自分の想いを文章に書き出していますか?
私は定期的にブログに書き出しているので気分がスッキリしていますが、
辻堂ゆめさんの小説『あの日の交換日記』を読んで、交換日記で相手に自分の想いを伝えるのもいいかもしれないと思うようになりました。
自分の想いを今すぐ文章に書き出して、誰かに読んで欲しくなる物語なんですよね。
おすすめ度:
こんな人におすすめ
- 驚きのあるミステリーが好きな人
- もう一度読み返したくなる物語が好きな人
- 心温まる物語が好きな人
- 辻堂ゆめさんの小説が好きな人
あらすじ:最後に驚きが待っている短編ミステリー
物語は、小学4年生の愛美ちゃんが先生と交換日記をするところから始まります。
愛美ちゃんは、白血病で病院に入院しており、抗癌剤治療を受けていたので、優しい先生が定期的に勉強を教えにきてくれていました。
さらに、小学校で流行っていた交換日記を先生とすることになります。
そこで愛美ちゃんは、三ヶ月前までいた四年一組の思い出を日記に書くことにしました。
先生も、その返事を書いてくれましたが、実は…。
というミステリーが7編も楽しめる小説です。最後には驚きが待っていますよ。
悩みは文章にして打ち明けることで解消できるのかもしれない
自分の想いを相手に直接伝えるのは恥ずかしいですよね。
とはいえ、メールやLINEでは、その想いも軽々しくなります。
たとえば、SNSに慣れている人の文章ほど、カッコつけたり、自分をよく見せようとしたりして、ありのままの自分をさらけ出せてないように思います。
そこで、交換日記の登場です。
小学生の頃に流行ったものなので、大人になってからやるのは恥ずかしいかもしれませんが、
この小説を読んで、交換日記というのは自分の想いを相手に伝える良いツールなんじゃないかな?と思えてきました。
直接は言えなくても、文字にして書き起こすのであれば、言いたいことが言えるかもしれない…。
実際に妻や子供たちと交換日記をしてみたくなります。
日常のミステリーが楽しめる
この小説では、7編の日常ミステリーが楽しめます。
あらすじでも紹介した学校に通えない愛美ちゃんの物語以外にも、
- ある女の子を殺したいという生徒と先生の物語
- ある出来事がキッカケで仲が悪くなった双子の物語
- 交換日記を突然したいと言い出した発達障害の息子と母の物語
- 交通事故を起こした加害者と被害者の物語
- 幼なじみと再会した部下と上司の物語
- 交換日記がきっかけで結婚した夫と妻の物語
と、ちょっとした日常をミステリー仕立てにした物語が楽しめます。
なかでも、夫と妻の物語では、驚きの事実が明かされるので、もう一度読み返したくなるんですよね。
どれも日常が舞台の物語なので、殺人事件が苦手な方でも楽しめるミステリーです。
まとめ
辻堂ゆめさんの小説『あの日の交換日記』は、交換日記で自分の想いを伝えるのもいいかもしれないと思える物語です。
それだけでなく、驚きのある7編の日常ミステリーが楽しめるので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。
私は、これからもう一度読み返してみようと思います。
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