メンタルが弱い人に劇的に効くアスリートの言葉

ライフハック

メンタルは強い方ですか?

私はあまり強くないので悩んでいましたが、『弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉』を読んで、弱くても大丈夫だと励まされました。

むしろメンタルが弱いと自覚している方が、自分自身と向き合えることに気付いたんですよね。

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『弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉』の情報

タイトル 弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉
著者 鈴木颯人
おすすめ度 4.0
ジャンル 自己啓発
出版 フォレスト出版 (2019/3/20)
ページ数 192ページ (単行本)

おすすめ理由

  • アスリートの言葉が心に響く
  • メンタルを鍛える方法がわかる
  • 弱い自分を受け入れて一歩踏み出そうと思える
  • 似たような内容が繰り返される

『弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉』の簡単な紹介

今回は、『弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉』を紹介します。

アスリートはメンタルが強いと思っていませんか?

しかし、実際はどんなアスリートもメンタルが弱かったり、ネガティブになったりします。一生ポジティブでい続けられる人なんていません。

だからこそ、多くのアスリートの言葉に触れ、ネガティな状態から抜け出す術を学ぶことが大切です。弱い自分と向き合うことが大切です。

弱い自分を受け入れて、前を向いて一歩踏み出そうと思える一冊です。

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『弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉』の要約と感想

ここからは、『弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉』の一部要約と感想を紹介していきます。

負けるのは恥ずかしいことなのか?

要約

負けるのが恥ずかしいとは思っていません。(高橋尚子)

日本女子マラソンでオリンピック初の金メダルを取った高橋尚子さんの言葉です。

心理学には「レジリエンス」という「失敗しても、また頑張ろう」と思える気持ち、目の前に起こる困難な出来事に向き合うときに必要な能力があります。

一人で多くの困難を乗り越えなくてはならないのは、人生でも競技でも同じです。試合に出られなかったり、試合に出ても結果が残せない選手もいます。

しかし、長い目で見たとき、大きな舞台で夢を叶えたいと願うのであれば、早く挫折を経験することが大切です。

挫折や敗北はレジリエンスを磨き上げる絶好のチャンスだからです。

感想

アスリートは、「勝ち負けにこだわった人たち」だと思っていましたが、この本を読んでイメージが変わりました。

もちろん、勝ち負けにもこだわっていますが、それ以上に「自分がどう成長できるか」に目を向けているように思います。

自分が成長すれば結果はついてくると考えているからでしょう。

だからこそ、高橋尚子さんの言葉にもあるように、負けるのは恥ずかしいことではなく、自分の成長につながるチャンスだと捉えることが大切だとわかりました。

不安は解消すべきなのか?

要約

目指すべき目標を見据えて行動すれば、誰だって不安を感じます。

ただし、アスリートたちは、無理に不安を解消しようとするのではなく、うまく受け入れようとしています。

僕がなぜこのように「心を整える」ことを重視しているのかというと、僕自身、自分が未熟で弱い人間だと認識しているからです。(長谷部誠)

これは、サッカー元日本代表・長谷部選手の言葉ですが、自分の弱さを直視できるからこそ、人は強くなれるのです。

きちんとした不安を持つことは、自らを成長させるためにも必要不可欠なことです。むしろ過信しすぎる方が弊害が多いと言えます。

感想

不安があったからこそ、前に進めた…という経験はありませんか?

私は、不安だからこそ、勉強したりし練習したりと、準備してきたように思います。

つまり、一流のアスリートも、同じようにして不安を力に変えているんですよね。

不安を、自分の弱さを受け入れて、そこからどういう行動をとるのか?で未来が決まるのだとわかりました。

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どうしたら軸が持てるのか?

要約

一般的には競走した方がいい結果が出やすいと思われがちです。

しかし、競争して比較される環境で育つと、出た結果を自分の努力よりも、備わっている能力や運と結びつけやすくなることがエイムズという研究者の実験で明らかになっています。

競争に勝つと、自分には能力がある、自分は運が強いと解釈し、努力したからと考えないので、過信を生みやすくなるのです。

つまり、本物の意欲を湧き出させるには、他者との比較ではなく、自分との比較に目を向けることが大切です。

静かな空間でひとりノートに向き合う時間、それが僕の人格を育ててきたのかもしれない。(中村俊輔)

これは、サッカー元日本代表の中村俊輔選手の言葉ですが、自分との比較に目を向けるには、ノートをつけることがおすすめです。

特にスコアなどを数値で記録すれば成長を実感しやすくなります。

自分の弱点も見えてくるようになるので、適切な努力ができるようになります。

感想

そもそも、サッカーでも、何でも勝てる人は一握りです。

そのため、競争に勝つことだけを意識してしまうと、勝てなければ今までの努力を否定された気持ちになり、目標や夢を見失いやすい心理状態に追い込まれます。

だからこそ、勝つことを一番にするよりも、勝つことを目指す過程を大切にすることが重要なんですよね。

中村俊輔選手の言葉にもあるように、ノート(私でいえばブログ)をつけて自分と向き合う習慣を持とうと思いました。

努力は必ず報われるのか?

要約

努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力とは呼べない。(王貞治)

この言葉の本質は、「量」よりも「質」に目を向けるべきだということです。

フロリダ州立大学心理学部のアンダース・エリクソン教授の研究によると、トッププレイヤーは共通して次の5つの方法で練習していることがわかりました。

①超具体的な目標を立てる
②意識して練習する
③フィードバック
④つねに現在の能力を上回る課題に挑戦し続ける
⑤効果的な練習方法を知る人が監督する

つまり、誰もが素晴らしい才能を持っているけれど、その眠れる才能を引き出す方法を知らないだけ…ということです。

だからこそ、闇雲に努力してしまい結果が出ずに苦しむのです。

感想

『努力不要論』にも書かれていましたが、自分の個性を知り、その個性を生かすための行動が報われる努力です。

とはいえ、そもそも自分で努力していると思っているようでは、本当の努力とは言えないのかもしれません。

努力する人は、その努力を当たり前のこととして受け止めているように思います。

たとえば、誰もがどん底になりたいとは思いませんが、一流の選手になればなるほど、どん底を経験し、そこから這い上がってきています。

怪我はチャンス。(本田圭佑)

とは、サッカー元日本代表の本田圭佑選手の言葉ですが、一流選手は「負」に対する捉え方がふつうの人とは違います。

どん底に落ちても、自分の才能を信じてポジティブに努力し続けるので、努力が報われるのだとわかりました。

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何のために努力するのか?

要約

努力は夢中に勝てない。(為末大)

そもそも好きなことをやり続けるのに理由なんて必要ありません。しかし、結果を意識しすぎると、やり続ける理由を見失ってしまいます。

では、なぜ大人になるにつれて夢中になる感覚がなくるのかといえば、お金などの誘惑を知るからです。

そして、傲慢や自慢、自惚れといったネガティブなプライドを持ち、自分には能力があると思いすぎて萎縮してしまうからです。

だからこそ、結果ではなく過程を見ることが大切です。

勝ち続けるためではなく、自分をどう成長させるかに焦点を置いて、目の前のことに夢中になりましょう。

感想

努力していく過程で成長した自分に自惚れるのならまだマシですが、結果や他人からの評価によって出来上がった自惚れには注意が必要です。

良い評価を崩すのが怖くなり、チャレンジしなくなるからです。

そもそも、失敗こそがチャンスにつながります。

失敗することで初めて課題が見つかり、課題が見つかれば努力の方向性がより明確になるからです。

だからこそ、何かに夢中になっている人は、失敗を恐れずに次々と挑戦するため、失敗しながらもチャンスを掴み、成功していくんですよね。

今の自分を守ろうとするのではなく、未来の自分を育てるために何かに夢中になろうと思いました。

ライバルとはどう向き合えばいいのか?

要約

自分で自分を見るのではなく、相手を通して自分を見ることによって課題が見つかるのではないかと思っています。(羽生結弦)

スケート界の貴公子・羽生結弦選手の言葉です。

ライバルの存在が気になるのは当然ですが、ライバルと自分の差を自分の伸びしろと考えて挑戦することが大切です。

相手にできることを見つめて悔しがるよりも、相手の存在は自分の伸びしろを把握するための無意識のメッセージだと捉えるのです。

その上で、本当にその能力が欲しいか考えましょう。

それは自分が進みたいと思う選手像を考えることにつながります。

感想

隣の芝生は青いではありませんが、どうしてもライバルの方が優れているように思ってしまいがちです。

しかし、誰もが自分にしかない素晴らしい個性を持っています。

その個性を生かすために、ライバルの目を通して自分を見たときに、自分のどこが優れているのか?を見つめてみるのも一つの手だと気づきました。

他人の目を通して客観的に自分を見る、全体を俯瞰する能力が重要だとわかりました。

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どうすれば結果が出やすくなるのか?

要約

人間として成長しなければ、世界一のサイドバックになれるわけがない。(長友佑都)

これは、サッカー日本代表の不動の左サイドバックとして活躍している長友佑都さんの言葉です。

結果を出そうと思っても、それに伴ったメンタルを備えていなければ結果はついてこないと言われています。

逆にいえば、結果に相応しい人間性を手に入れれば、結果は後からついてくるということです。

感想

なぜ結果に相応しいメンタルが必要かといえば、ひとつは、正しい目標設定ができるようになるからです。

一流選手は誰もが現状で出来そうな目標ではなく、少し先のワクワクするような目標を設定しています。

なぜなら、心からワクワクする目標を立てれば、空手の板割りと同じくあっけなく板が割れる可能性が高まるからです。

初心者が板割りができないのは、目標設定に誤りがあるからなんですよね。

もうひとつは、川村元気さんの小説『億男』にも書かれていましたが、宝くじに当選した人が不幸になるケースが多いように、偶然成功を手に入れると不幸になりやすいからです。

だからこそ、結果は必然と思えるメンタルを手に入れることが大切なんですよね。

どうすれば成長しやすくなるのか?

要約

自分のことよりも人のことを考えられるくらいの心の余裕をもてたなら、プレーの質は変わってくるはずだ。(長友佑都)

タイガー・ウッズ選手は、ライバルがパターを入れれば自分の負けが決まるシーンで「入れ!」と願うそうです。

勝つことよりもハイレベルな戦いをすることが理想だからでしょう。

そもそも、つねに競争相手を見つけて戦い続ける人生は大変です。

長い人生で成功を目指すのであれば、他者との競争を超越した利他の気持ちに切りかえるべきです。

うまくいかない選手ほど自分のことでいっぱいいっぱいです。

他人のために行動することが巡り巡って最終的に自分のためになるからです。

感動

『科学がつきとめた「運のいい人」』にも書かれていましたが、他人の幸せを願うことが運が良くなる方法だと言われています。

なぜなら、私たちの脳は、他人の幸せを願うことで、快楽物質が出るようにプログラムされているからです。

実際、金メダルを取ったり、プロとして第一線で活躍している選手の中にも、競争に明け暮れることで鬱病になったり、自殺する選手がいます。

それは、他人の不幸を願ったときに、脳内でストレス物質が分泌されることと関係しているのかもしれません。

つまり、自分のためにも他人の幸せを願うことが大切だということです。

自分のことしか考えていない人は、他人にも目を向けてみてはどうでしょうか。

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まとめ

今回は、『弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉』の一部要約と感想を紹介してきました。

メンタルが弱いと感じている人は、今回紹介したアスリートの言葉を参考に、自分と向き合ってみてはどうでしょうか?

もちろん、本書には他にも多くの心に響くアスリートの言葉が載っています。気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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