webstation plus

sad_02

 新しい職場に異動してから3週間が経過したのですが、いまだに新しい職場に馴染めず、6kg近く痩せてしまいました。以前の職場に比べて求められている仕事の質と量が圧倒的に違っていたからです。

 そこで、前の職場の先輩や友人たちに相談にのってもらい、「あまり考えすぎないほうがいい」とか「目の前の仕事に全力を尽くそう」などと励ましてもらったのですが、それでも悩まずにはいられない…。

 このままではダメになる。――そう思った私は、新しい職場の上司に相談することにしました。しかし、「やりきってもらわなければ困る」と突き放されることに。とうとう逃げ場がなくなった私は、どうすることもできずに塞ぎこんでしまったのですが、本:『悩みぬく力』を読んで考え方が大きく変わりました。新しい職場でも「なんとかやっていけるかも!」と現実を前向きに捉えられるようになったのです。

 では、なぜ前向きに捉えられるようになったのでしょうか。それは「正しい悩み方」を知ったからです。

 無意識のうちに悩みから逃れようとしていない?

 私が悩むキッカケになったのは、新しい職場の人たちのレベルが桁違いに高かったからです。「私にはそこまでできない」「役立たずになってしまう」「どこかに飛ばされたらどうしよう」…そんな不安が頭の中を駆け巡り、そこから逃れようとすればするほど、悩みが強くなっていきました。

 では、どうすればこの悩みから抜け出せるのでしょうか。それは「攻めること」です。逃げれば逃げるほど追いかけてくる悩みに対して、逆にこちら側から攻めていくようにするのです。

 たとえば、プロ野球の世界では「中途半端」がいちばん嫌われるといいます。バッティングでいえば、スイングの途中で止めたバットにボールが当たり、ボテボテのゴロになってしまうケースなどがそうです。大切な場面でこういうバッティングをしてしまうと、迷いや後悔が後を引きますよね。

 一方、バットを思い切り振り切っていれば、たとえボールが芯に当たらなくても野手と野手の間にボールが落ちてヒットになるケースが多い。それに、振り切っていれば、迷いや後悔が残りません。結果はどうあれ、「振り切った」「やり切った」「自分の力を出し切った」という思いがあるので、気持ちがせいせいして後に禍根を残さないのです。

 これは悩み方でも同じです。つまり、中途半端に悩むのがいちばんいけない。「悩みぬく」のが唯一の打開策なのです。

 この際、立派な結論やすばらしい解決法にたどり着けたかどうかはそんなに重要ではありません。それよりも大切なのは、とことん悩み抜いて「もうこれ以上悩んでもしょうがないな」というところまでたどり着けたかどうか。「ここまでやり抜いた」「やれるだけのことをやりつくした」という納得感を得られるかどうかがいちばんのキモなのです。

 だから、私も悩みぬいてみました。すると、まだ何も始まっていないことに気付いたんですね。まだ打席にも立っていないのに、バットを振ってもいないのに、あれこれ悩んで動けなくなってしまった。本当は「悩む必要のない」ことを一生懸命悩んでいたのです。

 このことに気付いてから、「あまり考えすぎないほうがいい」とか「目の前の仕事に全力を尽くそう」というアドバイスが心にスーッと入ってくるようになりました。そのおかげで、今では目の前の仕事に集中できるようになってきています。

 では、「悩みぬく」とは、具体的にどうすることなのでしょうか。

 「悩みぬく」ための3つの方法

 「悩みぬく」とは、「ここまでやったんだから、もうこれ以上悩んでも仕方がない」と思えるまで悩むことです。そのためには、次の3つの方法を試してみるのが効果的です。

  1. 悩みに優先順位をつける
  2. 極力時間をかけない
  3. 悩みを書き出して言語化する

1. 悩みに優先順位をつける

 悩みも片付けと同じで、次々と処理をしていかなければどんどん溜まっていきます。悩みというゴミがたまってくると、自律神経が乱れてしまうので、どんどん不調へと傾いていってしまいます。

 そこで、悩みを「大」「中」「小」のランクに分け、次々と処理していきます。具体的には、「小」の悩みはその場で片付ける、「中」の悩みは1日15分ずつ3日かけて考える、「大」の悩みは1日30分ずつ1週間かけて考えてみる――というように、それぞれの悩みに期限を設け、その期間に徹底的に考え続けるのです。

 このとき、「自分でコントロールできない悩み」については悩まないこと。「コントロールできない悩み」の最たるものが他人の言動です。私の例でいえば、「どこかに飛ばされたらどうしよう」という悩みがそう。「飛ばされるかどうか」は上司が判断することであって、私がコントロールできるものではないからです。

 こうして、「悩むこと」を整理していけば、本当に悩むべきものがみえてきます。頭の中がすっきりするので、余計な不安に悩まされずにすみます。

2. 極力時間をかけない

 悩みというのは、時間をかければかけるほど重たくなっていきます。なぜなら、悩みを解決するための行動を起こしにくくなるからです。

 しかも、悩みというのは尽きないもので、新たな悩みがどんどん増えていきます。すると、片付けようにも、どこから手をつければいいのかわからなくなってしまい、ますます散らかってくる。こうなると、何も解決しないまま、どんどん悩みが増え、しかも深刻化していくので動けなくなってしまいます。

 そのため、悩みとの勝負は、時間をかけずに短期決戦のつもりで挑みましょう、私の例でいえば、「役立たずにならないように、今、何ができるのか?」を考え抜き、すぐに行動を起こしていくのです。

3. 悩みを書き出して言語化する

 頭のなかで何となく悩んでいるだけでは、いったい何が問題であって、何に対して悩んでいるのかはっきりしません。「これはまずいなぁ」とか「何とかしなくちゃいけないなぁ」といったことは頭に浮かんでいるのでしょうが、頭に浮かべているだけでは、モヤモヤとした状態のまま一向に問題点が見えてこないからです。

 そこで、悩みを書き出してみます。すると、何が問題だと思っていて、その問題を解決するためには、どういう方法をとるのが適切なのか、ということが見えてきます。そうして、問題点や解決策が見えてくると、脳もその気になって「よし!じゃあ、これからこうしよう」「これを行動に移してみよう」といったアクションがとれるようになります。すなわち、悩みを書き出すことで、初めて問題が解決へ向けて動き出すようになるわけです。

 私も悩みを書き出してから、解決に向けて行動できるようになりました。目の前にある仕事に集中して取り組めるようになっています。

 まとめ

 本当に悩みは尽きないものです。そのため、今回紹介した方法は1日やったら「おしまい」という話ではありません。悩みに直面するたびに実践し、心身ともに最高のパフォーマンスを引き出せるようにしていくべきです。

 私自身も、このエントリと本書を繰り返し読んで、悩みに負けない自分へと成長していきたいと思います。

 関連記事

「できない人」が「できる人」との差を簡単に縮める方法

 「できる人」と「できない人」の差は、実はそれほど大きくない。できる人とは、「誰にもマネできないような大きな仕事を成し遂げられる人」のことではなく、「多くの人が意外とできていない基本をきっちりとしている人」のことだからだ …

仕事も趣味も楽しむ!?50歳からの人生を幸せに生きるためのチェックリスト

 100歳まで生きられる時代になりました。  ベストセラー『LIFE SHIFT』によると、今20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上まで生きられるそうです。  つまり、60歳から65歳で …

よくわからない体調不良は「首こり」が原因!?

 原因がよくわからない体調不良に悩まされていませんか。  私は悩まされていました。頭がぼんやりしたり、疲れやすかったり、お昼を過ぎると急激に眠たくなったり。  実はこのような体調不良は「首こり」に原因があるそうです。もっ …

「あなたの決断」は10秒前に決まっている/未来を変える思考法

 私たちは一日に「六万種類のこと」を考えている。「今日のお昼ご飯は何を食べようか」という身近なことから、「どうすればテロをなくせるのか」という難しい問題まで。  しかし、ある研究によると「私たちの思考の約95%が昨日と同 …

「家賃と同じだから」ではダメ/失敗しないマイホームの選び方

 「家が欲しい」と思っても、何から手をつけていいのかわからない。家を買ったら将来が不安定になってしまいそう。そんなふうに思っていませんか。  私はそう思っていました。家賃と同じくらいの返済額にすれば「家を買っても大丈夫」 …

年を取ると時間が経つのが速いと感じるのはなぜ?3つの仮説で考察

 大人になってから、あっという間に一日が過ぎていきませんか。朝起きて仕事をはじめたと思ったら、すぐにお昼ご飯。その後も、会議に出たり、電話をしたり、パソコンに向かっているだけで、気づいたときにはすでに夜。あとは、家に帰っ …

「本を読む」だけでは結果は出ない/『お金を稼ぐ読書術』

 あなたは、なぜ、読書をするのだろうか。もし、単なる情報収集のために読書をしているようなら、もったいないことをしている。なぜなら、読書は「考える」という行為を通じて、はじめて価値が生み出せるからだ。  そもそも、情報収集 …

時間とお金が貯まる片づけ法/『トヨタの片づけ』

 もし、「片づけ」をしていないなら損をしている。多くのムダが発生しているからだ。具体的には次の四つのムダが発生している。 スペースのムダ 時間のムダ 間違えるムダ とりに行くムダ  たとえば、家事が苦手な人を例に考えてみ …

「自己否定」をやめれば幸せになれる/がんばらない成長論

 がんばって努力して、勉強して、学んで、訓練して…。そうしないと「成長できない」と思っていませんか。私はそう思ってがんばってきました。うまくいかないのは「自分のがんばりが足りない」からだと考えてきました。  しかし、心屋 …

天才アーティストに共通する「表現力」とは

 レオナルド・ダ・ヴィンチであれ、ココ・シャネルであれ、スティーブ・ジョブズであれ、天才と呼ばれるアーティストには、ある共通点がある。それは、「シンプル(=単純)に表現する」ということだ。  たとえば、シャネル。彼女は帽 …