webstation plus

football_01

 新しいことを始めても、すぐに諦めてしまう。「自分には才能がないんだ」なんて言い訳をして、また違うことを始めようとする。しかし、そうやって始めた新しいこともすぐに諦めてしまう。またまた「才能がなかったんだ…」という言い訳を自分にして。

 もちろん、こうしたやり方を繰り返していては、いつまで経っても何かを成し遂げられることなどないだろう。しかし、多くの人たちは、こうした言い訳をしてすぐに自分の才能に見切りをつけてしまう。

 マルコム・グラドウェル氏が提唱した「1万時間の法則」をご存じだろうか。「あることを1万時間続ければその分野にずば抜けて強くなれる」という法則だが、実際に1万時間続けられる人はほとんどいない。ある研究によると、50時間ほどで90%の人が脱落し、さらに50時間が過ぎると、残り10%のうちの90%、すなわち1%の人しか続けられないことがわかった。たった、100時間でだ。

 では、どうすれば諦めずに挑戦し続けられるのだろうか。まずは、特定の分野を極めた人たちに学んでみよう。たとえば、一流のスポーツ選手。彼らは普通の人では諦めてしまうような試練を乗り越えることで一流になった。では、なぜ彼らは諦めずに挑戦し続けられたのだろうか。

 レスリングで金メダルを獲得した吉田沙保里さんは、「夢や目標があったから」諦めなかったという。どんなにつらくても達成したい目標があったから、挑戦し続けられたそうだ。

 夢や目標を持つことって、人間にとって何より大切なことなんですよ。目指すものがあるからこそ悩んでも立ち直れるし、上に上がっていけるんだと思うんです。

(吉田沙保里)

 フィギュアスケートの金メダリストである荒川静香さんは、「後悔したくなかったから」諦めなかったという。吉田沙保里さんと同じように、どうしても達成したい夢や目標があったからこそ、諦めずに挑戦することができたそうだ。

 毎日、今日死んでもいい、今日がスケート最後の日になっても後悔しない、そう思えるくらいの気持ちで過ごしていました。

(荒川静香)

 スピードスケートの銀メダリストである長島圭一郎さんは、「実力のなさを思い知る」という悔しい思いをしたから諦めなかったという。限界を知ることで、その限界を超えるにはどうすればいいのかを考えるようになったから、諦めずに挑戦できたそうだ。

 トリノで全力を出し切って、実力のなさを思い知ったのが良かったと思います。限界を知ることで、どう打開しようか模索するようになりましたから。

(長島圭一郎)

 サッカー日本代表の遠藤保仁さんも、「悔しい思いをしたから」サッカーを諦めなかったそうだ。「このままでは終われない」という熱い想いが沸き上がってきたという。

 あの時、試合に出られていたらそれで満足していたかもしれない。でも僕は一秒もピッチに立てなかった悔しさを抱えながら四年間を過ごして、今がある。この途轍もない悔しさが自分を成長させてくれたんだと思います。

(遠藤保仁)

 レーシングドライバーである小林可夢偉さんは「負けたくなかったから」、そして、プロボクサーである長谷川穂積さんは「恥だと思ったから」諦めなかったそうだ。つまり、二人には「一流であるというプライド」があったのだ。

 どんな状況でも結果を出すしかないんです。いくら言い訳しても、負ければ次はありません。敗北の事実は未来を閉ざすだけ。結局、すべては自分の責任なんですよ。

(小林可夢偉)

 減量に失敗するなんてボクサーの恥です。リングで闘う最低の条件ですからね。苦しさなんて我慢できる。

(長谷川穂積)

 そして、モンゴル出身で横綱まで上り詰めた白鵬翔さんは、「強くなりたかったから」諦めなかったそうだ。やはり、夢や目標があることが大切だとわかる。

 本当は辛くて涙が出るぐらいまでやらないとダメなんですよ。土俵に這いつくばって、それでも「立て!」と怒鳴られるくらいでないと底力が出ない。とことん追い詰められてから、「何くそ!」と奮起して、またぶつかっていくことが大事なんです。その苦しみを乗り越えた自信が、力士を強くするんですよ。

(白鵬翔)

 ◆◆◆

 さて、今回紹介した一流のスポーツ選手の名言からわかることは、「どうしても達成したい夢や目標がある」⇒「挫折や悔しい経験をする」⇒「それを乗り越えて一流であることを自覚する」というプロセスをたどっているということだ。そうした経験を積み重ねてきたからこそ、試練が訪れても諦めずに乗り越えることができるのだろう。

 つまり、私たちがまずやるべきことは、どうしても達成したい夢や目標をもつこと。そして、その目標を達成するために、「悔しい思いや挫折をしても乗り越えていく」という覚悟をもつことだ。そうすることができれば、困難があっても乗り越えていける。いや、むしろ、困難こそが自分自身を強くするチャンスになる。

 そうして諦めずに行動していけば――、1万時間を超えるときが必ずやってくる。その分野で一流と呼ばれる日が必ず訪れる。その日が来るまで諦めずに挑戦していこう。

 関連記事

ネガティブ思考をやめる方法/『脳を最高に活かせる人の朝時間』

 私たちは本当に多くのことを考えている。「お昼ご飯は何を食べようか」「仕事が終わってから何をしようか」など、いつも何かを考えている。しかし、そのおよそ8割がネガティブな内容であることが、研究結果によって明らかになった。も …

「自己否定」をやめれば幸せになれる/がんばらない成長論

 がんばって努力して、勉強して、学んで、訓練して…。そうしないと「成長できない」と思っていませんか。私はそう思ってがんばってきました。うまくいかないのは「自分のがんばりが足りない」からだと考えてきました。  しかし、心屋 …

自律神経を整えれば運が良くなる/流れを変える悩み方

 「最近調子が良くないなぁ。体の具合もよくないし、仕事も不調続き。ほんと何をやってもうまくいかない」――こうした「悪い流れ」にハマっているときは、自律神経のバランスが乱れているといいます。  では、自律神経のバランスはど …

世の中でいちばん人気の宗教は拝金教!?お金に振り回されずに生きる方法

 お金欲しいですよね。  お金があれば欲しいものが買えるだけでなく、多くの問題が解決できます。  たとえば『ビリギャル』。学年でビリだったギャルが1年で偏差値を40も上げて慶應義塾大学に現役合格したというストーリーが描か …

ムダを省けば時間が増える/『必要なものがスグに!とり出せる整理術! 』

 私たちはよく「時間がない」といって嘆いている。遊ぶ時間がない、本を読む暇がない、仕事をする時間が足りない…。しかし、このように時間が足りないのは、実は「片づけ」をしていないことに原因があるかもしれない。  アメリカのビ …

失敗しないマンションの選び方

 家が欲しくなることありませんか?  私はときどき無性に欲しくなることがあります。どれだけお金を支払っても自分のものにはならない借家に住んでいるからでしょうか。ふとした瞬間に虚しさを覚えるんですよね。  とはいえ、「家」 …

「痩せられない」&「時間がない」人にオススメの処方箋

 「痩せたいのに痩せられない」「忙しすぎて自分の時間がまったくもてない」という悩みを抱えていませんか?しかし、これらを改善しようと思っても、なかなか思うようにはいきませんよね。それは、私たちの想定外のところに原因があるか …

話がつまらない社会人におすすめの「楽しく勉強する方法」

 年をとるにつれて、似たような話、古い話を何度もくりかえす方が増えますよね。私の周りにも「この前もきいたよー」ってツッコミたくなるくらい同じ話をくりかえす方がいます。老化現象でもあるので、ある程度は仕方ないのでしょうが、 …

脳の力を引き出そう!?あなたの脳のしつけ方

 「今から頑張るぞ!」と決意しても、なかなか思い通りに行動できないことありますよね。たとえば、 ・勉強しようと思っても集中できない ・なかなか決断できない ・新しいアイデアが浮かんでこない  などなど。そんなとき、「自分 …

「欲しいものが手に入らない!」と嘆く前に知っておきたい3つのこと

 欲しいものがなかなか手に入らない。そんな悩みを抱えていませんか?  お金、家、クルマ、人気、承認、役職、名誉、健康、愛情などなど。どれだけ望んでも手に入らないものってありますよね。  この原因を突き詰めて考えていくと、 …