最近、子供が夢を持ちづらくなっているように思いませんか。
私のまわりにいる子供たちも、幼稚園から小学校に上がった途端、「学校に行くのが嫌だ」「勉強なんて大嫌い」「別にやりたいことなんてない」…と言い出す始末。
これでは、これからの長い人生楽しくありませんよね。
そこで今回は、『キッズのココロわしづかみ術』を参考に、どうすればやる気のない子供から本気を引き出せるのか紹介していきます。
1. まずは親自身が本気になって挑戦する
子供は親の鏡とよく言われていますよね。
実際、大きくなるにつれて親とよく似た行動をとる子供も多いように思います。
それは、遺伝の影響もありますが、『子育ては心理学でラクになる』の感想にも書いたように、
誰もが無意識のうちに身近にいる人の影響を色濃く受けているからです。

つまり、子供が本気になって何かに挑戦しないのは、私たち親が本気になって何かに挑戦していないからなんですよね。
そもそも、親が本気になっていないのに、子供に「本気になれ!」というのはひどい話です。
だからこそ、まずは私たち親が夢に向かって本気で挑戦する必要があります。
仕事でもスポーツでも趣味でも何でもいいので、真剣に取り組むのです。
そうすれば、その熱意は必ず子供にも伝わります。
実際、私の家でも、私が勉強を始めると、子供たちは何も言わなくても勝手に勉強するようになりました。
むしろ、「ご飯の時間だからやめなさい!」と注意しなければいけないくらい…。
ぜひ、親から率先して行動するようにしていきましょう。
2. チャレンジできる環境を整える
子供は「失敗すること」を前提に行動しているわけではありません。
おつかいひとつとっても、どうすれば成功できるのか?を必死に考えて行動しています。
そのため、私たち親は、子供が「成功できるかも!」と思える環境を提供する必要があります。
そもそも、5歳くらいになればひとりで多くのことができるようになります。
しかし、『世界標準の子育て』の感想にも書いたように、
なにをするにも親が手を貸したり、心配ばかりしていれば、子供は親の不安を敏感に感じ取ってなかなかチャレンジできなくなってしまいます。

だからこそ、子供が「自分でやりたい」と言ったときは、「本当に大丈夫?」ではなく「あなたなら絶対できるよ」と励ますこと。
「大丈夫?」は相手を思った言葉に思えますが、「だから言ったじゃないか」というための保険の言葉でもあるからです。
言われた方はその言葉が頭に残り、本気で行動できなくなってしまいます。
もちろん否定語も同じです。否定語は、子供の「余裕」「満足」「自信」を奪います。
ぜひ、意識してポジティブな言葉がけをしていきましょう。
3. 褒めるときは本気で褒める
食事の前にテーブルを拭いてくれたら、「ありがとう。助かった!」とすぐに褒めれば、子供はドヤ顏を見せて、次の日も積極的にお手伝いをしてくれます。
とはいえ、何でも褒めてはいけません。
子供によっては「この程度で褒めてもらえるんだ」と受け止めてしまい、全力を出さなくなってしまうからです。
それだけでなく「自分をしっかり見てくれない」という不信感を抱く場合も…。
大人でもヨイショする人はあまり信用できませんよね。
同じように、子供に対しても、行動をしっかり見た上で褒めることが大切です。
そもそも、『アドラー博士の子どもを勇気づける20の方法』の感想にも書いたように、アドラー心理学では褒めるよりも勇気づけることが大切だと言われています。

「(あなたは)お手伝いして偉いわね」というお前言葉ではなく、「(私は)あなたがお手伝いしてくれて助かったわ」という私言葉に変えるなど、
子供の勇気を引き出す言葉をかけることが大切です。
そうすれば、子供は自信を持って夢に向かって本気で挑戦するようになりますよ。
まとめ
今回は、『キッズのココロわしづかみ術』を参考に、やる気のない子供から本気を引き出す方法を紹介してきました。
やる気がないのは子供自身に原因があると思ってしまいがちですが、親にもその原因はあります。
まずは私たち親が率先して、本気で何かに取り組む姿を子供に見せていきたいですね。
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