青山美智子『木曜日にはココアを』感想/人とのつながりを大切にしていますか?

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人とのつながりを大切にしていますか?

私は大切にしているつもりですが、青山美智子さんの小説『木曜日にはココアを』を読んで、これまで以上に大切にしたくなりました。

人とのつながりがきっかけで夢がかなったり、悩みを解決していく人たちの姿が描かれていたので、人に対して優しくありたいと思えたからです。

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『木曜日にはココアを』の情報

タイトル 木曜日にはココアを 
著者 青山美智子
おすすめ度 4.0
ジャンル ヒューマンドラマ
出版 宝島社 (2019/8/6)
ページ数 211ページ (文庫本)
青山美智子さんの1作目の小説です。
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おすすめ度の理由

  • 12人の主人公の物語がつながっていく展開に惹き込まれる
  • 温かくて優しい気持ちになれる
  • 人とのつながりを大切にしようと思える
  • 一部ありきたりな展開がある

『木曜日にはココアを』のあらすじ

物語の主人公は、マーブル・カフェで働くようになったワタルくん。

彼は、高校を卒業してからずっと勤めていたチェーン店が経営不振になり、リストラされて困っていたときに、たまたま見つけたマーブル・カフェに入りました。

マーブル・カフェは居心地がよく、しかもタイミングよく店長らしき人がアルバイト募集の張り紙をしたのを見て、ワタルくんはすぐに働きたいと伝えます。

すると、マスターと名乗った店長は、面接をせずに、名前を聞いただけでワタルくんを正社員として採用してくれました。

こうしてマーブル・カフェで働くようになったワタルくんは、今では雇われ店長のように一人でカフェを切り盛りしています。

そんなワタルくんは、毎週木曜日の午後3時過ぎにやってきて、決まった席に座り、必ずココアを頼む女性(通称:ココアさん)に恋心を抱いていました。

とはいえ、ワタルくんは、ただ彼女を好きでいるだけで、告白しようとは思っておらず、とびきり美味しいココアを彼女に捧げることが全てだと考えていました。

ところが、ある日。いつもココアさんが座っていた席には先客がおり、別の席を案内したところ、ココアさんが突然涙を流したので…。という物語が楽しめる小説です。

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『木曜日にはココアを』の感想

この小説では、あらすじで紹介した物語を含めて、全部で12篇の短編が楽しめます。

先ほどの物語に続く短編では、ココアさんがいつも座っていた席に、先客として座っていたキャリアウーマンの物語が描かれていきます。

その女性は、仕事が忙しく、夫に家事・育児を任せきりでしたが、ある日、夫が描いた絵が京都の展示会で飾られることになったので、初めて息子のお弁当を作る必要に迫られて…。というように、まったく別の物語が始まります。

こうして、12人の主人公がバトンタッチをしながら、次々と新たな物語が描かれていき、しかも短編同士のつながりも楽しめたので、一気に惹き込まれました。

また、悩みを抱えた主人公たちが、別の誰かの優しさに触れて、悩みを解決し、新たな一歩を踏み出す姿が描かれていたので、人に対して優しくありたいと思えました。

もちろん、相手を思う気持ちがあってこそですが、些細な一言や行動でも、次々と幸せを生み出していけるのだと励まされます。

それだけでなく、主人公たちの夢を応援するマスターと名乗る人物のような、夢を後押ししてくれる人と出会えれば、夢を現実にできるかもしれないと思え、より一層、人とのつながりを大切にしたくなりました。

ラストで描かれるワタルくんとココアさんのつながりにも感動できる小説です。

まとめ

今回は、青山美智子さんの小説『木曜日にはココアを』のあらすじと感想を紹介してきました。

人とのつながりがきっかけで夢がかなったり、悩みを解決していく人たちの姿が描かれているので、人に対して優しくありたいと思える物語です。

気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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