
(※『仕事。』表紙より)
「バスケがしたいです」
『スラムダンク』に登場する三井寿がグレて仲間に迷惑をかけていた理由を安西先生に告白する言葉です。心からバスケがしたいって思いが伝わってきますよね。
では、この言葉と同じくらいの熱量で「仕事がしたい」と言えるでしょうか。それよりもむしろ、仕事に行きたくないと思っていませんか。
そこで今回は、川村元気さんの著書『仕事。』を参考にどうすれは仕事が楽しめるのか考えてみましょう。
辛い仕事を楽しめる人がいるのはなぜ?
そもそも、仕事が楽しいという人たちは、なぜ辛い仕事を楽しめるのでしょうか。
山田洋次監督は、
みんなが反対したけどものすごくやりたい人が一人いた案件のほうが、成功する確率があがるんじゃないんかな。
と言われています。どれだけまわりに反対されても「やりたい」と思える仕事をしているからこそ、仕事が楽しめるんですね。
ノンフィクション作家の沢木耕太郎さんは、
3年歯を食いしばって名刺の代わりになるような仕事を完成させれば、そこから自由が拓けるのに、それを耐える忍耐力が若い書き手には少ないんだろうかって。
と、自由を手に入れることの大切さを強調されています。自分が表現したいことを自由に書ければ楽しく仕事が出来そうですよね。
また、放送作家で音楽プロデューサーでもある秋元康さんは、
よく若者たちに言うのは「受けた仕事だけになるな」ということ。過去の遺産で、目をつむってもできるようになると、仕事なんて面白くないんだよ。
と、自分で仕事を生み出すことが面白さの秘訣だと言われています。
つまり、仕事を楽しんでいる人たちは、自分のやりたいことを、自分で生み出し、自由に表現しているからこそ仕事が楽しめるんですね。
では、どうすればそのような仕事が手に入るのでしょうか。
お金のための仕事から人生を楽しむための仕事へシフトする方法
坂本龍一さんは、
勉強するってことは過去を知ることで、過去の真似をしないため、自分の独自なものをつくりたいから勉強するんですよ。本当に誰もやっていないことをやれるかどうかという保証なんかなくても、少なくともそこを目指さないと。
と、誰も実現したことのないオリジナルを目指せと言われています。他人の後追いでは、楽しめる仕事は手に入らないんですね。
また、写真家の杉本博司さんは、
どんな美術館でも、どこかに隙があるんだよ。そこを自力で探して何とか入っていかなくちゃいけない。画廊のオーナーが向こうからやってきて発見してもらえるのを待ってるアーティストなんてあり得ないですよ。
と言い、グラフィックデザイナーの横尾忠則さんは、
たいてい自分の中に変化が起きるときというのは、状況が変わったときですよね。だから、自分を変えたいなら、環境を変えればいい。
と言い、脚本家の倉本聰さんは、
誰かから、世間から抜きん出るには、やっぱりどこかで無理をしないといけない。だから、僕は睡眠時間2時間だった時期のめっちゃくちゃな無理が財産ですね。
と、たとえ無茶をしてでも自ら行動を起こすことが大切だと言われています。
また宮崎駿監督は、
その仕事を選んでチャンスがきたときに、全力を尽くすのは当たり前のことですから。
と、全力を尽くすことが大切だと言われています。
つまり、お金のための仕事から人生を楽しむための仕事へシフトするには、他の誰でもなく自分が主体者になる必要があるんですね。
あなたは主体的に仕事をしていますか?
最後に
今回は、川村元気さんの著書『仕事。』を参考に、どうすれば「お金をもらうための仕事」から「人生を楽しむための仕事」へシフトできるのか考えてきました。
結論から言えば、「主体的に行動すること」につきますが、そのアプローチは人それぞれです。
もし、仕事に行きたくないと感じているようなら、ぜひ本書を読んで、自分にあったアプローチを探してみてはどうでしょうか。