webstation plus

survive_02

 日本の大企業が苦しんでいる。たとえば、東芝。昨年の9月に不正会計問題が表面化し、2248億円の水増しをしていたと発表した東芝だったが、つい先日、他にも7件の水増しをしていたことが判明した。その額なんと58億円。少しでも「水増し」をしないと、会社の存続が危うくなるほどの危機的状況に追い込まれていることがわかるだろう。

 では、なぜ東芝をはじめとする日本の大企業はこのような危機的状況に追い込まれたのか。元アップルジャパン社長・山元賢二氏は、「これまでの当たり前」が通用しなくなったからだという。だからこそ、これからの世界を生き抜くに私たちは「新しい当たり前」を身につける必要がある。

 では、「新しい当たり前」とは何か。それは次の5つ。

  1. 「変わり続けること」だけが真実
  2. 「新しい課題」を自らつくり出せることが才能
  3. 「一秒」で判断する
  4. 「コミットしたこと」は死んでもやりとおす
  5. 「体力」がすべての土台である

 もし、今置かれている環境や状況が「自分にとって心地いい」と感じる環境や状況であれば――今すぐ変えたほうがいい。なぜなら、心地いいと感じるのは、何の変化も起こしていないからだ。すなわち、まったく成長していない証拠。自ら安定を壊し、次のステップに進まなければ時代に取り残されることになるだろう。

 では、どうやって安定を壊すのか。それには、まず「前向きな不満」を持つことだ。たとえば、上司や先輩から教えてもらったやり方をそのまま鵜呑みにしない。「もっといいやり方があるのでは?」「もっと楽しい方法があるのでは?」と考えてみる。そうすれば、実は、さまざまな方法があって、その方法を実現するには山ほど課題があることがわかるだろう。つまり、「新しい課題」が見つかる。

 「新しい課題」をみつけたのなら、次は「その課題を克服する方法」を考えよう。もちろん、さまざまな方法がある。とはいえ、すべての方法をじっくり検討している時間などない。世の中はめまぐるしい速度で動いているからだ。そこで、「決断力」が必要になる。一瞬で決断するのだ。もちろん、一瞬で決めるのだから、誤った決断を下すこともあるだろう。しかし、自分では何も決めないで、人から言われたことをこなしているよりも、自分で決めて失敗したほうが経験になる。だから、とにかく「すぐに決断」する癖をつけていこう。

 ただし、「決めたことは死んでもやりとおす」という覚悟が必要だ。最初から「できもしない目標」を立てたり、「達成できなくても、頑張ったんだからOK」なんて考えていては、いつまでたっても自信がつかない。自信とは、自分との約束を守りつづけることで生まれるものだから。

 さて、ここまで紹介してきたように、「変化」を起こすには、「自分のアタマで考える」→「課題をつくりだす」→「課題を克服する方法を考えて決断する」→「行動する」というサイクルをまわしていく必要がある。そして、このサイクルをまわす土台となるのが体力だ。もし、体力がなければ失敗したときに「もう一度挑戦しよう」という力が沸き上がってこないからだ。

 だから、もし「変化」を怖れているようなら、体力づくりからはじめてみるのもひとつの方法だろう。体力と気力さえあれば「いつからでも」やり直しはきく。

 ともあれ、私たちは「変化」を起こさなければ生き残れない世の中で生きている。だからこそ、「変化」を起こしていないようなら、今回紹介した方法を今すぐ試してみよう。そうすれば、すばらしい未来が切り開けるはずだ。

 関連記事

35歳からの「第二の人生」を楽しむための5つのチェックリスト

 35歳という年齢は、第二の人生のスタート地点だといわれています。たとえば、仕事。「転職35歳限界説」が巷でささやかれているように、35歳を過ぎると転職のハードルが大きく上がり、よほど凄い専門性があるか、あるいはマネジャ …

好きなことしかやるな/『38歳までに決めておきたいこと』

 40歳になる前に決めておきたいことがある。それは、残りわずか半分しかない人生。「好きなこと以外はやらないようにしよう」ということだ。  では、「好きなことしかやらない生き方」とは、具体的にどんな生き方なのだろう。単なる …

「グーグルの働き方」が当たり前の時代がやってくる

 グーグルの社員は、実力がある人たちばかりだと言われていますよね。たとえば、35歳でグーグルに転職し、グーグルマップに写真を組み込むプロジェクトを牽引した徳生健太郎さんは、  「グーグルに入社したときは、本当に衝撃を受け …

仕事が原因で「もう死にたい…」と思わないために必要なもの

 日本における自殺の統計情報を見てみると、男女差がとても大きいことがわかります。下図がそれなのですが、パッと見ただけで大差があることがわかりますよね。実は、男性の自殺率は女性の2倍以上もあるのです。  では、なぜ女性より …

「不労所得」という名の花見酒には毒がある

 落語にこんな話がある。酒屋の番頭からお酒を借りて商売をしようとした二人の幼馴染がいた。花見シーズンだったので、花見の場所に行きさえすれば必ずお酒が売れると二人は考えていたのである。酒飲みは、酒がなくなるとすぐに飲みたく …

セルフ・イノベーションを起こそう/『僕は、だれの真似もしない』

 シャープや東芝をはじめとする、いわゆる日本の大企業が軒並みダメになっている。なぜだろう。  2004年にApple日本法人代表取締役をスティーブ・ジョブズ氏から託された前刀禎明氏は、「日本人一人ひとりがセルフ・イノベー …

なぜ、優秀な社員が「追い出し部屋」に追い込まれるのか

 『切り捨てSONY』を読み終えるまでは、「リストラ部屋(追い出し部屋)に追いやられた人=仕事ができない人」だと思っていました。  しかし、そうではない人たちも大勢いるんですよね。すなわち、優秀な人たちも「リストラ部屋」 …

「仕事ができない人」が「できる人」になる方法/『仕事をしたつもり』

 毎日忙しく仕事をしている。まわりもそれを認めていて、非難する人はいない。それなのに、成果がでない。なぜだろう。  結論からいえば、いまの業績の8割以上は、働いているうちの2割程度であげることができ、残り8割の時間は、ほ …

「必要とされる人」になろう/『ローマ法王に米を食べさせた男』

 この世界には3種類の人間が存在する。それは、「いてはいけない人」、「いてもいなくてもいい人」、そして「いなくてはならない人」だ。  できることなら、「いなくてはならない人」「必要とされる人」になりたい――と、誰もがそう …

コモディティから抜け出し、社会に認められる力をつけよう/『断る力』

 企業の人員整理がとまらない。今でも多くの企業が社員を「リストラ部屋」に追い込んでいる。「リストラ部屋」とは、リストラ対象者を集め、社内失業状態にし、退職に追い込むことを目的とした部署だ。あのソニーですら「リストラ部屋」 …