人生100年と言われる時代になりました。
私はまだ40手前ですが、あと十数年も経てば人生の半分地点である50歳に到達します。
そこで今回は、『人生後半の幸福論』を参考に、どうすれば50歳以降の人生を幸せにできるのか考えてみたいと思います。
人生後半を幸せに生きるにはどうすればいいのか?
『LIFE SHIFT』によると、今20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上まで生きられるそうです。
60歳から65歳で定年を迎えたとしても、そこから30年以上も生きることになります。
ところが、定年後も今の仕事が続けられる人はあまりいません。
たとえ続けられたとしても、給料は大幅に下がるでしょう。
そこで、「自分はどういう生き方をすれば幸せを感じられるのか」を理解しておく必要があります。
これまでのように、定年後を余生として生きるには長すぎるからです。
また、50代に入ると役職定年や配置転換、あるいは出向・転籍など、仕事における環境が変わります。
家庭においても、子供が進学や就職で親元を離れる年齢を迎え、一人暮らしを始めたり、結婚したり、それぞれの道を歩み始めます。
夫婦の関係も変わるでしょう。
自分自身の健康にも何らかの問題が出てくるかもしれません。
そんな環境の変化に振り回されずに、人生を前向きに生きるには、やはり「自分はどういう生き方をすれば幸せを感じられるのか」を理解しておくことが大切です。
もっといえば、エネルギーを注ぎ込める何かを見つけることです。
伊能忠敬は50歳から日本全国を歩いて測量し、実測に基づいた初めての日本地図を作りました。
「もう一度勉強し直したい!」という思いで始めたことが、いつの間にか大きな仕事になったのです。
それは、寝ても覚めてもエネルギーを投入出来る対象を持ったからです。
『106歳を越えて、私がいま伝えたいこと』では、99歳から7回も世界一周講演旅行に挑戦した著者の姿が描かれています。

情熱を注ぎ込める何かを見つければ、何歳からでも人生を豊かにすることができるんですよね。
50歳以降の人生を豊かにするための5つのチェックリスト
では、具体的にどうすれば、情熱を注ぎ込める何かを見つけられるのでしょうか。
また、50歳以降の人生を豊かにできるのでしょうか。
ここからは、50歳以降の人生を豊かにするための5つのチェックリストを紹介していきます。
1. 最近、感動していますか?
感動するというのは、「心が動く」ということです。
情熱を注ぎ込める何かを見つけるには、まずは自分の心が動いている必要があります。
好きなことをしたり、楽しいことをしたり、良いところ探しをしたりすれば、心が動くことに必ず出会えるはずです。
ところが人間は省エネしたくなる生き物です。
小説や映画でもあらすじを読むだけで満足することがありますが、それでは感動できませんよね。
実際に読んだり観たりするからこそ心が動くのです。
だからこそ、『多動力』の感想にも書いたように、気になることに次々と挑戦することが大切なんですよね。

心が少しでも動く何かが見つかれば、すぐに挑戦していきましょう。
2. 今の仕事をいつまで続けるつもりですか?
今の仕事が好きな人は、定年で終わりと考えるのではなく、今の仕事をどのような形であれ、続けられないか考えてみてください。
定年から先に、どういう展開が想定でき、どうしたいと思っていますか?
会社が教えてくれるのは、「今後あなたはこうなりますよ」という情報だけです。
自分の進退は自分で考えなければいけません。
『苦しかったときの話をしようか』の感想にも書きましたが、
これからの時代を生き抜くには、自分の軸を持ち、その軸を強みに変えるためにアップデートしつづける必要があります。

今ではインターネットが発達したおかげで、フリーランスの仕事も増えています。
定年後を意識して、自分の強みを明らかにしていきましょう。
3. 生涯現役を目指したいですか?
生涯現役を目指すなら、「心技体」すべてを健やかに保つ必要があります。
「心」は気力、意欲、情熱。
情熱を燃やさなければ、大きな仕事を成し遂げることはできません。
「技」は技能、技術、スキル。
熟練しているつもりでも、つねに学び、変化していかなければ、いずれ役に立たなくなってしまいます。
「体」は体力や健康状態。
体力がなければ仕事をするのが難しくなります。
つまり、生涯現役が実現できるかどうかは、この3つをいかに健やかに保てるかで決まるんですよね。
『スタンフォード式 最高の睡眠』などを読むなどして、健康にも注意を払っていきましょう。

4. やりがいのある仕事とは何ですか?
ここまで情熱が持てる仕事に挑戦しようと書いてきましたが、情熱が注ぎ込める仕事や趣味が見つからない場合もあるでしょう。
とはいえ、それは思い込みのせいかもしれません。
そもそも、目の前にある仕事に「やりがいのある仕事」「やりがいのない仕事」という差があるわけではありません。
どんな仕事でも「これはやりがいのない仕事」と決めつければ退屈なものになり、
反対に「やりがいがある」と思って取り組めば、やりがいは出てきます。
また、好きとは言えないけれど、苦にならずにできることに挑戦すれば、成果は出やすくなります。
瀧羽麻子さんの小説『女神のサラダ』の登場人物たちのように、思ってもいなかった仕事がやりがいのある仕事になるケースも多いんでよね。

若い頃のように「人に認められる仕事」かどうかで判断するのではなく、目の前の仕事に全力を尽くしましょう。
5. 新しいことに挑戦していますか?
さて、年を重ねるということは、豊かな経験を積んで、大抵のことは何とかできるという知恵を身につけることでもあります。
しかし、経験値があることで、「新鮮な刺激」を遠ざけてしまうことがあるんですよね。
それは失敗を避けたいからですが、これでは前半より楽しい人生は過ごせません。
今まで行ったことがないところに行ったり、やったことのないことに挑戦したりすることが大切です。
『死ぬときに後悔する10のこと』の感想にも書きましたが、
- 仕事ばかりで趣味に時間を割けなかったこと
- 行きたい場所に旅行しなかったこと
- 自分のやりたいことをやらなかったこと
など、死ぬ間際になって、もっと行動しておけばよかったと後悔している人たちが大勢います。

伊能忠敬は49歳で家業を長男に譲り、暦学、天文学を学ぶために江戸に出てきました。
何歳からでも挑戦はできます。
ぜひ新しいことに挑戦して、人生後半を悔いのないものにしていきましょう。
まとめ
今回は、『人生後半の幸福論』を参考に、どうすれば50歳以降の人生を幸せにできるのか考えてきました。
人生は何歳からでもやり直せます。
ぜひ、自分が思い描いていたよりも幸せな人生だったと言えるように、人生後半も全力で挑戦していきましょう。
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