なかなか疲れが取れないのはなぜ?/今すぐできる疲れの取り方

ライフハック

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 しっかり寝たのに、まったく疲れがとれない…。なぜ?

「年をとったから?」
「体力がなくなったから?」
「サプリメントを飲んでいないから?」

 答えはどれも「NO!」です。結論からいえば、血のめぐりが悪くなっているからなんです。ここで、「肩こり」に効果があると言われている方法をいくつか思い浮かべてみてみましょう。

入浴、体操、マッサージ、ストレッチ、針、お灸…

 これらは、どれも血行を促進、つまり「血のめぐり」を良くしようとしていますよね。では、なぜ「血のめぐり」が悪いと疲れるのでしょうか。

 それは、エネルギー源である酸素や栄養が受け取りにくく、体にとって不要な老廃物も排出しにくくなるからです。私たちは、酸素と栄養がなければ生きていけません。その酸素と栄養を体全体に運んでいるのが血液です。また、溜めていては困る老廃物も血液を通して回収されます。

 血液を送り出す心臓の働きがわずかな時間止まっただけで、脳が致命的なダメージを受けるように、血のめぐりがスムーズであることは、体にとって想像以上に大切なことなんです。だから、体が致命的なダメージを受ける前に、「疲れ」というシグナルによって警告しているのですね。

 では、どうすれば血のめぐりを良くし、疲れない体を手にすることができるのでしょうか。




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 姿勢が正しい人は肩が凝りやすい?

 血のめぐりを良くするために、私たちが最もしてはいけないこと。それは「動きのない暮らし」です。もちろん、姿勢を正すことは大切ですが、どれだけ理想の姿勢を維持できたとしても、じーっとそのまま固まっているような状態が続けば、血はなかなかめぐりません。

 血のめぐりが悪くなると、筋肉はかたく緊張し、乳酸などの疲労にかかわる物質を生み出します。ここで血をめぐらせる有効な手が打てないと、さらに体は酸素や栄養が足りてないことをわかってほしくて「疲労感」を増します。

 そこで、「疲れた…」と感じた瞬間に血をめぐらせる方法が必要になるわけですね。その方法として、もっとも効果的なのがマッサージ。なかでも、次の3つは今すぐ簡単に試せて効果もあるのでオススメです。

  1. ゆらす
  2. 伸ばす
  3. 力んでから脱力

1. ゆらす

 マッサージと聞くと、「つぼ」を押すことを想像してしまいますが、素人である私たちがそれをしたところで高いリラックス効果は得られません。そこで、テクニック不要で、ぐったり疲れているときでも簡単。労力は小さくてすむのに、短時間で気持ちの良さが実感できる「ゆらす」をオススメします。

 「ゆらす」と体の深層にある筋肉もほぐせます。表面から押したり揉んだりしても、体の奥にある筋肉をほぐすのはなかなか難しいのですが、「ゆらす」なら、それが可能です。

 そのため、「疲れたなぁ…」と思ったときに、迷いなく選びたいのがこれ。しかし、人体の構造上、どうしても「ゆらす」ことが難しいところやピンポイントでほぐしたい箇所がある場合には、次に紹介する「伸ばす」「力んでから脱力」を試してください。

2. 伸ばす

 疲れてかたくなった筋肉の中に通っている血管をホースだと思ってみてください。筋肉がかたくなるほど、その中を通っているホースも圧迫されて、血の流れが悪くなります。

 このホースの中の血のめぐりを良くするには、筋肉を動かす、つまり体を動かせばいいのですが、運動する時間もとれないときにはどうすればいいのでしょうか。そんなときにオススメなのが「伸ばす」です。簡単に筋肉を動かせるからです。

 ただし、気をつけておきたいのは、痛みを感じるほど伸ばさないということ。柔軟性を高めるために伸ばしているわけではないので、あくまでも、筋肉の中の血管やエネルギーの通り道である経路を気持ちよく引っ張るイメージで行いましょう。

3. 力んでから脱力

 伸ばしただけでも、血をめぐらせる効果は確実にあるものの、筋肉のこりが強かったりすると、今ひとつスッキリしないことがあります。そんなときにオススメなのが「力んでから脱力」。

 凝ってかたくなっている筋肉に思い切り力をこめることで、そこに血が集まっていきます。そして、その後一気に脱力することで、不要になった血液が戻っていきます。そうして滞っていた血のめぐりがよくなるわけですね。

 ただし、中途半端な力加減で行うと、逆に疲れを感じることもあるので、最大限に近い力で5秒から10秒ほど行うようにしましょう。

 簡単に試せて効果があるマッサージの具体例

 ここまで、簡単に疲れをとる方法――「ゆらす」「伸ばす」「力んでから脱力」について紹介してきましたが、ここでは、もう少し具体的な方法をいくつか紹介しましょう。

目のマッサージ

こめかみ3本マッサージ(ゆらす)

  1. イスに座る
  2. 机の上にひじをつき、耳の上の付け根からこめかみにかけて3本指を押し当てる
  3. 小刻みにゆらしてほぐす

目つむりギュッパッ(力んでから脱力)

  1. 目を思いっきりギューとつむる
  2. 7秒数えたら、目を開く

頭のマッサージ

頭皮の手のひらマッサージ(ゆらす)

  1. 耳の上あたりに手のひらの付け根を押しあて頭皮全体をゆらす
  2. 頬のたるみを引き上げ、円を描くようにほぐす
  3. 耳の後ろあたりまで動かし、気持ちがいいと感じる位置をほぐす

首のマッサージ

首ギュッと倒し(力んでから脱力)

  1. 首を後ろに倒し、首の後ろにギューッと思い切り力をいれる
  2. 7秒数えたら力を抜いて戻す
  3. 口は開いてもOK

首フリフリゆすり(ゆらす)

  1. 両手を肩にかけ、首を後ろに倒す
  2. 首をふるわせるように左右にゆする(10~30秒を目安に)
  3. 首を元に戻すと同時に肩にかけた手を一気に下ろす

肩のマッサージ

イヤイヤ両肩ゆらし(ゆらす)

  1. イヤイヤをするように、肩を前後にゆらす

背中のマッサージ

ひじ押し背中ほぐし(力んでから脱力)

  1. イスや壁に背中をつける
  2. 背筋を伸ばしひじで強くイスや壁を押す
  3. 7秒数えたら脱力する

腰のマッサージ

ツボ押し上体反らし(伸ばす)

  1. 自然に腰に手を当てる
  2. 親指に体重をのせながら上体を後ろに倒す

 疲れを溜めない習慣を身につけよう

 しっかり寝たのに、まったく疲れがとれなかったのは、「疲れ」をそのまま放置していたからです。とはいえ、そもそも「どうすれば疲れがとれるのか」を知らなかったわけですから、仕方がないですよね。

 しかし、今は違います。どうすれば疲れが取れるのかを知りました。「ゆらす」「伸ばす」「力んでから脱力」ですね。これらは、今すぐにでも試せる簡単なものばかりです。ぜひ、今すぐ実践して、「疲れた…」と言わずにすむ習慣を身につけましょう。

 そうして、疲れない体を手に入れたなら、「疲れたから…」を言い訳にやってこなかったことにも挑戦してみましょう。そうすれば、疲れない体だけでなく、素晴らしい未来まで手に入るかもしれませんよ。

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