斬新なトリックを科学的に解き明かすミステリーはお好きですか?
私は大好きなので、東野圭吾さんの『ガリレオシリーズ』はすべて読んでいます。
斬新なトリックを湯川教授が科学的に解き明かすミステリーが楽しめるだけでなく、シリーズを重ねるにつれて、湯川教授の人間性にもフォーカスがあたっていき、その魅力に引き込まれたからです。
今回は、東野圭吾さんの『ガリレオシリーズ』【全10冊】の読む順番と、特におすすめの3冊をランキング形式で紹介します。
ガリレオシリーズおすすめの【3冊】をランキング形式でご紹介
では早速、『ガリレオシリーズ』の中から、特におすすめの3冊をランキング形式で紹介します。
第1位 容疑者Xの献身
おすすめ度:
天才数学者の石神が、密かに想いを寄せていた花岡靖子が元夫を殺したことを知り、彼女を守るために人生をかけてアリバイ工作をする物語です。
警察にも崩せないアリバイを築き上げた石神に対して、靖子は鉄壁のアリバイに安心し、他の男性と二人きりでデートをするなど、その恩を忘れ、徐々に石神を疎ましく思う姿に怒りが込み上げてきましたが、他人の不幸の上に自分の幸せは築けないとわかる結末に心が揺さぶられました。
また、石神と湯川准教授の対決に引き込まれ、明かされた真相に叫び出したくなるほどの衝撃を受けましたが、それだけでなく、石神が四色問題を解いていた理由に涙が止まらなくなりました。
第2位 真夏の方程式
おすすめ度:
16年前に殺人容疑で逮捕された仙波英俊の消息を、堤防下の岩場で死体となって発見された元警察官が探していたことを知った湯川准教授が、自らの意志で事件を解決しようとする物語です。
これまで積極的に警察の捜査に協力してこなかった湯川准教授が、自らの意思で事件を解決しようとする理由が気になり、ページをめくる手が止まらなくなりました。
また、子ども嫌いな湯川准教授が恭平と仲良くする姿に微笑ましくなる一方で、明かされた真相に心が痛み、「今すぐ解決できない問題だとしても、人生をかけて悩み続けることに価値がある」といった湯川准教授の優しさ溢れる言葉に、涙が止まらなくなりました。
第3位 透明な螺旋
おすすめ度:
同居していた恋人が銃殺された女性が、完璧なアリバイがあるにも関わらず、行方をくらませた謎に迫るミステリーです。
生まれた赤ん坊を置き去りにした母の物語と、恋人が銃殺された事件という「過去と現在」2つの物語が繋がっていく展開に、続きが気になってページをめくる手が止まらなくなりました。
また、明かされた湯川教授のプライベートと、事件の真相に心が痛みましたが、ラストは湯川教授の決断に希望が見出せ、涙がこぼれ落ちそうになりました。
ガリレオシリーズ【全10冊】の読む順番をご紹介
続いて、『ガリレオシリーズ』【全10冊】の読む順番を(=発売日順に)紹介します。
1. 探偵ガリレオ
おすすめ度:
警視庁捜査一課の草薙俊平が担当することになった不可思議な事件の謎を、帝都大学理工学部物理学科の助教授・湯川学が解き明かしていくミステリーです。
突然少年の後頭部が燃え上がったり、精巧なデスマスクが池から見つかったり、心臓発作で亡くなった中年男性の右胸が壊死していたりと、斬新なトリックに驚かされ、それらを科学的に解き明かす展開に、ページをめくる手が止まらなくなりました。
また、論理的ではない子どもが苦手だと言いながらも、科学至上主義ではなく、人の心も大切にする湯川助教授の魅力に引き込まれました。
2. 予知夢
おすすめ度:
森崎礼美という女子高生が生まれる前から結婚を夢見ていた男や、彼女が殺された同時刻に遠く離れた場所で彼女の姿を目撃した男、ポルターガイスト現象が起こる家など、オカルト的な事件の謎を湯川助教授が解き明かしていくミステリーです。
オカルト現象を目の当たりにしても、騒ぐことなく、淡々と科学的に謎を解き明かしていく湯川助教授の姿に引き込まれました。
また、トリックも想像を上回るものだったので、驚かされました。
3. 容疑者Xの献身
おすすめランキング第1位の小説です。
4. ガリレオの苦悩
おすすめ度:
離れにいる息子を身体の自由がきかない助教授がどうやって焼死させたのか?女子中学生が水晶を使ったダウンジングで犬の死体を発見できた理由は?など、不可思議な事件の謎を、湯川准教授が解き明かしていくミステリーです。
本作で新たに登場した新人刑事・内海薫が、湯川准教授に協力しないと拒否されても、トリックを暴こうと必死になって、一人で何度も実験を繰り返す姿に心が動かされました
また、「どんなにわかりきったことでも、まずやってみる。実際の現象からしか新発見は生まれない」といった湯川准教授の言葉が心に突き刺さり、今すぐ行動を起こしたくなりました。
5. 聖女の救済
おすすめ度:
遠く離れた場所から夫に毒物を飲ませたトリックに、湯川准教授が迫る物語です。
毒物が入っていたコーヒー、コーヒーを淹れる時に使ったペーパーフィルター、ケトルから綾音の指紋は検出されず、毒物がどこから混入したのかさえわからない、まさに鉄壁のアリバイに挑む展開に、一気に引き込まれました。
また、女性を子どもを産む道具だとみなす夫に鉄槌を下した綾音の気持ちに共感でき、タイトルに込められた真意に驚かされました。
6. 真夏の方程式
おすすめランキング第2位の小説です。
7. 虚像の道化師
おすすめ度:
幻聴に悩まされていた人たちが、次々と自殺や傷害事件を起こしたり、双子の妹が、姉が襲われる姿をテレパシーで目撃したと主張するなど、不可思議な事件の謎を湯川准教授が解き明かしていくミステリーです。
殺された妻のメッセージを読み解き、残された夫を励ましたり、偽装工作をする女性を庇うなど、これまでとは一味違う湯川准教の優しさに心が動かされました。
また、「人の意見に耳を傾け、自分のやり方や考え方を常にチェックするのは、肉体的にも精神的にも負担が大きい。それに比べて、他人の意見に耳を貸さず、自分の考えに固執するのは楽だ。そして楽なことを求めるのは怠け者だ」といった湯川准教授のセリフが心に突き刺さりました。
8. 禁断の魔術
おすすめ度:
フリーライターが殺害された事件や、政治担当の新聞記者・古芝秋穂がホテルのスイートルームでショック死した事件、秋穂の弟で、湯川准教授の愛弟子でもある古芝伸吾が、行方をくらませた事件など、複数の事件がひとつにつながっていく物語です。
短期間しか関わりがなくても、科学に情熱を注ぐ古芝伸吾を愛弟子だという湯川准教授が魅力的で、そんな愛弟子を守るために捨て身の行動に出る湯川准教授の姿に心が動かされました。
また、「科学は扱う人間の心次第。邪悪な人間の手にかかれば禁断の魔術となる。科学者は常にそのことを忘れてはならない」という湯川准教授の言葉が心に突き刺さりました。
9. 沈黙のパレード
おすすめ度:
「優奈ちゃん事件」と「佐織が殺された事件」の被告人である蓮沼が殺害された事件の謎に、湯川教授が挑む物語です。
決定的な証拠や自白がなければ罪に問われないことを利用した蓮沼が、沈黙を貫いて無罪を勝ち取るだけでなく、刑事保証金と裁判費あわせて1000万円以上を請求して手にするなど、金儲けの手段として裁判を利用する姿に怒りが込み上げてきました。
また、多くの人たちから恨まれている蓮沼を殺した犯人とそのトリックが気になってページをめくる手が止まらなくなり、ラストはその真相に驚き、湯川教授の優しさに涙がこぼれ落ちそうになりました。
10. 透明な螺旋
おすすめランキング第3位の小説です。
まとめ
今回は、東野圭吾さんの『ガリレオシリーズ』【全10冊】の読む順番と、特におすすめの3冊をランキング形式で紹介しました。
シリーズを重ねるにつれて、斬新なトリックだけでなく、湯川教授の人間的な魅力にも引き込まれるので、未読のものがあれば、この機会にぜひ読んでください。
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