の「捜査記録」で物語が展開していく構成が面白く、少しでも早く真相にたどり着きたくて、一気読みしました。

ラストは二転三転する展開に驚かされ、いじめをする身勝手な人間の心の奥底にある「凄まじい悪意」に恐怖しました。

36. 名探偵の呪縛

※近日更新予定

37. 探偵ガリレオ

おすすめ度:3.5

  • 物理を勉強し直したくなるような斬新なトリックが楽しめる
  • 偏屈だけど憎めない湯川助教授の魅力に引き込まれる
あらすじ
夜にバス停の前で大声でバカ話をしていた少年の後頭部が燃え上がる『燃える』。池から見つかった精巧なマスクとそっくりな顔をした死体が発見される『転写うつる』。絶対に病死にしか見えなく、他殺だとわかったとしても、警察には検討もつかない方法で人を殺す『壊死くさる』。湘南の海でビーチマットの上に浮かんでいた妻が、黄色い火柱に包まれて燃え上がる『ぜる』など、5つの不可思議な事件の謎に、湯川助教授が迫るミステリー。

警視庁捜査一課の草薙俊平が担当することになった不可思議な事件の謎を、帝都大学理工学部物理学科の助教授・湯川学が解き明かしていくミステリーです。

突然少年の後頭部が燃え上がったり、精巧なデスマスクが池から見つかったり、心臓発作で亡くなった中年男性の右胸が壊死していたりと、斬新なトリックに驚かされ、それらを科学的に解き明かす展開に、ページをめくる手が止まらなくなりました。

また、論理的ではない子どもが苦手だと言いながらも、科学至上主義ではなく、人の心も大切にする湯川助教授の魅力に引き込まれました。

38. 秘密

※近日更新予定

39. 私が彼を殺した

おすすめ度:4.0

  • 殺された男の言動に怒りが湧く
  • 容疑者たちが抱える闇の深さに驚かされる
  • 最後まで犯人の名前が明かされないので、推理する楽しさが味わえる
あらすじ
小説家で、脚本家でもある穂高誠が、女流詩人の神林美和子との結婚式当日に毒殺されます。容疑者は、美和子の兄で、実の妹と愛し合っていた神林貴弘と、穂高に好きな女性を奪われ、その女性を自殺に追い込んだ穂高を恨む駿河直之、妊娠したのに穂高に捨てられた美和子のマネージャー・雪笹香織の三人でした。穂高は常用していた鼻炎用カプセルを飲んで亡くなったことから、この三人の誰かが、鼻炎用カプセルを毒薬にすり替えたのですが…。

『どちらかが彼女を殺した』に引き続き、最後まで犯人の名前が明かされないミステリーです。

殺されても仕方がない男に恨みを抱く三人が、不可能と思える犯行を成し遂げる展開に、誰が犯人で、どんなトリックを使ったのか気になって、最後まで一気読みしました。

鼻炎用カプセルを毒薬とすり替えたのは誰か?に注目して読めば、犯人が特定できる構成になっているので、『どちらかが彼女を殺した』よりも犯人を推理しやすく思えました。(文庫本の袋とじにはヒントもあります)

40. 白夜行

※近日更新予定

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41. 嘘をもうひとつだけ

おすすめ度:3.5

  • 人生をかけて嘘をつく犯人たちの姿に心が痛む
  • どの短編もラストの意外な展開に驚かされる
あらすじ
15年前までプリマドンナとして第一線で活躍し、今では弓削バレエ団の事務局長としてバレエに関わる寺西美代子の自宅マンションの敷地内にある植え込みで、同僚の早川弘子が遺体となって発見されます。バルコニーから飛び降り自殺をしたように思われましたが、現場を見た加賀恭一郎は、すぐに他殺だと見抜きました。怪しげな点がいくつもあったからです。さらに、加賀は美代子が犯人だと確信しますが、決定的な証拠がなかったので…。

人生をかけて嘘をつく犯人たちに対して、加賀恭一郎が決定的な矛盾を突きつける短編集です。

すべてを犠牲にしてでも守りたいものがある人たちが嘘をつき、その嘘を貫き通すために、さらに嘘を積み重ねていく姿に、心が痛みました。

また、嘘をつき続けた先に待っている悲しい結末に、心が揺さぶられました。

42. 予知夢

おすすめ度:3.5

  • オカルト現象の謎を科学的に解き明かす湯川助教授が魅力的
  • 想像を上回るトリックに驚かされる
あらすじ
森崎礼美という女子高生と、彼女が生まれる前から結ばれる運命にあったと不法侵入男が主張する『夢想ゆめみる』。彼女が殺された同時刻に、彼女の姿を遠く離れた場所で目撃する『霊視みえる』。行方不明になった男性が最後に訪れた家で、決まった時刻にポルターガイスト現象が発生する『騒霊さわぐ』。1億円の保険金がかけられた社長が、何者かに絞殺される『締殺しめる』など、5つの不可思議な事件の謎に、湯川助教授が迫るミステリー。

森崎礼美という女子高生が生まれる前から結婚を夢見ていた男や、彼女が殺された同時刻に遠く離れた場所で彼女の姿を目撃した男、ポルターガイスト現象が起こる家など、オカルト的な事件の謎を湯川助教授が解き明かしていくミステリーです。

オカルト現象を目の当たりにしても、騒ぐことなく、淡々と科学的に謎を解き明かしていく湯川助教授の姿に引き込まれました。

また、トリックも想像を上回るものだったので、驚かされました。

43. 片想い

※近日更新予定

44. 超・殺人事件

おすすめ度:2.5

  • 作家たちの苦悩をブラックユーモアと共にミステリーにした物語が楽しめる
あらすじ
連載中の小説にゴルフやカラオケなどの場面を無理やりねじ込んで巨額の税金対策をしようとする作家、理系の専門用語ばかりが並ぶ小説を喜んで手に取る教師、短編ミステリーの犯人を明らかにした編集者に「新作の長編小説を出版する権利を与える」という人気作家、辻褄があわないミステリーを書いてくる認知症の作家など、作家たちの俗な悩みを取り上げたブラックユーモアたっぷりの短編集。

本が売れない時代に、どうにかして自分の本を売ろうとする作家たちを、ブラックユーモアと共に取り上げた短編集です。

ミステリーよりもブラックユーモアに重きが置かれているので、驚くようなオチはありませんでしたが、クスッと笑える物語が楽しめました。

また、東野圭吾さんの本音も混ぜられているように思え、作家という職業の大変さも伝わってきました。

45. レイクサイド

おすすめ度:3.5

  • 主人公の浮気相手を殺したのは本当に妻なのか気になる
  • 殺人事件の隠蔽に無関係の家族が協力する理由が気になって一気読みしてしまう
あらすじ
並木俊介は、妻・美菜子と、血のつながりのない息子・章太がいる姫神湖別荘地にやってきました。別荘を借りて中学受験の勉強合宿をするというので、仕事終わりに遅れて駆けつけたのですが、俊介は異様な雰囲気を感じ取りました。集まった4組の親たちが、恋愛対象としてお互いを品定めしているように思えたからです。しかも、そこに俊介が勤める会社の同僚で、浮気相手でもある高階英理子が現れ、その後、美菜子が英理子を殺したと言い出したので…。

並木俊介の浮気相手である高階英理子が殺されたので、合宿に参加していた親たちが協力して、事件を隠蔽しようとする物語です。

俊介の妻が殺したと自白しているのに、なぜか無関係の親たちまで協力して事件を隠蔽しようとする展開に、何か裏があるのでは?と気になり、真相が知りたくて、ページをめくる手が止まらなくなりました。

また、ラストに明かされた真相に驚き、俊介の決断に心が揺さぶられました。

46. 時生

※近日更新予定

47. ゲームの名は誘拐

おすすめ度:3.0

  • 二人の男女が協力して狂言誘拐をする展開に引き込まれる
  • ラストのどんでん返しに驚かされる
あらすじ
広告プランナーの佐久間駿介は、日星自動車と一緒に進めていたプロジェクトが白紙になったと聞かされました。副会長の葛城勝俊が、「短期的に注目を集めることしかできない、考えの浅いプランだ」と言ったのが原因だったので、怒りを抑えられなくなった駿介は、葛城の家に向かったところ、塀を乗り越えて家出をしようとしていた娘の樹理と出会います。駿介は、家に帰りたくないという樹理と協力して狂言誘拐を計画し、お金を騙し取ろうとしますが…。

自信があったプロジェクトを潰された駿介が、ゲームには自信があるという葛城勝俊の鼻をあかそうと、葛城の娘・樹理と協力して狂言誘拐をするミステリーです。

警察に捕まらないように入念な計画を立てる駿介に対して、買い物やオシャレを楽しむなど、自由に振る舞う樹理との正反対コンビが面白く、続きが気になって一気に読みました。

また、ハラハラ&ドキドキする展開が楽しめるだけでなく、ラストのどんでん返しに驚かされました。

48. 手紙

※近日更新予定

49. おれは非情勤

※近日更新予定

50. 殺人の門

※近日更新予定

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51. 幻夜

※近日更新予定

52. さまよう刃

※近日更新予定

53. 黒笑小説

※近日更新予定

54. 容疑者Xの献身

おすすめ度:5.0

  • 想いを寄せる女性を人生をかけて守ろうとする天才数学者に心が揺さぶられる
  • 自分勝手なヒロインに怒りが込み上げてくる
  • 明かされた真相に叫び出したくなるほどの衝撃を受ける
あらすじ
弁当屋で働く花岡靖子は、高校生の娘・美里と二人で幸せに暮らしていましたが、元夫の富樫に住所を特定され、家や職場に来てはお金を要求されるようになりました。しかも、冨樫は美里にまでちょっかいを出そうとしたので、思わず殺してしまいます。靖子は自首しようとしましたが、突然アパートの隣の住人・石神がやってきて、隠蔽に協力すると言い出しました。親しい間柄ではない石神の申し出に戸惑った靖子でしたが、協力をお願いしたところ…。

天才数学者の石神が、密かに想いを寄せていた花岡靖子が元夫を殺したことを知り、彼女を守るために人生をかけてアリバイ工作をする物語です。

警察にも崩せないアリバイを築き上げた石神に対して、靖子は鉄壁のアリバイに安心し、他の男性と二人きりでデートをするなど、その恩を忘れ、徐々に石神を疎ましく思う姿に怒りが込み上げてきましたが、他人の不幸の上に自分の幸せは築けないとわかる結末に心が揺さぶられました。

また、石神と湯川准教授の対決に引き込まれ、明かされた真相に叫び出したくなるほどの衝撃を受けましたが、それだけでなく、石神が四色問題を解いていた理由に涙が止まらなくなりました。

55. 赤い指

おすすめ度:4.5

  • 義母を痛めつけ、息子を甘やかす母の姿に怒りが湧く
  • 前原一家と加賀親子の正反対のアプローチに問題の向き合い方を考えさせられる
  • 叫び出したくなるような衝撃のラストに心がかき乱される
あらすじ
照明器具メーカーに勤める前原昭夫は、母の政恵と妻の八重子、息子の直巳の4人で暮していました。しかし、八重子は政恵のことを嫌っており、何ひとつ世話をせずに冷徹に接していましたが、直巳には、腫れ物に触るかのように接し、ご機嫌取りをしていました。このような家庭問題に昭夫が目を背け続けてきた結果、わがまま放題に育った直巳が、近所に住む少女を殺してしまいます。昭夫は、またしても問題から目を背けようとして…。

自分の思い通りにいかないと、すぐにキレてしまうバカ息子の罪を、認知症になった母に押し付けて、問題から目を背けようとする家族の物語です。

ラストは叫び出したくなるほどの衝撃の展開に驚かされ、心がかき乱され、真心を踏みにじってきた家族に怒りと涙が止まらなくなりました。

一方で、前原一家のような家庭問題を抱えながらも、筋を通して親子の確執を乗り越えていく加賀恭一郎の姿に心が動かされました。

56. 使命と魂のリミット

※近日更新予定

57. 夜明けの街で

おすすめ度:3.5

  • 妻と娘を放って不倫相手にのめり込んでいく主人公の行く末が気になる
  • 不倫相手が殺人犯かどうか気になって一気に読んでしまう
  • ラストに明かされた真相に驚き、女性の強さに絶句する
あらすじ
建築会社に勤める渡部は、「不倫をする奴なんて馬鹿だ」と思っていましたが、派遣社員として会社にきた仲西秋葉と不倫関係になります。大学時代の同級生と飲みに行った帰りに、バッティングセンターで、偶然彼女と出会ったことがきっかけでしたが、渡部は一線を超えるつもりはありませんでした。ところが、何度かデートを重ね、秋葉を実家まで送っていったときに、彼女の父親と鉢合わになったところ、なぜか秋葉が積極的にアプローチしてきたので…。

「夫が浮気をすれば殺す」という仲西秋葉と不倫関係になった渡部が、彼女と結婚するために、15年前に起きた事件の真相に迫る物語です。

妻と娘と楽しく過ごしていた渡部が、秋葉に恋をして、家庭を壊してでも、彼女と結ばれようとする後先考えない行動の行く末が気になって、ページをめくる手が止まらなくなりました。

また、秋葉が容疑者だという15年前の事件の真相も気になって最後まで一気に読み、ラストは明かされた真相に驚かされるだけでなく、女性のあまりの強さに絶句しました。

58. ダイイング・アイ

※近日更新予定

59. 流星の絆

※近日更新予定

60. ガリレオの苦悩

おすすめ度:4.0

  • 不可思議な事件の謎が気になって、ページをめくる手が止まらなくなる
  • 新人刑事・内海薫の女性ならではの視点が面白い
  • 湯川准教授の厳しくも温かい言葉が心に突き刺さる
あらすじ
『容疑者Xの献身』で大学時代の友人を追い詰めたことに心を痛めていた湯川准教授は、警察には協力しないと宣言しますが、彼の協力なしでは解決できない事件が起きます。それは、ある女性が自宅マンションから飛び降りて亡くなった事件で、新人刑事・内海薫の指摘により、他殺の可能性が出てきましたが、彼女が飛び降りたとき、犯人と思われる男は、地上にいました。内海はこの謎を解くために、草薙の招待状を持って湯川准教授に会いに行きますが…。

離れにいる息子を身体の自由がきかない助教授がどうやって焼死させたのか?女子中学生が水晶を使ったダウンジングで犬の死体を発見できた理由は?など、不可思議な事件の謎を、湯川准教授が解き明かしていくミステリーです。

本作で新たに登場した新人刑事・内海薫が、湯川准教授に協力しないと拒否されても、トリックを暴こうと必死になって、一人で何度も実験を繰り返す姿に心が動かされました

また、「どんなにわかりきったことでも、まずやってみる。実際の現象からしか新発見は生まれない」といった湯川准教授の言葉が心に突き刺さり、今すぐ行動を起こしたくなりました。

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61. 聖女の救済

おすすめ度:4.0

  • 草薙が犯人の女性に恋心を抱く展開が面白い
  • 指紋も残さずに遠隔で夫だけを殺したトリックが気になって一気読みしてしまう
  • タイトルに込められた真意に驚かされる
あらすじ
理想的な夫婦として羨ましがられていた真柴綾音は、不妊を理由に夫・義孝から離婚を言い渡されました。その数日後。綾音が実家に帰っている最中に、義孝が毒を飲んで亡くなります。第一発見者は、綾音が主宰するパッチワーク教室の先生であり、義孝の不倫相手でもある若山宏美でした。この事件を担当することになった草薙は、綾音に一目惚れしたこともあり、自殺だと断定しますが、内海は綾音が犯人だと考え、湯川准教授に相談しにいったところ…。

遠く離れた場所から夫に毒物を飲ませたトリックに、湯川准教授が迫る物語です。

毒物が入っていたコーヒー、コーヒーを淹れる時に使ったペーパーフィルター、ケトルから綾音の指紋は検出されず、毒物がどこから混入したのかさえわからない、まさに鉄壁のアリバイに挑む展開に、一気に引き込まれました。

また、女性を子どもを産む道具だとみなす夫に鉄槌を下した綾音の気持ちに共感でき、タイトルに込められた真意に驚かされました。

62. パラドックス13

※近日更新予定

63. 新参者

おすすめ度:4.5

  • 関係なさそうな問題が殺人事件の真相につながっていく展開に驚かされる
  • 加賀恭一郎の言動に心が揺さぶられる
  • 圧倒的な実力と優しさをもつ加賀恭一郎の魅力に引き込まれる
あらすじ
警視庁から日本橋署への異動を命じられた加賀恭一郎は、一人暮らしの女性が自宅マンションで首を絞められて殺された事件の捜査に加わります。しかし、所轄の刑事という理由で、殺人事件そのものではなく、そのまわりで起きた不可解な内容の調査を命じられました。保険外交員・田倉のアリバイ調査もそのひとつ。田倉は被害者の家を訪れた後、日本橋にある煎餅屋に寄ってから会社に戻り、帰宅したと証言していましたが、30分の空白時間があったので…。

所轄に異動を命じられ、殺人事件の捜査から外された加賀恭一郎が、「事件によって傷つけられた人たちも被害者だ」といって、彼らの傷を癒すために真実を明らかにしていく物語です。

夫の浮気に悩む女将や、嫁姑問題に悩む瀬戸物屋など、事件と間接的に関わりをもった人たちの悩みを解決していくことで、殺人事件の真相が明らかになる展開に驚き、ページをめくる手が止まらなくなりました。

また、見下されてきた警視庁の刑事の悩みまで解決し、その刑事から「あんた一体、何者なんだ?」と尋ねられた加賀恭一郎が、「何者でもありません。ただの新参者です」と答える姿がカッコよく、彼の魅力の虜になりました。

64. カッコウの卵は誰のもの

※近日更新予定

65. プラチナデータ

※近日更新予定

66. 白銀ジャック

※近日更新予定

67. あの頃の誰か

※近日更新予定

68. 麒麟の翼

おすすめ度:4.5

  • ナイフで刺された被害者が麒麟の翼像まで歩いた理由が気になる
  • 小さな謎が殺人事件の真相につながっていく展開に引き込まれる
  • ラストに明かされる衝撃の真相に心がかき乱される
あらすじ
カネセキ金属の製造本部長である青柳武明が、何者かにナイフで刺されます。ところが、武明は近くにあった交番を素通りして、かなりの距離を歩き、麒麟の翼像の下で亡くなりました。一方、武明の財布を所持していた八島冬樹は、警察官から逃げようとして交通事故に遭い、生死をさまよっていました。しかも、八島は、武明が勤めていたカネセキ金属で派遣切りにあっていたことから、武明を恨んで犯行に及んだのだと思われましたが…。

ナイフで刺された青柳武明が、なぜ近くにあった交番を素通りして麒麟の翼像まで歩いたのか?という謎に、加賀恭一郎が迫る物語です。

とはいえ、『新参者』に続き、加賀は所轄の刑事ということもあり、事件そのものではなく、武明が眼鏡ケースを買った店を探したり、食べ歩きをしていた蕎麦屋や神社を訪れるなど、周辺の小さな謎を解いていきますが、その積み重ねで事件の真相に迫っていく展開に引き込まれました。

また、「人は反省をしないと同じ過ちを繰り返す」というメッセージが心に突き刺さり、明かされた衝撃の真相に心がかき乱されました。

69. 真夏の方程式

おすすめ度:4.5

  • 湯川准教授が自らの意思で捜査をする理由が気になる
  • 小学生と仲良くなる湯川准教授の姿が微笑ましい
  • 明かされた真相に心が痛み、湯川准教授の優しさに涙する
あらすじ
小学4年生の柄崎つかさき恭平は、一人で玻璃ヶ浦にやってきました。両親が忙しく、夏休みの間は、伯母一家が経営する旅館に泊まることになったからです。一方、レアメタルなどの鉱物を掘り出そうとする企業のアドバイザーとして玻璃ヶ浦を目指していた湯川准教授は、途中の電車で恭平と出会い、彼と同じ旅館に宿泊することにします。ところが、その翌日。もう一人の宿泊客が堤防下の岩場で死体となって発見されました。しかも、他殺の疑いが出てきたので…。

16年前に殺人容疑で逮捕された仙波英俊の消息を、堤防下の岩場で死体となって発見された元警察官が探していたことを知った湯川准教授が、自らの意志で事件を解決しようとする物語です。

これまで積極的に警察の捜査に協力してこなかった湯川准教授が、自らの意思で事件を解決しようとする理由が気になり、ページをめくる手が止まらなくなりました。

また、子ども嫌いな湯川准教授が恭平と仲良くする姿に微笑ましくなる一方で、明かされた真相に心が痛み、「今すぐ解決できない問題だとしても、人生をかけて悩み続けることに価値がある」といった湯川准教授の優しさ溢れる言葉に、涙が止まらなくなりました。

70. マスカレード・ホテル

おすすめ度:4.0

  • 怪しげな客が次々と登場するミステリーに引き込まれる
  • 正反対な二人が同じ目的に向かって協力する展開が熱い
  • 想像を上回るラストに驚き、読み終わった後はスッキリできる
あらすじ
都内で不可解な連続殺人事件が起きます。犯人が残した暗号から、警察は次の犯行現場を「ホテル・コルテシア東京」と特定しましたが、容疑者もターゲットの目星もつけられずにいました。そこで、若くて頭の切れる新田浩介をホテルマンに変装させて潜入捜査をさせますが、彼の教育係に就いたのは、新田とは正反対の山岸尚美でした。客に疑いの目を向ける新田に対して、お客様は神様だと考える尚美。二人は、それぞれの視点で犯人に迫りますが…。

不可解な連続殺人事件の犯人を捕まえるために、そしてお客様を守るために、新田浩介と山岸尚美がホテル・コルテシア東京に訪れる客の素顔を暴こうとするミステリーです。

目が見えないフリをして接触してくる老女や、「写真の男を私に近づけるな!」といって警護を要求してくる女性、何度も新田を指名して嫌がらせを繰り返す男性など、客の誰もが怪しく思え、ページをめくる手が止まらなくなりました。

また、「性善説」と「性悪説」といえるほど正反対な二人が、対立を乗り越え、「お客様を守り、犯人を捕まえる」という共通の目的のために協力する姿にグッときました。

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71. 歪笑小説

※近日更新予定

72. ナミヤ雑貨店の奇蹟

おすすめ度:3.5

  • 上から目線で悩み相談に乗る少年たちに怒りが湧く
  • どのような相談にも真剣に応えるナミヤ雑貨店の店主に心が動かされる
あらすじ
空き巣をして逃走中の翔太と敦也、幸平は、誰も住んでいない廃屋を見つけ、身を潜めることにしました。ところが、夜中にも関わらず、郵便受けに封筒が放り込まれます。中には悩み相談が書かれた手紙が入っていました。この廃屋に以前住んでいた浪矢雄治という雑貨店の店主が、40年ほど前に悩み相談をしていたのですが、なぜ今更手紙が放り込まれたのか気になりながらも、3人の少年たちは悩み相談に乗ることに決め、好き放題に書いて返信したところ…。

空き巣をして逃走中の3人の少年たちが、廃業した雑貨店に身を潜め、過去から次々と投函される悩み相談に乗る物語です。

オリンピックを目指すべきか、癌になった恋人の側にいるべきか?など、真剣な悩み相談に対して、感情に任せて上から目線で適当な返事を書く少年たちに怒りが湧きますが、どのような返信を受け取っても、前向きに捉え、自己解決していく相談者たちの姿に引き込まれました。

また、上手くいかない現状を他人や環境のせいにする一方で、適当な返事を書いて人の役に立ったと勘違いしていた少年たちに対してさえ、温かい励ましを送るナミヤ雑貨店の店主に心が動かされました。

73. 虚像の道化師

おすすめ度:4.0

  • 念や透視、テレパシーなどのトリックに迫る物語に引き込まれる
  • これまでとは一味違う湯川准教授の優しさに心が動かされる
  • 湯川准教授のセリフが心に突き刺さる
あらすじ
念じるだけで人を操れるという宗教法人「クアイの会」の教祖・連崎至光は、「教団の中に裏切り者がいる」と言って念を送ると、幹部のひとりが畳の上でのたうち回りました。取材に来た記者は、パフォーマンスだと思って冷めた目で眺めていましたが、その幹部がビルの5階から飛び降ります。その後、連崎は、死に追いやった責任を感じていると言って警察に出頭しますが、証拠不十分で逮捕されませんでした。このトリックに挑むことになった湯川准教授は…。

幻聴に悩まされていた人たちが、次々と自殺や傷害事件を起こしたり、双子の妹が、姉が襲われる姿をテレパシーで目撃したと主張するなど、不可思議な事件の謎を湯川准教授が解き明かしていくミステリーです。

殺された妻のメッセージを読み解き、残された夫を励ましたり、偽装工作をする女性を庇うなど、これまでとは一味違う湯川准教の優しさに心が動かされました。

また、「人の意見に耳を傾け、自分のやり方や考え方を常にチェックするのは、肉体的にも精神的にも負担が大きい。それに比べて、他人の意見に耳を貸さず、自分の考えに固執するのは楽だ。そして楽なことを求めるのは怠け者だ」といった湯川准教授のセリフが心に突き刺さりました。

74. 禁断の魔術

おすすめ度:3.5

  • 複数の事件がひとつにつながっていく展開に引き込まれる
  • 愛弟子を守ろうと捨て身の行動に出る湯川准教授の姿に心が動かされる
あらすじ
最先端の科学技術を扱う研究所を、光原町に集結させる計画が立ち上がります。しかし、一部の地元住人から批判の声が上がりました。フリーライターの長岡も反対運動に参加していましたが、ある日、自宅で死体となって発見されます。犯人の手がかりは、壁に穴が空く動画と「若さって怖いな」というつぶやきでした。一方、別の場所では、不可思議な事件が多発していました。突然倉庫が爆発したり、バイクが炎上したり、屋形船が燃え上がったり…。

フリーライターが殺害された事件や、政治担当の新聞記者・古芝秋穂がホテルのスイートルームでショック死した事件、秋穂の弟で、湯川准教授の愛弟子でもある古芝伸吾が、行方をくらませた事件など、複数の事件がひとつにつながっていく物語です。

短期間しか関わりがなくても、科学に情熱を注ぐ古芝伸吾を愛弟子だという湯川准教授が魅力的で、そんな愛弟子を守るために捨て身の行動に出る湯川准教授の姿に心が動かされました。

また、「科学は扱う人間の心次第。邪悪な人間の手にかかれば禁断の魔術となる。科学者は常にそのことを忘れてはならない」という湯川准教授の言葉が心に突き刺さりました。

75. 夢幻花

※近日更新予定

76. 祈りの幕が下りる時

おすすめ度:4.5

  • 加賀恭一郎の母が幼い彼を捨てた理由が気になる
  • 複雑に絡まった殺人事件の謎が気になってページをめくる手が止まらなくなる
  • ラストに明かされる衝撃の真相に心がかき乱される
あらすじ
加賀恭一郎の母・田島百合子は、幼い彼を捨てて家を飛び出し、仙台で暮らしていました。スナックに勤め、誰にも心を開かずに暮らしていましたが、客の綿部俊一とは親しげにしていました。そんな百合子が亡くなると、加賀とは面識のなかった綿部が母の死を知らせてきたので…。一方、加賀の従弟で、刑事の松宮脩平しゅうへいは、人気の芝居『異聞・曽根崎心中』の演出家・浅居博美を調べていました。浩美の同級生が、彼女と会った直後に殺されたからですが…。

加賀恭一郎の母が、幼い彼を捨てて家を飛び出した理由と、人気演出家の同級生が殺された事件の謎に迫る物語です。

幼い子どもを捨てた二人の母親が登場しますが、「子どもの幸せを願う母」と、「自分の幸せしか考えない母」の対比に、心がかき乱されました。

また、原子力発電所で働く人たちの姿も取り上げられており、たとえ原発事故が起きなかったとしても、その犠牲になっている人たちがいるという事実に、心が痛みました。

77. 疾風ロンド

※近日更新予定

78. 虚ろな十字架

おすすめ度:3.9

  • 過去と現在の事件のつながりが気になって一気に読んでしまう
  • 被害者遺族の受けた心の傷の深さに衝撃を受ける
  • 死刑制度は本当に必要なのか?と考えさせられる
あらすじ
中原道正は、妻の小夜子と小学二年生の娘・愛美と仲良く暮らしていましたが、小夜子が買い物に出かけたときに強盗が入り、一人で留守番をしていた愛美が殺されました。中原夫妻は、犯人の蛭川に死刑を求め、実現しましたが、心の傷は癒えず、離婚しました。それから11年後。小夜子が町村に殺されます。町村は金目当ての犯行で、相手は誰でもよかったと言いましたが、色々と疑問が残りました。さらに、町村の娘婿が、必要以上に町村を守ろうとし…。

死刑制度をめぐる過去と現在の殺人事件を描いたミステリです。

犯人は、死刑を運命として受け入れ、最後まで人を殺したことを反省しなかったという事実に、死刑制度は本当に必要なのか?と考えさせられました。

79. マスカレード・イブ

おすすめ度:3.5

  • 『マスカレード・ホテル』につながる新田浩介と山岸尚美の物語に引き込まれる
  • 事件解決のために知らないところで協力する二人の姿が熱い
あらすじ
ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、あるお客様の秘密に気づきました。一方、東京で起きた殺人事件を捜査していた新田浩介は、殺された教授と同じ研究室で働く准教授を疑っていましたが、准教授はなぜかアリバイの証明にもなる「滞在していたホテル名」を明かさずにいました。殺人の疑いを晴らすよりも、守るべき秘密とは一体何なのか…。尚美と新田がそれぞれの視点で犯人の素顔に迫る!?

『マスカレード・ホテル』で活躍した新田浩介と山岸尚美が出会う前の物語を取り上げた前日譚です。

二人が直接出会うことはありませんが、それぞれの行動が間接的に助け合い、犯人逮捕へとつながっていく展開に引き込まれました。

もちろん、単独のミステリーとしても十分楽しめますが、『マスカレード・ホテル』につながるラストに、前作を読み返したくなりました。

80. ラプラスの魔女

おすすめ度:4.0

  • 不思議な能力をもつ少女の正体が気になる
  • 事故の真相が気になってページをめくる手が止まらなくなる
  • 一人ひとりの行動で未来が決まるのだと気づかされる
あらすじ
「いつか国家元首やハリウッドスター級の大物の身辺警護をしてみたい」と夢見る元警察官・武尾徹のもとに、高額報酬の依頼が舞い込みます。警護相手は、羽原うはら円華まどかという若い女性でしたが、彼女について何も教えてもらえませんでした。一方、地球科学を専門とする研究者の青江修介は、赤熊温泉で起きたガス中毒事故について調査を始めます。現地に着いた青江は、意図的に中毒事故を起こすのは不可能だと判断しますが、連続して同様の事故が起きたので…。

未来は政治家や著名人など、一部の人たちの言動で決まると思っていませんか?

もちろん、そういった部分もありますが、東野圭吾さんの小説『ラプラスの魔女』を読んで、私たち一人ひとりの行動で決まるのだと改めて気づかされました。

だからこそ、少しでも望ましい未来に近づくように、日々行動していこうと思える物語でした。

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81. 人魚の眠る家

人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)