ハードワークについてどのようなイメージを持っていますか?
私はがむしゃらに努力をするイメージを持っていましたが、『ハードワーク 勝つためのマインド・セッティング』を読んでイメージが変わりました。
むしろ、努力さえしていれば成功できると思うのは、ハードワークとは真逆の考え方なんですよね。
努力が報われるハードワークの3ステップ
では、ハードワークとはどのようなものなのでしょうか。
それは次の3つのステップを実践することです。
- マイナスの思い込みを捨てて強みを見出す
- 達成すれば飛び上がるほど嬉しい目標を描く
- 100%の努力をする
それぞれ簡単に説明していきます。
ステップ①:マイナスの思い込みを捨てて強みを見出す
2015年のラグビーワールドカップで、日本は優勝候補の南アフリカに勝利しました。
しかし、前評判では日本は負けて当然だと誰もが思っていました。
南アフリカの通算成績は25勝4敗で、過去に2回もワールドカップで優勝している強豪だったからです。
では、なぜ日本は強豪の南アフリカに勝てたのでしょうか。
それは「自分はどうせダメだ」というマイナスの思い込みを捨てたからです。
日本代表の選手たちは、体格や基礎体力で外国人選手より劣っていました。
そのため、あの五郎丸選手でさえ真剣に練習していなかったそうです。
そこで、エディー・ジョーズ監督は、短所を長所に変える戦略を立てたんですよね。
体格差があるということは、それだけ素早く動けるということです。
スピードを活かす戦略で世界と闘うことに決めたのです。
『努力不要論』の感想に、長所も短所も才能だと書きましたが、

マイナスの思い込みを捨てれば、短所も長所に変えていけるのです。
ステップ②:達成すれば飛び上がるほど嬉しい目標を描く
とはいえ、この戦略で本当に勝てるのか不安になりますよね。
スピードだけで勝てるほどラグビーは甘い世界ではありません。
そこで、エディー・ジョーズ監督は、
「君たちは、これから世界のトップ10に入る!そして、3年後のワールドカップに、必ず勝つ!」
と、信じられないくらい大きな目標を描いて選手たちに語りかけました。
もちろん、はじめは「そんなこと達成できるわけがない」と誰もが信じていませんでしたが、
何度も何度も言葉を変えて「君たちならできる」と語り続けた結果、選手たちもその気になりました。
その結果、選手たちは積極的に練習するようになったのです。
『ストーリー思考で奇跡が起きる』の感想にも書いたように、ワクワクするような夢を描くことが目標達成には不可欠です。

つまり、明確な目標を掲げ、それが達成できたときの飛び上がるほど嬉しい幸福感がイメージできれば、努力しようと思わなくても情熱や努力を注ぎたくなるということです。
ステップ③:100%の努力をする
そんな情熱を注ぎたくなる目標が描ければ、あとは努力するだけです。
ただし、100%の努力をすること。50%や80%の努力では自分を変えることができないからです。
『悩み抜く力』の感想にも書いたように、中途半端な行動では、悩みも解決せず、成果にも繋がらないんですよね。

一方で、100%の努力ができれば、ラグビーの日本代表選手たちのように、想像を超える結果を手にすることができます。
つまり、ハードワークとは、マイナスの思い込みを吹き飛ばすくらい大きな目標を描き、戦略を立てて、その目標に向かって100%の努力をすることです。
今の自分を変えずに、戦略を立てずに、がむしゃらに努力することでは決してありません。
とはいえ、情熱を注ぎたくなるほどの目標が描けないこともあるでしょう。
そんなときは、まずは小さな目標から初めてみてはどうでしょうか。

まとめ
今回は、『ハードワーク 勝つためのマインド・セッティング』を参考に、努力が報われるハードワークの3ステップについて紹介してきました。
報われない努力をしていると感じている方は、ぜひ今回紹介した方法を試してみてはどうでしょうか。
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