東野圭吾さんの『ガリレオシリーズ』【全10冊】の読む順番とおすすめをご紹介

エンタメまとめ

斬新なトリックを科学的に解き明かすミステリーはお好きですか?

私は大好きなので、東野圭吾さんの『ガリレオシリーズ』はすべて読んでいます。

斬新なトリックを湯川教授が科学的に解き明かすミステリーが楽しめるだけでなく、シリーズを重ねるにつれて、湯川教授の人間性にもフォーカスがあたっていき、その魅力に引き込まれたからです。

今回は、東野圭吾さんの『ガリレオシリーズ』【全10冊】の読む順番と、特におすすめの3冊をランキング形式で紹介します。

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ガリレオシリーズおすすめの【3冊】をランキング形式でご紹介

では早速、『ガリレオシリーズ』の中から、特におすすめの3冊をランキング形式で紹介します。

第1位 容疑者Xの献身

おすすめ度:5.0

  • 想いを寄せる女性を人生をかけて守ろうとする天才数学者に心が揺さぶられる
  • 自分勝手なヒロインに怒りが込み上げてくる
  • 明かされた真相に叫び出したくなるほどの衝撃を受ける
あらすじ
弁当屋で働く花岡靖子は、高校生の娘・美里と二人で幸せに暮らしていましたが、元夫の富樫に住所を特定され、家や職場に来てはお金を要求されるようになりました。しかも、冨樫は美里にまでちょっかいを出そうとしたので、思わず殺してしまいます。靖子は自首しようとしましたが、突然アパートの隣の住人・石神がやってきて、隠蔽に協力すると言い出しました。親しい間柄ではない石神の申し出に戸惑った靖子でしたが、協力をお願いしたところ…。

天才数学者の石神が、密かに想いを寄せていた花岡靖子が元夫を殺したことを知り、彼女を守るために人生をかけてアリバイ工作をする物語です。

警察にも崩せないアリバイを築き上げた石神に対して、靖子は鉄壁のアリバイに安心し、他の男性と二人きりでデートをするなど、その恩を忘れ、徐々に石神を疎ましく思う姿に怒りが込み上げてきましたが、他人の不幸の上に自分の幸せは築けないとわかる結末に心が揺さぶられました。

また、石神と湯川准教授の対決に引き込まれ、明かされた真相に叫び出したくなるほどの衝撃を受けましたが、それだけでなく、石神が四色問題を解いていた理由に涙が止まらなくなりました。

第2位 真夏の方程式

おすすめ度:4.5

  • 湯川准教授が自らの意思で捜査をする理由が気になる
  • 小学生と仲良くなる湯川准教授の姿が微笑ましい
  • 明かされた真相に心が痛み、湯川准教授の優しさに涙する
あらすじ
小学4年生の柄崎つかさき恭平は、一人で玻璃ヶ浦にやってきました。両親が忙しく、夏休みの間は、伯母一家が経営する旅館に泊まることになったからです。一方、レアメタルなどの鉱物を掘り出そうとする企業のアドバイザーとして玻璃ヶ浦を目指していた湯川准教授は、途中の電車で恭平と出会い、彼と同じ旅館に宿泊することにします。ところが、その翌日。もう一人の宿泊客が堤防下の岩場で死体となって発見されました。しかも、他殺の疑いが出てきたので…。

16年前に殺人容疑で逮捕された仙波英俊の消息を、堤防下の岩場で死体となって発見された元警察官が探していたことを知った湯川准教授が、自らの意志で事件を解決しようとする物語です。

これまで積極的に警察の捜査に協力してこなかった湯川准教授が、自らの意思で事件を解決しようとする理由が気になり、ページをめくる手が止まらなくなりました。

また、子ども嫌いな湯川准教授が恭平と仲良くする姿に微笑ましくなる一方で、明かされた真相に心が痛み、「今すぐ解決できない問題だとしても、人生をかけて悩み続けることに価値がある」といった湯川准教授の優しさ溢れる言葉に、涙が止まらなくなりました。

第3位 透明な螺旋

おすすめ度:4.5

  • 「過去と現在」2つの物語の関係が気になって一気読みしてしまう
  • 完璧なアリバイがある容疑者が行方をくらます理由が気になる
  • 明かされた湯川教授のプライベートに心が揺さぶられる
あらすじ
終戦後。ある女性が子どもを身籠りますが、夫が亡くなったので、児童養護施設の前に手作りの人形と共に赤ん坊を置き去りにしました。それから時は流れ、母と二人で暮らしていた島内園香は、母がくも膜下出血で亡くなると、上辻亮太という男性と同居するようになります。ところが、上辻が銃殺され、房総半島で遺体となって発見されました。園香には完璧なアリバイがありましたが、なぜか母が慕っていた絵本作家の永松奈江と共に行方をくらまし…。

同居していた恋人が銃殺された女性が、完璧なアリバイがあるにも関わらず、行方をくらませた謎に迫るミステリーです。

生まれた赤ん坊を置き去りにした母の物語と、恋人が銃殺された事件という「過去と現在」2つの物語が繋がっていく展開に、続きが気になってページをめくる手が止まらなくなりました。

また、明かされた湯川教授のプライベートと、事件の真相に心が痛みましたが、ラストは湯川教授の決断に希望が見出せ、涙がこぼれ落ちそうになりました。

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ガリレオシリーズ【全10冊】の読む順番をご紹介

続いて、『ガリレオシリーズ』【全10冊】の読む順番を(=発売日順に)紹介します。

1. 探偵ガリレオ

おすすめ度:3.5

  • 物理を勉強し直したくなるような斬新なトリックが楽しめる
  • 偏屈だけど憎めない湯川助教授の魅力に引き込まれる
あらすじ
夜にバス停の前で大声でバカ話をしていた少年の後頭部が突然燃え上がる『燃える』。池から見つかった精巧なマスクとそっくりな顔をした死体が発見される『転写うつる』。絶対に病死にしか見えなく、他殺だとわかったとしても、警察には検討もつかない方法で人を殺す『壊死くさる』。湘南の海でビーチマットの上に浮かんでいた妻が、黄色い火柱に包まれて燃え上がる『ぜる』など、5つの不可思議な事件の謎に、湯川助教授が迫るミステリー。

警視庁捜査一課の草薙俊平が担当することになった不可思議な事件の謎を、帝都大学理工学部物理学科の助教授・湯川学が解き明かしていくミステリーです。

突然少年の後頭部が燃え上がったり、精巧なデスマスクが池から見つかったり、心臓発作で亡くなった中年男性の右胸が壊死していたりと、斬新なトリックに驚かされ、それらを科学的に解き明かす展開に、ページをめくる手が止まらなくなりました。

また、論理的ではない子どもが苦手だと言いながらも、科学至上主義ではなく、人の心も大切にする湯川助教授の魅力に引き込まれました。

2. 予知夢

おすすめ度:3.5

  • オカルト現象の謎を科学的に解き明かす湯川助教授が魅力的
  • 想像を上回るトリックに驚かされる
あらすじ
森崎礼美という女子高生と、彼女が生まれる前から結ばれる運命にあったと不法侵入男が主張する『夢想ゆめみる』。彼女が殺された同時刻に、彼女の姿を遠く離れた場所で目撃する『霊視みえる』。行方不明になった男性が最後に訪れた家で、決まった時刻にポルターガイスト現象が発生する『騒霊さわぐ』。1億円の保険金がかけられた社長が、何者かに絞殺される『締殺しめる』など、5つの不可思議な事件の謎に、湯川助教授が迫るミステリー。

森崎礼美という女子高生が生まれる前から結婚を夢見ていた男や、彼女が殺された同時刻に遠く離れた場所で彼女の姿を目撃した男、ポルターガイスト現象が起こる家など、オカルト的な事件の謎を湯川助教授が解き明かしていくミステリーです。

オカルト現象を目の当たりにしても、騒ぐことなく、淡々と科学的に謎を解き明かしていく湯川助教授の姿に引き込まれました。

また、トリックも想像を上回るものだったので、驚かされました。

3. 容疑者Xの献身

おすすめランキング第1位の小説です。

4. ガリレオの苦悩

おすすめ度:4.0

  • 不可思議な事件の謎が気になって、ページをめくる手が止まらなくなる
  • 新人刑事・内海薫の女性ならではの視点が面白い
  • 湯川准教授の厳しくも温かい言葉が心に突き刺さる
あらすじ
『容疑者Xの献身』で大学時代の友人を追い詰めたことに心を痛めていた湯川准教授は、警察には協力しないと宣言しますが、彼の協力なしでは解決できない事件が起きます。それは、ある女性が自宅マンションから飛び降りて亡くなった事件で、新人刑事・内海薫の指摘により、他殺の可能性が出てきましたが、彼女が飛び降りたとき、犯人と思われる男は、地上にいました。内海はこの謎を解くために、草薙の招待状を持って湯川准教授に会いに行きますが…。

離れにいる息子を身体の自由がきかない助教授がどうやって焼死させたのか?女子中学生が水晶を使ったダウンジングで犬の死体を発見できた理由は?など、不可思議な事件の謎を、湯川准教授が解き明かしていくミステリーです。

本作で新たに登場した新人刑事・内海薫が、湯川准教授に協力しないと拒否されても、トリックを暴こうと必死になって、一人で何度も実験を繰り返す姿に心が動かされました

また、「どんなにわかりきったことでも、まずやってみる。実際の現象からしか新発見は生まれない」といった湯川准教授の言葉が心に突き刺さり、今すぐ行動を起こしたくなりました。

5. 聖女の救済

おすすめ度:4.0

  • 草薙が犯人の女性に恋心を抱く展開が面白い
  • 指紋も残さずに遠隔で夫だけを殺したトリックが気になって一気読みしてしまう
  • タイトルに込められた真意に驚かされる
あらすじ
理想的な夫婦として羨ましがられていた真柴綾音は、不妊を理由に夫・義孝から離婚を言い渡されました。その数日後。綾音が実家に帰っている最中に、義孝が毒を飲んで亡くなります。第一発見者は、綾音が主宰するパッチワーク教室の先生であり、義孝の不倫相手でもある若山宏美でした。この事件を担当することになった草薙は、綾音に一目惚れしたこともあり、自殺だと断定しますが、内海は綾音が犯人だと考え、湯川准教授に相談しにいったところ…。

遠く離れた場所から夫に毒物を飲ませたトリックに、湯川准教授が迫る物語です。

毒物が入っていたコーヒー、コーヒーを淹れる時に使ったペーパーフィルター、ケトルから綾音の指紋は検出されず、毒物がどこから混入したのかさえわからない、まさに鉄壁のアリバイに挑む展開に、一気に引き込まれました。

また、女性を子どもを産む道具だとみなす夫に鉄槌を下した綾音の気持ちに共感でき、タイトルに込められた真意に驚かされました。

6. 真夏の方程式

おすすめランキング第2位の小説です。

7. 虚像の道化師

おすすめ度:4.0

  • 念や透視、テレパシーなどのトリックに迫る物語に引き込まれる
  • これまでとは一味違う湯川准教授の優しさに心が動かされる
  • 湯川准教授のセリフが心に突き刺さる
あらすじ
念じるだけで人を操れるという宗教法人「クアイの会」の教祖・連崎至光は、「教団の中に裏切り者がいる」と言って念を送ると、幹部のひとりが畳の上でのたうち回りました。取材に来た記者は、パフォーマンスだと思って冷めた目で眺めていましたが、その幹部がビルの5階から飛び降ります。その後、連崎は、死に追いやった責任を感じていると言って警察に出頭しますが、証拠不十分で逮捕されませんでした。このトリックに挑むことになった湯川准教授は…。

幻聴に悩まされていた人たちが、次々と自殺や傷害事件を起こしたり、双子の妹が、姉が襲われる姿をテレパシーで目撃したと主張するなど、不可思議な事件の謎を湯川准教授が解き明かしていくミステリーです。

殺された妻のメッセージを読み解き、残された夫を励ましたり、偽装工作をする女性を庇うなど、これまでとは一味違う湯川准教の優しさに心が動かされました。

また、「人の意見に耳を傾け、自分のやり方や考え方を常にチェックするのは、肉体的にも精神的にも負担が大きい。それに比べて、他人の意見に耳を貸さず、自分の考えに固執するのは楽だ。そして楽なことを求めるのは怠け者だ」といった湯川准教授のセリフが心に突き刺さりました。

8. 禁断の魔術

おすすめ度:3.5

  • 複数の事件がひとつにつながっていく展開に引き込まれる
  • 愛弟子を守ろうと捨て身の行動に出る湯川准教授の姿に心が動かされる
あらすじ
最先端の科学技術を扱う研究所を、光原町に集結させる計画が立ち上がります。しかし、一部の地元住人から批判の声が上がりました。フリーライターの長岡も反対運動に参加していましたが、ある日、自宅で死体となって発見されます。犯人の手がかりは、壁に穴が空く動画と「若さって怖いな」というつぶやきでした。一方、別の場所では、不可思議な事件が多発していました。突然倉庫が爆発したり、バイクが炎上したり、屋形船が燃え上がったり…。

フリーライターが殺害された事件や、政治担当の新聞記者・古芝秋穂がホテルのスイートルームでショック死した事件、秋穂の弟で、湯川准教授の愛弟子でもある古芝伸吾が、行方をくらませた事件など、複数の事件がひとつにつながっていく物語です。

短期間しか関わりがなくても、科学に情熱を注ぐ古芝伸吾を愛弟子だという湯川准教授が魅力的で、そんな愛弟子を守るために捨て身の行動に出る湯川准教授の姿に心が動かされました。

また、「科学は扱う人間の心次第。邪悪な人間の手にかかれば禁断の魔術となる。科学者は常にそのことを忘れてはならない」という湯川准教授の言葉が心に突き刺さりました。

9. 沈黙のパレード

おすすめ度:4.0

  • 殺人事件の被告人を殺した犯人とそのトリックが気になって一気読みしてしまう
  • 裁判というシステムの問題点が浮き彫りになる
  • 湯川教授の優しさに涙する
あらすじ
3年前に突然行方不明になった並木佐織が、静岡県にあるゴミ屋敷で遺体となって発見されます。その屋敷は、23年前に殺害された優奈ちゃん事件の被告人で、沈黙を貫いて無罪になった蓮沼寛一の実家でした。草薙俊平たち警察は、今度こそ蓮沼を逮捕しようと必死になって捜査しますが、またしても証拠不十分で釈放することになります。ところが、蓮沼が秋祭りのパレード中に殺されました。この事件にアメリカ帰りの湯川教授が挑みますが…。

「優奈ちゃん事件」と「佐織が殺された事件」の被告人である蓮沼が殺害された事件の謎に、湯川教授が挑む物語です。

決定的な証拠や自白がなければ罪に問われないことを利用した蓮沼が、沈黙を貫いて無罪を勝ち取るだけでなく、刑事保証金と裁判費あわせて1000万円以上を請求して手にするなど、金儲けの手段として裁判を利用する姿に怒りが込み上げてきました。

また、多くの人たちから恨まれている蓮沼を殺した犯人とそのトリックが気になってページをめくる手が止まらなくなり、ラストはその真相に驚き、湯川教授の優しさに涙がこぼれ落ちそうになりました。

10. 透明な螺旋

おすすめランキング第3位の小説です。

まとめ

今回は、東野圭吾さんの『ガリレオシリーズ』【全10冊】の読む順番と、特におすすめの3冊をランキング形式で紹介しました。

シリーズを重ねるにつれて、斬新なトリックだけでなく、湯川教授の人間的な魅力にも引き込まれるので、未読のものがあれば、この機会にぜひ読んでください。

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