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 子供にとって一番大切な人は両親だと言われていますよね。しかし、その両親が子供とうまくコミュニケーションが取れてなかったとしたら…。子供にとって一番大切な人はあっという間に変わってしまうかもしれません。

 もし、親というだけで子供に好かれて当然だと思っているようなら、額賀澪さんの小説『ウズタマ』を読んでみてはどうでしょうか。

 育児はノイローゼになるくらい大変

 当たり前ですが、育児はノイローゼになるくらい大変です。

 しかし、多くの男性はそのことに気づいていないんですよね。仕事の方が大変だと勘違いしています。

 だからこそ、今でも育児ノイローゼになる人がいるわけですが、そんな両親に育てられた子供はたまったものではありません。

 物語の主人公・松宮周作もそんな両親に育てられたひとり。彼の母は幼い頃に亡くなりましたが育児ノイローゼでした。

 しかも、周作は紫織というバツイチで子供がいる女性と婚約をするまで、母のことをまったく知りませんでした。婚約を伝えたその日に父から大金が振り込まれた通帳を渡され、両親のこと、一緒に暮らしていた人の記憶を辿っていきます。

 そうして分かったことは、母がある大学生と不倫をしていたこと、そして、その大学生に殺されていたことでした。

 しかし、周作はなぜか母よりもその大学生のことが気になって仕方ないんですよね。なぜなら、幼い頃に周作が懐いていたのは母よりもその大学生だったからです。

 子供が必要としているのは親よりも理解してくれる人

 一方、周作の婚約者である紫織も問題を抱えていました。彼女は元夫から娘の真結を渡せと何度も迫られていたのです。

 キッカケは周作との婚約でした。再婚するなら娘をよこせ、お前だけ幸せになるのは許せない…という想いが爆発したからです。

 そこで、元夫は慰謝料を払うのをやめたり、真結に直接会って紫織の悪口を吹き込んだりします。

 もちろん、そんな人間に真結が心を開くはずがありませんが、当事者である元夫はまったく気づいていないんですよね。

 ネタバレになるので詳しくは書きませんが、その結果、真結は血の繋がった父よりも周作を選びました。

 つまり、子供が必要としているのは、血の繋がりよりも理解してくれる人だということです。だからこそ…。

 理解できなくても理解しようとする親でありたい

 子どもの言い分が理解できなくても、理解しようとする親でありたいと思うんですよね。

 そんな想いにさせてくれた小説が額賀澪さんの『ウズタマ』。ミステリーとしても楽しめるので、おすすめの小説です。気になった方はぜひ。

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