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 新しい職場に異動してから3週間が経過したのですが、いまだに新しい職場に馴染めず、6kg近く痩せてしまいました。以前の職場に比べて求められている仕事の質と量が圧倒的に違っていたからです。

 そこで、前の職場の先輩や友人たちに相談にのってもらい、「あまり考えすぎないほうがいい」とか「目の前の仕事に全力を尽くそう」などと励ましてもらったのですが、それでも悩まずにはいられない…。

 このままではダメになる。――そう思った私は、新しい職場の上司に相談することにしました。しかし、「やりきってもらわなければ困る」と突き放されることに。とうとう逃げ場がなくなった私は、どうすることもできずに塞ぎこんでしまったのですが、本:『悩みぬく力』を読んで考え方が大きく変わりました。新しい職場でも「なんとかやっていけるかも!」と現実を前向きに捉えられるようになったのです。

 では、なぜ前向きに捉えられるようになったのでしょうか。それは「正しい悩み方」を知ったからです。

 無意識のうちに悩みから逃れようとしていない?

 私が悩むキッカケになったのは、新しい職場の人たちのレベルが桁違いに高かったからです。「私にはそこまでできない」「役立たずになってしまう」「どこかに飛ばされたらどうしよう」…そんな不安が頭の中を駆け巡り、そこから逃れようとすればするほど、悩みが強くなっていきました。

 では、どうすればこの悩みから抜け出せるのでしょうか。それは「攻めること」です。逃げれば逃げるほど追いかけてくる悩みに対して、逆にこちら側から攻めていくようにするのです。

 たとえば、プロ野球の世界では「中途半端」がいちばん嫌われるといいます。バッティングでいえば、スイングの途中で止めたバットにボールが当たり、ボテボテのゴロになってしまうケースなどがそうです。大切な場面でこういうバッティングをしてしまうと、迷いや後悔が後を引きますよね。

 一方、バットを思い切り振り切っていれば、たとえボールが芯に当たらなくても野手と野手の間にボールが落ちてヒットになるケースが多い。それに、振り切っていれば、迷いや後悔が残りません。結果はどうあれ、「振り切った」「やり切った」「自分の力を出し切った」という思いがあるので、気持ちがせいせいして後に禍根を残さないのです。

 これは悩み方でも同じです。つまり、中途半端に悩むのがいちばんいけない。「悩みぬく」のが唯一の打開策なのです。

 この際、立派な結論やすばらしい解決法にたどり着けたかどうかはそんなに重要ではありません。それよりも大切なのは、とことん悩み抜いて「もうこれ以上悩んでもしょうがないな」というところまでたどり着けたかどうか。「ここまでやり抜いた」「やれるだけのことをやりつくした」という納得感を得られるかどうかがいちばんのキモなのです。

 だから、私も悩みぬいてみました。すると、まだ何も始まっていないことに気付いたんですね。まだ打席にも立っていないのに、バットを振ってもいないのに、あれこれ悩んで動けなくなってしまった。本当は「悩む必要のない」ことを一生懸命悩んでいたのです。

 このことに気付いてから、「あまり考えすぎないほうがいい」とか「目の前の仕事に全力を尽くそう」というアドバイスが心にスーッと入ってくるようになりました。そのおかげで、今では目の前の仕事に集中できるようになってきています。

 では、「悩みぬく」とは、具体的にどうすることなのでしょうか。

 「悩みぬく」ための3つの方法

 「悩みぬく」とは、「ここまでやったんだから、もうこれ以上悩んでも仕方がない」と思えるまで悩むことです。そのためには、次の3つの方法を試してみるのが効果的です。

  1. 悩みに優先順位をつける
  2. 極力時間をかけない
  3. 悩みを書き出して言語化する

1. 悩みに優先順位をつける

 悩みも片付けと同じで、次々と処理をしていかなければどんどん溜まっていきます。悩みというゴミがたまってくると、自律神経が乱れてしまうので、どんどん不調へと傾いていってしまいます。

 そこで、悩みを「大」「中」「小」のランクに分け、次々と処理していきます。具体的には、「小」の悩みはその場で片付ける、「中」の悩みは1日15分ずつ3日かけて考える、「大」の悩みは1日30分ずつ1週間かけて考えてみる――というように、それぞれの悩みに期限を設け、その期間に徹底的に考え続けるのです。

 このとき、「自分でコントロールできない悩み」については悩まないこと。「コントロールできない悩み」の最たるものが他人の言動です。私の例でいえば、「どこかに飛ばされたらどうしよう」という悩みがそう。「飛ばされるかどうか」は上司が判断することであって、私がコントロールできるものではないからです。

 こうして、「悩むこと」を整理していけば、本当に悩むべきものがみえてきます。頭の中がすっきりするので、余計な不安に悩まされずにすみます。

2. 極力時間をかけない

 悩みというのは、時間をかければかけるほど重たくなっていきます。なぜなら、悩みを解決するための行動を起こしにくくなるからです。

 しかも、悩みというのは尽きないもので、新たな悩みがどんどん増えていきます。すると、片付けようにも、どこから手をつければいいのかわからなくなってしまい、ますます散らかってくる。こうなると、何も解決しないまま、どんどん悩みが増え、しかも深刻化していくので動けなくなってしまいます。

 そのため、悩みとの勝負は、時間をかけずに短期決戦のつもりで挑みましょう、私の例でいえば、「役立たずにならないように、今、何ができるのか?」を考え抜き、すぐに行動を起こしていくのです。

3. 悩みを書き出して言語化する

 頭のなかで何となく悩んでいるだけでは、いったい何が問題であって、何に対して悩んでいるのかはっきりしません。「これはまずいなぁ」とか「何とかしなくちゃいけないなぁ」といったことは頭に浮かんでいるのでしょうが、頭に浮かべているだけでは、モヤモヤとした状態のまま一向に問題点が見えてこないからです。

 そこで、悩みを書き出してみます。すると、何が問題だと思っていて、その問題を解決するためには、どういう方法をとるのが適切なのか、ということが見えてきます。そうして、問題点や解決策が見えてくると、脳もその気になって「よし!じゃあ、これからこうしよう」「これを行動に移してみよう」といったアクションがとれるようになります。すなわち、悩みを書き出すことで、初めて問題が解決へ向けて動き出すようになるわけです。

 私も悩みを書き出してから、解決に向けて行動できるようになりました。目の前にある仕事に集中して取り組めるようになっています。

 まとめ

 本当に悩みは尽きないものです。そのため、今回紹介した方法は1日やったら「おしまい」という話ではありません。悩みに直面するたびに実践し、心身ともに最高のパフォーマンスを引き出せるようにしていくべきです。

 私自身も、このエントリと本書を繰り返し読んで、悩みに負けない自分へと成長していきたいと思います。

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