1分1分を大切に使っていますか?
私はゲームが大好きなので、勉強や読書をすべきだとわかっていても、ゲームをしてしまうことがよくありますが、
『1440分の使い方』を読んで、これからは1分たりとも無駄にしないでおこうと思いました。
未来は今の積み重ねで決まるんですよね。
夢を実現するために知っておきたい5つの時間管理術
本書のタイトルにもなっている1440分は、私たち全員に平等に与えられている1日の時間です。
秒ではなく、分になっているのは、1分で驚くほど多くのことが実現できるからです。
たとえば、
- 腕立てとスクワットを15回する
- 感謝していることを3つ書く
- すばらしいアイデアを考える
- ポジティブなツイートをする
- 記憶に残る写真を撮る
などなど。
しかし、私たちはこの1分を簡単に無駄にしてしまうんですよね。
このままでは、夢が叶う日など永遠にやってこなくなります。
そこで、ここからは、夢を実現するために知っておきたい5つの時間管理術を紹介していきます。
秘訣1:最も重要なタスクを特定し、毎日、何よりも先に取り組む
本書の著者が、大成功した何百人もの人々を取材した結果わかったことは、
彼らは時間のことは大して気にかけておらず、その代わりに価値観や優先順位、継続的な習慣を重視しているということでした。
つまり、成功者たちは、自分がやるべきことを明らかにして、そこに時間をかけているんですよね。
ミズリー大学セントルイス校のテレーズ・メイカン教授の調査でも、このことが明らかになっています。
教授は、時間管理、生産性、ストレスに関する画期的な調査を行った結果、それを特に大きく左右するのは優先順位と仕組みの2つであることを明らかにしました。
すなわち、『イシューからはじめよ』の感想にも書いたように、何に専念すべきか、それをどうやってやり遂げるのかを明らかにすることが大切なのです。

そもそも、私たちが追ってる夢は誰の夢でしょうか。
自分の夢を叶えるのに精一杯でなければ、他人の夢のために尽力することになります。
もし、他人の夢を追いかけているようなら、今すぐ優先順位を見直しましょう。
秘訣2:先延ばし癖を克服する
先延ばしとは、比較的簡単で楽しいことを優先し、重要だけれど気乗りしないことを後回しにすることを指します。
とはいえ、先延ばしをするのは怠慢ではなく、
- モチベーションが十分ではない
- 未来の理想より現在の願望のほうが強力であることを十分に認識しないまま、目標設定やタスクの洗い出しを行なっている
ことが原因です。
そのため、たとえばダイエットがしたいのならジャンクフードをあらかじめ処分したり、運動したいのなら朝一番に運動の予定を入れたりすることが大切です。
そもそも、朝になったら「今日も自分がやりたいことをやるぞ!」と勇んでベッドから飛び出しているでしょうか。
もし、そうでなければ、その程度の夢しか描けていないということです。
『ストーリー思考で奇跡が起きる』の感想にも書いたように、ワクワクするような夢を描くことが大切なんですよね。

もちろん、大きな夢が描けなくても、
- これをやったら、どんないい思いをするだろうか?
- これをやらなかったら、どんな嫌な思いをするだろうか?
とタスクをやる意味を考えてみるのも良いかもしれません。
秘訣3:夢の実現に役に立たない誘いは断る
私たちの目の前には、今後やらなくてはいけないこと、やった方が良いことが無限にあります。
それは、毎日与えられる1440分を使ってやり切れる量を超えています。
だからこそ、「一点集中とはノーということだ」とスティーブ・ジョブズが言ったように、
「成功した人と大成功した人の違いは何か。大成功した人は、ほぼすべてのことにノーという」とウォーレン・バフェットが言ったように、
夢の実現に役に立たない誘いをノーと言って断らないと、いつまで経ってもやりたいことができません。
『断る力』の感想にも書きましたが、断っても相手から信頼されるほどの「気合い」と「誠実さ」をもって、結果で示していくべきなんですよね。

また、時間の作り方が上手い人は誰もが知っていますが、完成とは、手を加える場所がなくなったことだけを指すのではありません。
もうこれ以上、取り除ける箇所がなくなったというのもまた完成なのです。
つまり、あえて目をつぶるのです。
今日、ノーと言えることにノーと言えば、その分、明日の時間は間違いなく増えますよ。
秘訣4:自分が取り組むべきタスク以外は任せる
大哲学者であり、大経済学者であるパレートは、うまく実ったエンドウ豆の80%が20%の苗木から収穫されたことに気づきました。
また富についても、イタリア国土の80%が20%の人々に所有されていることに気づき、
さらに、生産物の80%は20%の企業によって生み出されていることを明らかにしました。
つまり、成果の80%は全体の行動の20%から生まれているということです。
この法則からわかることは、すべては出来ないという事実を受け入れて、極めて重要なことしかやらないということです。
ある会社で最優秀プログラマーに選ばれたボブは、一日中YouTubeを見たり、SNSに書き込みをしたりしていました。
「この仕事にどう取り組めばいいのか?」ではなく、「どうしたらこの仕事は片付くか?」と自問し、中国などのソフトウェア会社に委託していたのです。
『仕事をしたつもり』の感想にも書いたように、自分が重要だと思う仕事に取り組み、他の仕事は出来るだけ、それが得意な人に任せることが大切なんですよね。

ある研究でも、人に委託できるものを積極的に探す人の方が、高い生産性を生み出し、幸福感が高く、気力が充実していることが明らかになっています。
ぜひ、自分がやるべきことを絞って、他の仕事は得意な人に任せる方法を考えましょう。
秘訣5:生産性は時間ではなくエネルギーで決まる
ここまで時間の使い方を紹介してきましたが、実は何よりも大切なのは時間ではなくエネルギーです。
どれだけ時間があっても、眠たくて集中できなければ意味がありませんよね。
たとえば、作家のモニカ・リナールは、1時間あたりの執筆量を600語から3500語まで増やしました。
その方法は、
- 25分書いたら5分休憩する
- 執筆作業をキーボードではなく音声入力に変え、外を歩きながら書くようにした
というものでした。
つまり、執筆の時間を増やしたのではなく、エネルギーを増やす方法を考え出したのです。
全従業員の時間と生産性を記録するソフトウェアを導入したドローギエム・グループでも、驚くような結果が出ています。
生産性で上位10%に入る従業員は、他のどの従業員と比較しても、1時間たりとも多く働いておらず、むしろ休憩を多くとっていたことがわかったのです。
生産性の高い従業員は、平均で52分働いてから17分の長い休憩をとっていました。
『「ぼんやり」が脳を整理する』で、良いアイデアが浮かばないのはぼんやり不足が原因だと書きましたが、

生産性をあげるには、睡眠を犠牲にしないこと、自分の時間、休息の時間、集中し直す時間をスケジュールすることが大切だとわかります。
何も考えずにガムシャラに頑張っても、生産性は上がらないんですよね。
まとめ
今回は、『1440分の使い方』を参考に、夢を実現するために知っておきたい5つの時間管理術を紹介してきました。
自分が何をしたいのか?を明らかにして行動しないと、他人の人生を生きることになります。
ぜひ、普段から意識して、有意義な1440分を過ごしていきましょう。
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