本が売れない時代になりました。
しかし、本には「それでしか味わえない面白さ」があると思います。
私はその面白さが一人でも多くの人に伝われば…という思いでブログを書いていますが、全国の書店員さんたちが、私と同じ思いで「今年いちばん売りたい本」を選んでいるのが本屋大賞です。
私も、本屋大賞のおかげで、これまで出会ったことのない作品に出会うことができました。
そこで今回は、「本屋大賞2018」にノミネートされた10冊とおすすめランキングを紹介していきます。
本屋大賞2018にノミネートされた10作品とそのランキング
本屋大賞2018にノミネートされた10作品とそのランキングは次の通りです。
本屋大賞2018のおすすめランキング
では早速、本屋大賞2018のおすすめランキングを紹介していきます。それぞれのあらすじと感想はリンク先を参照してください。
第10位 村山早紀『百貨の魔法』(本屋大賞9位)
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童話はお好きですか?
私はどちらかと言えば、物語にスリルとサスペンスを求めるので、あまり好きではありませんが、村山早紀さんの小説『百貨の魔法』は、大人向けの童話を読んでいるような物語が楽しめました。
日常にほんの少しの魔法がかけられたら?をテーマに描かれているので、夢のある物語が好きな方におすすめの小説です。
第9位 柚月裕子『盤上の向日葵』(本屋大賞2位)
おすすめ度:
物語の主人公は、成功者としてマスコミにも取り上げられている上条桂介。
彼は「実業界の寵児」と呼ばれるほど、起業したソフトウェア会社で大成功をおさめていましたが、それだけではありませんでした。
実業界から転身して特例でプロ棋士になったのです。将棋界最高峰のタイトル戦「竜昇戦」に挑戦できるだけの実力を発揮していました。
このように、世間からは思い通りの人生を歩んでいるように思われていた桂介でしたが、実は彼の幼少時代は悲惨なものでした。
その幼少時代とは…。

第8位 今村昌弘『屍人荘の殺人』(本屋大賞3位)
おすすめ度:
ゾンビものと殺人事件の組み合わせが新しいミステリー小説。
ゾンビによってクローズドサークルになったペンションで、殺人事件の謎を解き明かしていく…という、これまでにない新ジャンルのミステリーです。
ストーリーとしては強引なところも多く、動機など納得できない箇所も多々ありましたが、これまでのミステリーで使われてきたトリックを挙げて謎解きをしてく構成が面白い小説です。
第7位 知念実希人『崩れる脳を抱きしめて』(本屋大賞8位)
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最近、誰かに恋していますか?
私は結婚して子供もいるので、朝起きるたびに妻や子供たちに恋していますが、知念実希人さんの小説『崩れる脳を抱きしめて』を読んで、改めて「恋っていいなぁ」と思いました。
それだけでなく、本書はミステリー要素も楽しめるのでおすすめの恋愛ミステリー小説なんですよね。
第6位 小川糸『キラキラ共和国』(本屋大賞10位)
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嫌な過去はありませんか?
私は結婚した直後がとてもツラかったので、ときどき嫌な過去として思い出すことがありますが…。
子供ができて、幸せな家庭が築けた今では、その時間も愛おしく思えるようになりました。
小川糸さんの小説『キラキラ共和国』の主人公もそのひとり。先代と過ごしたツライ過去がQPちゃんという子供の存在によって意味ある過去へと変わっていくんですよね。
第5位 今村夏子『星の子』(本屋大賞7位)
おすすめ度:
物語の主人公は中学三年生の林ちひろ。彼女は生後半年のときに湿疹ができ、一週間で全身に広がりました。
そんな娘の姿をみた両親は、ちひろの湿疹を治そうと、専門医に勧められた薬を塗ったり、効果があると聞いたあらゆることを試しましたが、どれも効果はありませんでした。
そんなとき、父の職場の同僚から「水」を勧められます。
その水をかければ、どんな病気も良くなると聞かされたちひろの両親は、試しにちひろにかけてみたところ、わずか数日で湿疹が治ったのです。
こうして、ちひろの両雛は「金星のめぐみ」という水を売る新興宗教団体にハマっていきました。そんな両親の姿を目にしたちひろは…。

第4位 塩田武士『騙し絵の牙』(本屋大賞6位)
おすすめ度:
物語の主人公は、大手出版社である薫風社に勤める速水輝也。
彼は『トリニティ』という雑誌の編集長をしていましたが、上司である相沢徳郎から赤字続きの現状が続くともって半年だと言い渡されました。
速水はどうしても小説に関わりたいという思いで現在の薫風社に転職してきたので、何があってもトリニティを存続させようと情熱と信念をもって仕事に取り組んできました。
ところが、出版不況が続いている現状を打開する目処が立ちません。本や雑誌が売れにくい環境ばかりが目につきます。
それでも速水は人生をかけて雑誌を存続させようとしますが…。

第3位 辻村深月『かがみの孤城』(本屋大賞1位)
おすすめ度:
物語の主人公は中学1年生の安西こころ。彼女は意地悪な同級生から悪口を言われ、無視され、脅されるようになりました。
それだけでなく、信頼していた友人からも無視されるようになり、担任の先生からも悪く言われ、両親からも責められるようになります。
その結果、こころは自分の部屋から一歩も出られなくなりましたが、そんな彼女に不思議な出来事が起こります。「かがみの孤城」と呼ばれる異世界に放り込まれたのです。
かがみの孤城には、こころの他に6人の中学生と、オオカミの仮面をつけたオオカミさまと名乗る少女がいました。
オオカミさまは、こころたちに「願いをなんでも一つ叶えてやる」と言いますが…。

第2位 原田マハ『たゆたえども沈まず』(本屋大賞4位)
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美術に興味を持っていますか?
私はあまり興味がなく、ゴッホについてもほとんど知りませんでしたが、原田マハさんの小説『たゆたえども沈まず』を読んで、ゴッホの作品を見てみたくなりました。
ゴッホの生涯を知った今では、彼の絵が意思を持って語りかけてくるように思えるんですよね。
第1位 伊坂幸太郎『AX アックス』(本屋大賞5位)
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家族のことを大切に思っていますか。
私は家族のことを大切にしていると自負していましたが、伊坂幸太郎さんの小説『AX アックス』を読んで衝撃を受けました。主人公の殺し屋が言葉だけでなく本当に家族のことを思って行動していたからです。
殺し屋なのに家族のことを何よりも大切に思う主人公に、涙なしでは読めない物語なんですよね。
まとめ
今回は「本屋大賞2018」にノミネートされた作品とそのおすすめランキングを紹介してきました。
どれも面白い物語なので、未読の作品がある方は、この機会にぜひ読んでみてください。
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