バレエを舞台にした小説とおすすめランキングをご紹介

エンタメまとめ

バレエはお好きですか?

私は実際のバレエを見たことはありませんが、小説や漫画ではよく読んでいます。ダンサーたちのひたむきに努力する姿に胸が熱くなる物語が多いからです。

とはいえ、バレエと一言でいっても様々な切り口の物語があるんですよね。

そこで今回は、バレエを舞台にした小説とそのおすすめランキングを紹介していきます。

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バレエを舞台にした小説6冊

今回紹介するバレエを舞台にした小説は次の6作品です。発売日順に並べると次のようになります。

  1. 川端康成『舞姫』
  2. 東野圭吾『眠りの森』
  3. 東野圭吾『嘘をもうひとつだけ』
  4. ジェニファー・リチャード・ジェイコブソン『バレエなんて、きらい』
  5. 秋吉理香子『ジゼル』
  6. 芦沢央『カインは言わなかった』

バレエを舞台にした小説のおすすめランキング

では早速、バレエを舞台にした小説のおすすめランキングを紹介していきます。それぞれのあらすじと感想はリンク先を参照してください。

第6位 ジェニファー・リチャード・ジェイコブソン『バレエなんて、きらい』

おすすめ度:3.0

物語の主人公は、小学三年生のウィニフレッド・フレッチャーことウィニー。

彼女は仲良しの女の子、ヴァネッサとゾーイといつも一緒にいましたが、学校でバレエ教室が始まってから、彼女たちの関係は変わってしまいました。

ヴァネッサとゾーイがバレエ教室に行こうと言い出したからです。

ウィニーは踊りが苦手なのでバレエ教室に行きたくありませんでしたが、二人から強引に誘われます。

そこで仕方なくバレエを習うことにしたウィニーでしたが、習い始めてすぐに意地悪な先生から「ウィニーのようになってはいけません」と注意されるんですよね。

こうして、バレエを辞めたいと思ったウィニーでしたが、そのことを告げると、二人から除け者にされるようになって…。

『バレエなんて、きらい』は他人にあわせて生きるのはやめようと思える物語
他人にあわせて生きていませんか? 私も昔は他人にあわせて生きていましたが、そうすることがとてもシンドイことだと気づいたので、自分らしく生きることにしました。 それから生きるのが楽になったんですよね。 『バレエなんて、きらい』を読めば、...

第5位 東野圭吾『嘘をもうひとつだけ』

おすすめ度:3.5

  • 人生をかけて嘘をつく犯人たちの姿に心が痛む
  • どの短編もラストの意外な展開に驚かされる
あらすじ
15年前までプリマドンナとして第一線で活躍し、今では弓削バレエ団の事務局長としてバレエに関わる寺西美代子の自宅マンションの敷地内にある植え込みで、同僚の早川弘子が遺体となって発見されます。バルコニーから飛び降り自殺をしたように思われましたが、現場を見た加賀恭一郎は、すぐに他殺だと見抜きました。怪しげな点がいくつもあったからです。さらに、加賀は美代子が犯人だと確信しますが、決定的な証拠がなかったので…。

人生をかけて嘘をつく犯人たちに対して、加賀恭一郎が決定的な矛盾を突きつける短編集です。

すべてを犠牲にしてでも守りたいものがある人たちが嘘をつき、その嘘を貫き通すために、さらに嘘を積み重ねていく姿に、心が痛みました。

また、嘘をつき続けた先に待っている悲しい結末に、心が揺さぶられました。

第4位 芦沢央『カインは言わなかった』

おすすめ度:3.5

物語の舞台は、誉田喜一が率いるバレエ団・HHカンパニー。

彼は「世界のホンダ」と呼ばれるほど、芸術監督として高い評価を受けていましたが、キャストに対しては、ブラック企業よりも厳しいレッスンをさせていました。

藤谷誠も彼の厳しいレッスンを受けているひとり。その厳しさは尋常ではありません。

誠は、次回公演予定の「カイン」の主役に抜擢されましたが、旧約聖書における「人類最初の殺人者」であるカインの感情を再現するために徹底的に追い詰められました。

ところが、厳しいレッスンに耐えたのに、彼は本番三日前に「カインに出られなくなった」というメールを彼女に送り、行方をくらませるんですよね。

その理由は…。

芦沢央『カインは言わなかった』感想/プロと素人の間には圧倒的な差がある
プロフェッショナルな仕事をしていますか? 私はプロとして通用する仕事をしようと努力していますが、 芦沢央さんの小説『カインは言わなかった』を読んで、プロと素人の間にある差に愕然としました。 プロは人生のすべてを捧げるくらい仕事に情熱を...

第3位 秋吉理香子『ジゼル』

おすすめ度:3.5

物語の舞台は、創立15周年を迎えた東京グランド・バレエ団。

このバレエ団では、15年前にジゼル役のプリマ・姫宮真由美が、代役の紅林嶺衣奈をナイフで襲い、逆に刺されて死んでしまう事件が起こっていました。

そこで東京グランド・バレエ団では「ジゼル」を封印していましたが、創立15周年を機に「ジゼル」の公演を決定したことで、次々と悲劇が起こります。

刺されて死んだ真由美の亡霊を見たという人があらわれたり、主役の相手役であるアルブレヒトを演じる蝶野幹也が非常階段から突き落とされたりと、次々と不可解な事件が起こります。

この謎にミルタ役に抜擢された如月花音が迫りますが…。

秋吉理香子『ジゼル』感想/バレエの世界は嫉妬と愛憎が渦巻いている!?
仕事で、嫉妬したり、愛情を注いだり、憎しんだりしていますか? 私はどちらかと言えば感情を大きく動かしながら仕事と向き合っていますが、 秋吉理香子さんの小説『ジゼル』を読んでバレエダンサーたちの情熱に衝撃を受けました。 この前、紹介した...

第2位 川端康成『舞姫』

おすすめ度:4.0

過去にプリマドンナとして活躍することを夢見ていた主人公・波子の悲劇を描いた物語です。

波子には、21歳の娘・品子と、大学生の息子・高男がいましたが、夫の生活費も含めて、彼女が面倒をみていました。

しかし、夫は大学に籍を置いているだけでなく、二、三の学校も掛け持ちするなど稼いでいたのです。

ある目的のために、かなりのお金を貯蓄していましたが、波子はそのことに気づいていませんでした。

一方の波子も元恋人とプラトニックな関係を続けていたので…。

水面下で徐々に家庭が崩壊していく姿にゾッとする物語です。
川端康成『舞姫』は水面下で家庭が崩壊していく姿にゾッとする物語
ドロドロした人間ドラマが描かれている物語はお好きですか? 私はまったく好きではありませんが、川端康成さんの小説『舞姫』は楽しめました。 外から眺めていると羨ましく思える家族が、水面下では崩壊に向けて突き進んでいる姿にゾッとしたんですよね...

第1位 東野圭吾『眠りの森』

おすすめ度:4.0

  • 過去と現在の事件がつながっていく展開に引き込まれる
  • 加賀恭一郎の切ない恋物語に心が痛む
  • 全てを犠牲にして表舞台に立とうとするバレエダンサーの姿に衝撃を受ける
あらすじ
高柳バレエ団に所属する斎藤葉瑠子は、事務所に不法侵入してきた男性と鉢合わせになり、驚いて殴り殺しました。高柳バレエ団は、葉瑠子の正当防衛を主張しますが、殺された男性が不法侵入した理由がどうしてもわかりません。ところが、その後の調べで、殺された男性が風間利之という名の画家で、2年前にニューヨークに滞在していたことがわかります。しかも、高柳バレエ団の一員も、同時期にニューヨークに留学していたので…。

正当防衛だと思われた事件には実は裏があり、第二、第三の殺人事件へとつながっていくミステリーです。

結婚や恋愛ができなくても、過剰なダイエットで命を削ることになっても、バレエダンサーとして表舞台に立つために、人生をかけて練習に励むダンサーたちの姿に衝撃を受けました。

また、刑事になったばかりの加賀恭一郎とバレーダンサーの切ない恋物語に、心が痛みました。

まとめ

今回は、バレエを舞台にした小説とそのおすすめランキングを紹介してきました。

バレエを舞台にした物語は、ダンサーたちのひたむきな努力に胸が熱くなるものが多いので、今すぐ何かに挑戦したくなります。

もし、未読のものがあればこの機会にぜひ読んでみてください。

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